酒井妙子著
なぜ絵本に登場する動物達は服を着ているのか?児童文学からその謎、理由を解き明かす。
服を着ている事に何の疑問も感じた事がなかった。ああいうのは擬人化だから、人が服を着ているのと一緒といった感じで。だから、この本に興味を持った。これは人の衣服の意味にも通じるから。著作の中で、様々な文学、絵本の登場人物の衣服について考察されている。そしてそこから浮かび上がる、人間社会。使われている挿絵がイギリスの古い時代を感じさせて、これもとてもいいです。
2014年5月6日火曜日
2013年11月1日金曜日
終わりなき夜に生まれつく (ハヤカワ文庫)
アガサ・クリスティ著 矢沢聖子訳
(カバー裏より抜粋) 誰が言いだしたのか、その土地は呪われた〈ジプシーが丘〉と呼ばれていた。そしてその場所で、僕は一人の女性と出会った。
「アクロイド殺人事件」に 似てる。犯人的に。エリーにとって、マイケルとはどういう存在だったのか。どうしようもないクズな男を愛してしまう女はいる。よくある話だ。だけど、読んでいる限りでは、異性に対する情ではなく、親子的な、保護者的に感じた。マイケルは、自分に酔って自分の業に逆らえず、全てを壊し去った。マイケルはすごく嫌なやつなのに、結末はすっきりしなかった。
(カバー裏より抜粋) 誰が言いだしたのか、その土地は呪われた〈ジプシーが丘〉と呼ばれていた。そしてその場所で、僕は一人の女性と出会った。
「アクロイド殺人事件」に 似てる。犯人的に。エリーにとって、マイケルとはどういう存在だったのか。どうしようもないクズな男を愛してしまう女はいる。よくある話だ。だけど、読んでいる限りでは、異性に対する情ではなく、親子的な、保護者的に感じた。マイケルは、自分に酔って自分の業に逆らえず、全てを壊し去った。マイケルはすごく嫌なやつなのに、結末はすっきりしなかった。
2013年9月11日水曜日
丘の屋敷 (創元推理文庫)
シャーリィ・ジャクスン著 渡辺庸子訳
(カバー裏より抜粋) 博士の調査のため、幽霊屋敷と恐れられる〈丘の屋敷〉に招かれた三人の協力者。ー中略ー次々と怪異が起きる屋敷に、協力者の一人エレーナは次第に魅了されていく。
映画「THE HAUNTING たたり」の原作本ということで読んでみた。映画は良作で、とても面白かった記憶がある。でも原作には叶わない。とても面白かった。怪異現象自体が怖い訳ではない。エレーナがヤバすぎ。屋敷にたどり着くまでの行動…というより感情の動きがヤバい。置かれていた環境のためにかなり歪んでいる。で、対照的なセオドラが登場。仲良し期から反目、そして依存。セオドラへの依存の空想にゾッとする。セオドラ、逃げてー状態。モンターギュ夫人の登場で加速していく、エレーナの感情の動きが怖い…人の怖さだと思う。でもね、エレーナの性格、自分と似ていて哀しい。理解できるてしまうのだ、感情の動きを。最後の方の行動は、既にエレーナは屋敷になってしまっているのだ。で、結末の責任は博士にあると思う。セオドラの部屋に血でエレーナの名前が書かれた時点で、帰さないか?普通…。
(カバー裏より抜粋) 博士の調査のため、幽霊屋敷と恐れられる〈丘の屋敷〉に招かれた三人の協力者。ー中略ー次々と怪異が起きる屋敷に、協力者の一人エレーナは次第に魅了されていく。
映画「THE HAUNTING たたり」の原作本ということで読んでみた。映画は良作で、とても面白かった記憶がある。でも原作には叶わない。とても面白かった。怪異現象自体が怖い訳ではない。エレーナがヤバすぎ。屋敷にたどり着くまでの行動…というより感情の動きがヤバい。置かれていた環境のためにかなり歪んでいる。で、対照的なセオドラが登場。仲良し期から反目、そして依存。セオドラへの依存の空想にゾッとする。セオドラ、逃げてー状態。モンターギュ夫人の登場で加速していく、エレーナの感情の動きが怖い…人の怖さだと思う。でもね、エレーナの性格、自分と似ていて哀しい。理解できるてしまうのだ、感情の動きを。最後の方の行動は、既にエレーナは屋敷になってしまっているのだ。で、結末の責任は博士にあると思う。セオドラの部屋に血でエレーナの名前が書かれた時点で、帰さないか?普通…。
