2012年9月18日火曜日

シャルルマーニュ伝説 (講談社学術文庫)

トマス・ブルフィンチ著 市場泰男訳
(カバー裏より抜粋) 魔法使いに翻弄され、妖精に助けられながら、名馬・名剣と共に戦う騎士たちの冒険。

 シャルルマーニュ伝説なんだけれど、活躍というかお話の中心は仕える騎士たちで、 シャルルマーニュ?何それ状態。しかも、タイトルに冠されているにも関わらず、シャルルマーニュは無能な王様。内容は荒唐無稽、失笑してしまう部分もあるけど、それがいいのかも。

2012年9月17日月曜日

はじめての民俗学 (ちくま学芸文庫)

宮田登著
(カバー裏より抜粋)身近な「怖さ」の裏にひそむ非合理的思考や神秘主義へのあこがれを読み解き、現代の民俗学の可能性を探る。

 とりあえず第一印象は「字大きい…」。 最近の文庫はまったく…。内容は民俗学の入門書…なんだけれど、一般にも取っ付き易い都市伝説…口裂け女、人面魚等々。ハレとケについて。民俗学なんだけどオカルトよりで、そういう方面が好きな人にはお勧め。私は好きだから、楽しく読めた。

2012年9月6日木曜日

似て非なる友について

プルタルコス著 柳沼重剛訳
(カバーより抜粋)これみよがしのおべっかい使いが相手なら話は単純だ。本当に厄介なのは、見え透いたやり口は使わずにすり寄ってくる連中である。ー よく人間を知る者ならではの観察眼がひかるエッセイ4篇。

 表題作は、所謂とりまきと云われる人達のことかな。利益が得られそうな時に寄ってきて、用が無くなったらさようなら。それだけならいいけど、周囲に毒をまき散らして、人間関係等ぶちこわすことも多いから困る。
 「健康のしるべ」…この時代から過食嘔吐していたのか…。食べることへの執着って怖い。述べられていることは、現代の健康本とたいして変わらない。ここで述べられていることを守っていたら、普通の健康は十分に望めそう。
 「爽快な気分について」…ちょ…自分より不幸な人を見て、自分の幸福を顧みて気分爽快…って、性格悪すぎ!!自尊心が爽快感を疎外しているという意見には賛成だけど…。これはね…。

2012年9月5日水曜日

創造者 (岩波文庫)

J.L.ボルヘス著 鼓直訳
(カバー裏より抜粋)詩人として出発したボルヘスがもっとも愛し、もっとも自己評価の高い代表的詩文集。

 ボルヘスの作品の中では、一番好きかも。日本人に好まれるタイプの作品でないかな? 短い大人の生々しいはずのお話を淡々とした童話…なんだろうな…詩集ではないし。枠に入れる必要はないか。絵本から絵をとった感じかな。

秘密の武器 (岩波文庫)

コルタサル著 木村榮一訳
(カバーより抜粋) 幻想小説の至高点を求め続けた短篇の名手コンサルタルの、その転換期の傑作「追い求める男」のほか、息詰まる緊張感をはらんで展開する四篇を収める。

 奇妙な感覚の短篇集。主人公の視点から描く、登場しない第三者が歯がゆいというか、何が真実なのかつかませない。高尚な作品群なんだけれど (皮肉とかではなく本当に)、つい、友人が自分の気に入らない第三者について話す時の私の感覚と、この作品集を読んでの感覚が似ているような気がした。

2012年9月3日月曜日

霊魂観の系譜 (ちくま学芸文庫)

桜井徳太郎著
(カバー裏より抜粋) 日本人は死をどのように理解し納得してきたのか。霊魂観の歴史を読み解いた名著。

 日本人の死の捉え方というより宗教観といったほうがいいかも。民俗学、のろい人形から柳田、折口両巨匠まで、網羅している。東北のいたこなどは幼い頃からTVなどで観てきたし、日本の一つの姿として理解できるのだけど、沖縄となってくると、元々琉球という国だったんだし、類似性はあるとしてもどうなんだろうと思った。沖縄についての考察は多くを割いてある。オカルトが好きな人は興味を持てるのでは、と思う。俗な話だけど、「初夜権」って日本にもあったんだ…。

2012年9月2日日曜日

ミス・マープル最初の事件 (創元推理文庫)

アガサ・クリスティ著 厚木淳訳
(カバー裏より抜粋) 平和で牧歌的なロンドン近郊の村セント・メアリ・ミードで、思いもよらぬ凶悪な殺人事件が起こった。その鋭い観察眼と明晰な頭脳で事件の真相に迫ったのは、意外にもおしゃべりでせんさく好きな老嬢、ミス・マープルであった。

 ミス・マープルの印象が、私が読んだ他の短編とちょっと印象が違うような気がする。面白いからいいけど。嫌われていた被害者、登場人物それぞれが動機を持ち、そしてそれぞれアリバイがある。最期に爽快に解決。ただ、解決はおとり捜査のようなやり方ではなく、アリバイを崩してほしかったかな、と思ったりも。しっかし、女性は若いのから年寄りまで怖いな、いろいろな意味で。

2012年9月1日土曜日

ザ・ペンギンズ from マダガスカル ハッピー・キング・ジュリアン・デー

監督 ブレット・ハーランド
(カバー裏より抜粋)  ジュリアンが活躍する8つのエピソードでパーティを楽しもう! 

 ジュリアンとペンギンズのエピソードです。ちょっと友情が芽生えています。前作より好きかな。ノリがよくなってる。ジュリアンファンには良いDVD。

ザ・ペンギンズ from マダガスカル ペンギンズ、DVDデビュー

監督 ブレット・ハーランド
(カバー裏より抜粋) いろんな任務に挑戦するペンギンたちを。かわいいだけの人気者だなんて思ったら大間違い。飛べなくても一流の戦闘スキルを持つエリートなのだ。

 まず思ったこと。マダガスカルに於ける主役たちの重要性。彼らの存在があって、脇役がいきたのだと。正直、始めはノリが今イチで、失敗したかもと思った。でも、見続けていたら、だんだん面白くなってきたけど。人間としてはアリスが登場。動物園の従業員。あとメインはもちろん「ペンギンズ」とキング・ジュリアンと僕たち。カワウソのマリーン、お猿さんズ。このお猿さんズがなかなか良い。キャラが立ってる。でもねー、何かペンギンズの活躍に物足りなさを感じてしまうのだ…。

マダガスカル2 (ドリームワークス2009)

監督 エリック・ダーネル トム・マグラス
(カバー裏より抜粋) マダガスカルからニューヨークに帰ろうとした仲良し4頭と仲間たち。ところが彼らの乗った飛行機が燃料切れで緊急不時着。辿り着いたのは、なんと故郷のアフリカだった。

 マダガスカルというタイトルから離れちゃったな。アフリカでそれぞれの家族、仲間の元に散っていくのだけど、それはそれでお約束。トラブル発生。ストーリーとしては王道をきっちり押さえている印象。そして大円団…って、おいおい、ニューヨークはどうでもよくなってるだろ。で、脇役陣は強いな。今回はお猿さんも参加。これがいい味出してる!!ペンギンズと対等にやり合ってて楽しい!!そしてお婆さん…。タフで強すぎ。 3、早く廉価版DVD出ないかな。