2015年9月15日火曜日

小鼠 ニューヨークを侵略 (創元推理文庫)

L・ウイバーリ著 清水政二訳
 (カバー裏より抜粋) かの大国への宣戦布告!折もおり、アメリカでは旧効く兵器が完成?大国支配の国際政治を笑い飛ばす、痛快無比のユーモア冒険小説!

 ジョーク集で読んだことがある。アメリカに宣戦布告してすぐ降伏して援助してもらうみたいな話。この作品は上手に肉付けしているなーと。現代のファンタジーと言ってもいいかも。美人の大公女、彼女を慕う才能豊かな青年、究極兵器にどこかズレている大国の上層部。いや、市民もズレていた。ストーリー自体は単純で、現実こんなふうに進むわけないでしょなのだけど、とにかく気持ちよく読み通せる。大円団で終わるところもとても好きだ。元気になれる一冊。