2013年8月20日火曜日
黄金の驢馬 (岩波文庫)
アープレーイユス著 呉茂一/国原吉之助訳
(カバー裏より抜粋) 唯一完全な形で伝わるローマ時代のラテン語小説。梟に化けるつもりが驢馬になってしまい、おかげで浮世の辛酸をしたこま嘗める主人公。
始めは人生を楽しんでいる主人公。でも魔術に関わってしまったために…辛酸をしたこま嘗めることに。本当にしたこま、繰り返し辛いことばかり。その繰り返しにちょっと飽きてしまった。最後は神頼みか…。時代が時代だし仕方ないけど。
(カバー裏より抜粋) 唯一完全な形で伝わるローマ時代のラテン語小説。梟に化けるつもりが驢馬になってしまい、おかげで浮世の辛酸をしたこま嘗める主人公。
始めは人生を楽しんでいる主人公。でも魔術に関わってしまったために…辛酸をしたこま嘗めることに。本当にしたこま、繰り返し辛いことばかり。その繰り返しにちょっと飽きてしまった。最後は神頼みか…。時代が時代だし仕方ないけど。
2013年7月16日火曜日
表と裏 (弘文堂)
土井健郎著
(カバーより抜粋) 甘えの観点を下敷きにして、新たに「表と裏」「建前と本音」の観点から人間の現象を鋭く捉え、秘密や愛についても言及する。
始めに…これから興味を持ってちょっと読んでみようかという方たちに。ちょっと文章読みにくいです。難解とはちょっと違う読みにくさがあります。
中井久夫作品に名前が挙がっていたのと、「甘えの構造」は有名なので、ちょっと読んでみようかと。日本人についての考察は、常に自分自身を考察することになって面白い。建前と本音とは言うけれど、建前に守ってもらっているのが本音ではと思うし、本音も本音という建前だし。結局本音なんて本人にも分からないのではないかな。私がころころその時の気分で建前から距離を置いた本音をかえていくからそう思うのかもしれないけど。しかし「坊ちゃん」の主人公ボロクソですね。坊ちゃんは読み始めて好みではなかったので放棄しているのだけど、なるほど、こういう主人公なのか。実際自分で読んでみないとわからないけど。あと、秘密について、なかなか面白いことを書いてみえると思いました。
(カバーより抜粋) 甘えの観点を下敷きにして、新たに「表と裏」「建前と本音」の観点から人間の現象を鋭く捉え、秘密や愛についても言及する。
始めに…これから興味を持ってちょっと読んでみようかという方たちに。ちょっと文章読みにくいです。難解とはちょっと違う読みにくさがあります。
中井久夫作品に名前が挙がっていたのと、「甘えの構造」は有名なので、ちょっと読んでみようかと。日本人についての考察は、常に自分自身を考察することになって面白い。建前と本音とは言うけれど、建前に守ってもらっているのが本音ではと思うし、本音も本音という建前だし。結局本音なんて本人にも分からないのではないかな。私がころころその時の気分で建前から距離を置いた本音をかえていくからそう思うのかもしれないけど。しかし「坊ちゃん」の主人公ボロクソですね。坊ちゃんは読み始めて好みではなかったので放棄しているのだけど、なるほど、こういう主人公なのか。実際自分で読んでみないとわからないけど。あと、秘密について、なかなか面白いことを書いてみえると思いました。
岡本綺堂随筆集 (岩波文庫)
千葉俊二編
(カバーより抜粋)江戸の風情の残る東京の町と庶民の日常生活、旅の先々で出会った人々、自作の裏話ー穏やかな人柄と豊かな学殖を思わせる。情感あふれる随筆集。
