グレッグ・イーガン著 山岸真編訳
(カバー裏より抜粋) 「この子がわたしの娘なの。生まれてくのがほんの何年か遅くなっけれど」ー待望の第一子となるはずだった女の子を失った科学者夫婦が選択した行動とは!?
7篇収録の短篇集です。実はちょーとハードSFすぎて、私の頭では無理な作品もありました。これは私の頭が悪いのが悪いのです。「ルミナス」は全くダメでした。難しすぎる←あくまで私の頭では、です。「決断者」もいまひとつよくわかりませんでした。
「行動原理」脳に作用するインプラントを使用して自由を手に入れる。その自由の意味とは?妻を殺した犯人を殺す。その理由は理解できる。妻の死から自由になること。目的を果たした後主人公はインプラントの作用…その自由に嵌っていく。私もインプラントが欲しい。
「真心」まとめサイトなら「旦那さん、逃げてー」とレスが埋め尽くされそうな奥さんを持った旦那さん。奥さんは「永遠の愛」を求める。旦那さんは奥さんを愛しているし、答えようと努力している。でも奥さんは納得しない。インプラントを使用して永遠に愛しあう事を望む。愛情を現在の状態にロックするのだ。正直奥さん怖い…。サラの存在は一種の「隠喩」なのかな。
「ふたりの距離」…正直主人公二人とも頭おかしいと思った。かなり気持ち悪い。依存が強すぎるのは私は受け付けない。
「オラクル」何というか、宗教に対する嫌悪感を植え付けたいのかな?と思える内容。宗教家が物語に大きく関わっているのは理解できるのだけれど、いかにもな宗教家臭がダメだ…。物語自体は面白い。多次元ものです。
「ひとりっ子」AIのもっと進んだ状況で生まれた子供を作った夫婦の物語。内容は難しくてよく分からない部分が多いのですが、ストーリー自体は分かります。著者の描く夫婦は難解すぎる。女性の個性が強すぎるなーという印象です。
2017年8月14日月曜日
2016年5月1日日曜日
秘書綺譚 (光文社古典新訳文庫)
ブラックウッド著 南條竹則訳
(カバー裏より抜粋) 芥川龍之介、江戸川乱歩が絶賛したイギリスを代表する怪奇小説作家の傑作短編集。
この作品はアマゾンのおすすめ商品で気になって購入した一冊です。レビューのひとつに古くさいみたいなことが書かれていたので、私向けか?とピンときて。結果正解!!古くさいというより古典です。ジム・ショートハウスのシリーズをメインにその他作品が掲載されています。ジム・ショートハウス、なかなか面白いし私の好きなキャラクター!ちょっと自信家で注意深く事件を切り抜ける…と思っていたら、最後が…でした。でも人間の脆さが感じられてよかったかも。こういうキャラクターのシリーズで、惨めなラストは珍しい気がします。あと、すっきりしないラストの作品が多いような。「炎の舌」のようなグリム童話にあってもおかしくないようなお話もあり。(これは他人の悪口ばかり言っている二人の舌が…というお話) この短編集を読んで恐怖を感じるか?と言われたら否ですが、万国共通の人の業のようなものを感じるのです。訳者の方が上手いのか読み易いのもよかったです。
(カバー裏より抜粋) 芥川龍之介、江戸川乱歩が絶賛したイギリスを代表する怪奇小説作家の傑作短編集。
この作品はアマゾンのおすすめ商品で気になって購入した一冊です。レビューのひとつに古くさいみたいなことが書かれていたので、私向けか?とピンときて。結果正解!!古くさいというより古典です。ジム・ショートハウスのシリーズをメインにその他作品が掲載されています。ジム・ショートハウス、なかなか面白いし私の好きなキャラクター!ちょっと自信家で注意深く事件を切り抜ける…と思っていたら、最後が…でした。でも人間の脆さが感じられてよかったかも。こういうキャラクターのシリーズで、惨めなラストは珍しい気がします。あと、すっきりしないラストの作品が多いような。「炎の舌」のようなグリム童話にあってもおかしくないようなお話もあり。(これは他人の悪口ばかり言っている二人の舌が…というお話) この短編集を読んで恐怖を感じるか?と言われたら否ですが、万国共通の人の業のようなものを感じるのです。訳者の方が上手いのか読み易いのもよかったです。