淡々とこの著者らしい語り口…でも内容は中々…関東大震災に被災されていたんだ。旅の話、生活での話、海外留学、劇団、歌舞伎…恐ろしく幅広い。でも、別に肩肘はって読む物ではない。拷問や敵討ちの話は興味深く読んだ。思っていたのとはちょっと違うな。どうしてもドラマ、小説の影響を受けてしまうからね。
(カバーより抜粋)江戸の風情の残る東京の町と庶民の日常生活、旅の先々で出会った人々、自作の裏話ー穏やかな人柄と豊かな学殖を思わせる。情感あふれる随筆集。
淡々とこの著者らしい語り口…でも内容は中々…関東大震災に被災されていたんだ。旅の話、生活での話、海外留学、劇団、歌舞伎…恐ろしく幅広い。でも、別に肩肘はって読む物ではない。拷問や敵討ちの話は興味深く読んだ。思っていたのとはちょっと違うな。どうしてもドラマ、小説の影響を受けてしまうからね。
2013年3月26日火曜日
オリエント急行殺人事件 (岩波文庫)
アガサ・クリスティ著 長沼弘毅訳
(カバー裏より抜粋) 豪雪のため、オリエント急行内に閉じ込められてしまった乗客たち。翌朝、その中の一人が無数の傷を受けて死んでいた。
ポワロシリーズ、クリスティの名作です。さすが面白い。限られた空間で犯人は逃げられようがない状況。乗客の中に必ず犯人が存在する。提示されるいかにもな証拠。全員のアリバイ。私の可哀想な脳細胞では中々ついていくのが難しかった。元々推理小説が苦手でして、アリバイ、証拠、容疑者が混乱して分からなくなってしまう。そんな私でも混乱をきたしながら、楽しく読めた。さすが名作と言えると思う。推理小説ではあるけど、物語性が強いからかもしれない。
(カバー裏より抜粋) 豪雪のため、オリエント急行内に閉じ込められてしまった乗客たち。翌朝、その中の一人が無数の傷を受けて死んでいた。
ポワロシリーズ、クリスティの名作です。さすが面白い。限られた空間で犯人は逃げられようがない状況。乗客の中に必ず犯人が存在する。提示されるいかにもな証拠。全員のアリバイ。私の可哀想な脳細胞では中々ついていくのが難しかった。元々推理小説が苦手でして、アリバイ、証拠、容疑者が混乱して分からなくなってしまう。そんな私でも混乱をきたしながら、楽しく読めた。さすが名作と言えると思う。推理小説ではあるけど、物語性が強いからかもしれない。
2012年5月22日火曜日
汚辱の世界史 (岩波文庫)
J.L.ボルヘス著 中村健二訳
(カバー裏より抜粋) 読者には先刻お馴染みの悪党や無法者についての史実や原話を本歌取りしたボルヘス最初の短篇集。ボルヘスによる悪党列伝。
一種のパロディ?残念ながら私は元々の正しい話をよく知らない。赤穂浪士すらも適当にしか…。でも、面白く読めた。ボルヘスにしては分かり易い。ただ、この本に収録された作品の大半を他で読んだような…。他の作品集に収録されているのかもしれない。「薔薇色の街角の男」実は連作になっていて面白い。
(カバー裏より抜粋) 読者には先刻お馴染みの悪党や無法者についての史実や原話を本歌取りしたボルヘス最初の短篇集。ボルヘスによる悪党列伝。
一種のパロディ?残念ながら私は元々の正しい話をよく知らない。赤穂浪士すらも適当にしか…。でも、面白く読めた。ボルヘスにしては分かり易い。ただ、この本に収録された作品の大半を他で読んだような…。他の作品集に収録されているのかもしれない。「薔薇色の街角の男」実は連作になっていて面白い。
2011年12月27日火曜日
おとぎ話の幻想挿絵 (PIEBOOKS)
海野弘監修
おとぎ話の…小説等も含む…挿絵を画家別にまとめて解説してある。有名なお話から馴染みの無いものまで色々。19世紀から20世紀初頭の画家が中心。時代独特の雰囲気が感じられる。キャラクターが細い印象。綺麗でこんなイラストが描けたら…と憧れる。軽くエロチックなのもいい。作品の中には、自分がそのおとぎ話に持っていた印象と違うものもあって、違いを楽しむのもいい。
おとぎ話の…小説等も含む…挿絵を画家別にまとめて解説してある。有名なお話から馴染みの無いものまで色々。19世紀から20世紀初頭の画家が中心。時代独特の雰囲気が感じられる。キャラクターが細い印象。綺麗でこんなイラストが描けたら…と憧れる。軽くエロチックなのもいい。作品の中には、自分がそのおとぎ話に持っていた印象と違うものもあって、違いを楽しむのもいい。
2011年10月20日木曜日
お伽草紙・新釈諸国噺 (岩波文庫)
太宰治著
いわゆるパロディ本。
昔一時流行ったパロディ、グリム系が多かったけれど、その系統の元祖(??)と言って良い一冊。お伽草紙からは有名な話のパロディ。浦島さん、舌切雀、カチカチ山、瘤取り。浦島さんは中々面白かった。考えてみたら乙姫って酷いよね。だいたい浦島太郎って、何か教訓があるのかな? 昔話って教訓臭いもの多いのに、亀に親切にしたのにあの仕打ち。遊んでいると無駄な時間を過ごすという教訓かもしれないけど。
で、後半の新釈諸国噺…井原西鶴の作品が下敷きらしいのだが、残念ながら私は西鶴の作品は名前くらいしか知らなくて…さっぱりパロディの面白さが分かりませんでした。はい、私の知識不足です。
いわゆるパロディ本。
昔一時流行ったパロディ、グリム系が多かったけれど、その系統の元祖(??)と言って良い一冊。お伽草紙からは有名な話のパロディ。浦島さん、舌切雀、カチカチ山、瘤取り。浦島さんは中々面白かった。考えてみたら乙姫って酷いよね。だいたい浦島太郎って、何か教訓があるのかな? 昔話って教訓臭いもの多いのに、亀に親切にしたのにあの仕打ち。遊んでいると無駄な時間を過ごすという教訓かもしれないけど。
で、後半の新釈諸国噺…井原西鶴の作品が下敷きらしいのだが、残念ながら私は西鶴の作品は名前くらいしか知らなくて…さっぱりパロディの面白さが分かりませんでした。はい、私の知識不足です。
2011年10月1日土曜日
小川未明童話集 (岩波文庫)
小川未明著 桑原三郎編
読んでいて、この著者はキリスト教徒?と思った。収録されている全ての作品が…というわけではないけれど、そういう印象を受けた。作風がそう感じさせるのかもしれない。作品の内容としては、教訓めいたものが多いかな。ちょっと重いかもしれない。「赤いろうそくと人魚」は有名。イラストが時代を感じさせる。かえって新鮮かも。
読んでいて、この著者はキリスト教徒?と思った。収録されている全ての作品が…というわけではないけれど、そういう印象を受けた。作風がそう感じさせるのかもしれない。作品の内容としては、教訓めいたものが多いかな。ちょっと重いかもしれない。「赤いろうそくと人魚」は有名。イラストが時代を感じさせる。かえって新鮮かも。
2011年1月24日月曜日
黄金の壺 (岩波文庫)
ホフマン著 神品芳夫訳
黄金色の蛇と純情な青年の恋。…というか魅入られてどこかへ引きずり込まれたのでは??
主人公のアンゼルムスの優柔不断具合、フラフラしていてなんだか笑えてしまった。現実と虚構を行ったり来たりしていて、今なら病院へ行け、といわれそう。ヴェロニカ、何だか批判的に描かれているけど、普通…一時黒魔術に頼ったけどそういう弱さも含めて…だよね。変な男に引かからなくて良かった。しかし、アンゼルムスの最期の状況、…あーいうのが幸せなんだろうか??
私個人としては好きな作品。でも、今はもっと刺激的なファンタジー作品はあるし、お薦めは難しいかも。
黄金色の蛇と純情な青年の恋。…というか魅入られてどこかへ引きずり込まれたのでは??
主人公のアンゼルムスの優柔不断具合、フラフラしていてなんだか笑えてしまった。現実と虚構を行ったり来たりしていて、今なら病院へ行け、といわれそう。ヴェロニカ、何だか批判的に描かれているけど、普通…一時黒魔術に頼ったけどそういう弱さも含めて…だよね。変な男に引かからなくて良かった。しかし、アンゼルムスの最期の状況、…あーいうのが幸せなんだろうか??
私個人としては好きな作品。でも、今はもっと刺激的なファンタジー作品はあるし、お薦めは難しいかも。
2010年9月21日火曜日
お世継ぎのつくりかた (ちくま学芸文庫)
鈴木理生著
江戸時代の後継者事情を描くことで、江戸時代のシステムを浮き上がらせる。
江戸時代の大店は娘に婿を取って後継者としていた。…意外だった。落語や時代劇で、商人の放蕩息子の話を観て聞いていたので、まさか叩き上げのシステムだったとは思わなかった。とにかく一般人には意外な話が一杯。…もしかして私が物知らずなだけなのか?あ、「藩」が明治以後の呼び方だと知らなかったのは物知らずかも。
以前「生む機械」が話題になったことがあったけど、江戸時代はまさしくそのもの。男のほうもただの注入器。製造することが仕事。p149の「武士道とは死ぬことをみつけたり」の下りは笑えた。大人はそれでいいけど、「生む機械」といっても見返りは大きいし、でも殺された赤ん坊のことはつらいね。いったいどのくらいの人数だったのだろう…。読んでいると、十分有り得ることと思える。
後継者についてのことだけではなく、そこから江戸時代の様々なシステムに話が広がっている。読み物として十分楽しめた。
江戸時代の後継者事情を描くことで、江戸時代のシステムを浮き上がらせる。
江戸時代の大店は娘に婿を取って後継者としていた。…意外だった。落語や時代劇で、商人の放蕩息子の話を観て聞いていたので、まさか叩き上げのシステムだったとは思わなかった。とにかく一般人には意外な話が一杯。…もしかして私が物知らずなだけなのか?あ、「藩」が明治以後の呼び方だと知らなかったのは物知らずかも。
以前「生む機械」が話題になったことがあったけど、江戸時代はまさしくそのもの。男のほうもただの注入器。製造することが仕事。p149の「武士道とは死ぬことをみつけたり」の下りは笑えた。大人はそれでいいけど、「生む機械」といっても見返りは大きいし、でも殺された赤ん坊のことはつらいね。いったいどのくらいの人数だったのだろう…。読んでいると、十分有り得ることと思える。
後継者についてのことだけではなく、そこから江戸時代の様々なシステムに話が広がっている。読み物として十分楽しめた。
2010年9月5日日曜日
おみそれ社会 (新潮文庫)
星新一著
短編集。表題作ほか11篇。
じつは星氏のファンだったりする。この著者の作品は子供から大人まで楽しめるところがいい。長編より短篇がいい!他のイラストレーターの方には申し訳ないけどこの著者の作品は和田誠氏の挿絵がとてもよく似合うと思っている。あくまで個人的な意見。
この短編集の中では「はだかの部屋」と「ああ祖国よ」がよかった。「はだかの部屋」どんどん同じ場所に閉じ込められる話は古い物語によくあるけど、興奮した男女が裸ですよ。どうなるかは自分の想像力で。 「ああ祖国よ」は皮肉。古いジョーク集にアメリカに宣戦布告して、さっさと負けて援助をもらおう、というのがあったっけ。日本の場合は?
短編集。表題作ほか11篇。
じつは星氏のファンだったりする。この著者の作品は子供から大人まで楽しめるところがいい。長編より短篇がいい!他のイラストレーターの方には申し訳ないけどこの著者の作品は和田誠氏の挿絵がとてもよく似合うと思っている。あくまで個人的な意見。
この短編集の中では「はだかの部屋」と「ああ祖国よ」がよかった。「はだかの部屋」どんどん同じ場所に閉じ込められる話は古い物語によくあるけど、興奮した男女が裸ですよ。どうなるかは自分の想像力で。 「ああ祖国よ」は皮肉。古いジョーク集にアメリカに宣戦布告して、さっさと負けて援助をもらおう、というのがあったっけ。日本の場合は?
2010年8月8日日曜日
オデュッセウスの世界 (岩波文庫)
M.I.フィンリー著 下田立行訳
イギリスの歴史家フィンリーが「イリアス」「オデュッセイア」を読み解き、古代ギリシャ社会について考察する。
以前、昔話は実はこうだったとか、そこから人々の生活など社会を読み解くみたいなのが流行らなかったかな?これは真面目な著作なのだけど、古代の社会を覗き見るという意味で素人でも十分楽しめる。訳者の解説によると、抒情詩などから社会を考察するという方法は、著者が生きている時代には新しい見方だったよう。
p136見てびっくり。ほぼ裸で戦っている。兜だけ被って胸当てのようなものだけでって…。頭隠して尻隠さずという言葉が浮かんだ。実際はどうだったのか分からないけど、考えてみたら 「イリアス」「オデュッセイア」等で語られるオリンポス宗教神話は破天荒だよね。この著作ではオデュッセウスの冒険とトロイ戦争を中心に王、貴族などの社会観を述べている。成る程、こういう見方できるよね、でも実際のオデュッセウスやアキレウスはどんなだったんだろう、と自分なりに考えてもみる。庶民はほとんど蚊帳の外です。
この著作が正しい分けではないし、時代が進むにつれ発掘などで新しい情報が得られるので、この著作の内容も古くなっている部分があるけれど、真面目に古代ギリシャが知りたいという人にはお勧め。
イギリスの歴史家フィンリーが「イリアス」「オデュッセイア」を読み解き、古代ギリシャ社会について考察する。
以前、昔話は実はこうだったとか、そこから人々の生活など社会を読み解くみたいなのが流行らなかったかな?これは真面目な著作なのだけど、古代の社会を覗き見るという意味で素人でも十分楽しめる。訳者の解説によると、抒情詩などから社会を考察するという方法は、著者が生きている時代には新しい見方だったよう。
p136見てびっくり。ほぼ裸で戦っている。兜だけ被って胸当てのようなものだけでって…。頭隠して尻隠さずという言葉が浮かんだ。実際はどうだったのか分からないけど、考えてみたら 「イリアス」「オデュッセイア」等で語られるオリンポス宗教神話は破天荒だよね。この著作ではオデュッセウスの冒険とトロイ戦争を中心に王、貴族などの社会観を述べている。成る程、こういう見方できるよね、でも実際のオデュッセウスやアキレウスはどんなだったんだろう、と自分なりに考えてもみる。庶民はほとんど蚊帳の外です。
この著作が正しい分けではないし、時代が進むにつれ発掘などで新しい情報が得られるので、この著作の内容も古くなっている部分があるけれど、真面目に古代ギリシャが知りたいという人にはお勧め。
2010年5月23日日曜日
黄金のしっぽ ムーミン・コミックス1巻 (筑摩書房)
トーベ・ヤンソン ラルス・ヤンソン著 冨原真弓訳
ロンドンの新聞で連載された漫画版「ムーミン」。
ムーミンの漫画版。日本の新聞連載の漫画のようなもの。左から読んでいくのに、最初は違和感があった。慣れれば平気。小説版とは違う味がある。性格付け等はだいたい一緒かな。「ムーミンパパの灯台守」は小説版にもあるけど、ちょっと違っていてこれもいい。スティンキーは小説版で出演していたっけ?漫画版のみのキャラクターか。いかにも悪そうな、でも憎みきれないキャラクター、好きなんだ。周囲に振り回されてしまう住人たち。世間への皮肉が含まれているのだけど、小説版よりストレートに感じた。
ロンドンの新聞で連載された漫画版「ムーミン」。
ムーミンの漫画版。日本の新聞連載の漫画のようなもの。左から読んでいくのに、最初は違和感があった。慣れれば平気。小説版とは違う味がある。性格付け等はだいたい一緒かな。「ムーミンパパの灯台守」は小説版にもあるけど、ちょっと違っていてこれもいい。スティンキーは小説版で出演していたっけ?漫画版のみのキャラクターか。いかにも悪そうな、でも憎みきれないキャラクター、好きなんだ。周囲に振り回されてしまう住人たち。世間への皮肉が含まれているのだけど、小説版よりストレートに感じた。
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