2012年9月5日水曜日
秘密の武器 (岩波文庫)
コルタサル著 木村榮一訳
(カバーより抜粋) 幻想小説の至高点を求め続けた短篇の名手コンサルタルの、その転換期の傑作「追い求める男」のほか、息詰まる緊張感をはらんで展開する四篇を収める。
奇妙な感覚の短篇集。主人公の視点から描く、登場しない第三者が歯がゆいというか、何が真実なのかつかませない。高尚な作品群なんだけれど (皮肉とかではなく本当に)、つい、友人が自分の気に入らない第三者について話す時の私の感覚と、この作品集を読んでの感覚が似ているような気がした。
(カバーより抜粋) 幻想小説の至高点を求め続けた短篇の名手コンサルタルの、その転換期の傑作「追い求める男」のほか、息詰まる緊張感をはらんで展開する四篇を収める。
奇妙な感覚の短篇集。主人公の視点から描く、登場しない第三者が歯がゆいというか、何が真実なのかつかませない。高尚な作品群なんだけれど (皮肉とかではなく本当に)、つい、友人が自分の気に入らない第三者について話す時の私の感覚と、この作品集を読んでの感覚が似ているような気がした。
2011年1月24日月曜日
匪族の社会史 (ちくま学芸文庫)
エリック・ホブズボーム著 船山榮一訳
英雄視される匪族の成り立ち、種類、社会との関わりについて。
ロビン・フッドって、実在の人物ではなかったのか…恥ずかしい。匪族と呼ばれる人物の中から、義族と呼ばれ、なおかつ農村出身者を中心に述べられている。それは一つの社会現象であり、また近世のものでもある。(中国は除く)…そういわれてみればそうなのかな。あくまでこの著作は、匪族の一般に伝わっている逸話等から考察するもので、実際どういう人物であったかは基本的に考慮していない。時代が生み出した存在としての匪族、民衆が自分たちの正義を求めて現れた存在。中々興味深い作品だった。
英雄視される匪族の成り立ち、種類、社会との関わりについて。
ロビン・フッドって、実在の人物ではなかったのか…恥ずかしい。匪族と呼ばれる人物の中から、義族と呼ばれ、なおかつ農村出身者を中心に述べられている。それは一つの社会現象であり、また近世のものでもある。(中国は除く)…そういわれてみればそうなのかな。あくまでこの著作は、匪族の一般に伝わっている逸話等から考察するもので、実際どういう人物であったかは基本的に考慮していない。時代が生み出した存在としての匪族、民衆が自分たちの正義を求めて現れた存在。中々興味深い作品だった。
2011年1月23日日曜日
貧困の文化 (ちくま学芸文庫)
オスカー・ルイス著 高山智博 染谷臣道 宮本勝訳
メキシコの五つの家庭を対象としたフィールドワーク。各家族の一日を再現ドラマのように綴っている。
これを読んで一番に思い浮かべたこと…今もやっているのかな?昔テレビで大家族のドキュメンタリーみたいなのやっていたけど、その手の番組に登場する家族のこと。この本で述べられているような貧困ではないのだけど、何だかパターンが似ているなと。負の連鎖が連続しているようで、読んでいて憂鬱になる。日本に住んでいる私からみると、「なぜこんな男に?」と思うけれど、生きていくためなんだろうな。最期の家族は金持ちなんだけれど、金銭感覚がスッ飛んでいる。生き様がそれまでの家庭と変わらないのが哀しい…。
メキシコの五つの家庭を対象としたフィールドワーク。各家族の一日を再現ドラマのように綴っている。
これを読んで一番に思い浮かべたこと…今もやっているのかな?昔テレビで大家族のドキュメンタリーみたいなのやっていたけど、その手の番組に登場する家族のこと。この本で述べられているような貧困ではないのだけど、何だかパターンが似ているなと。負の連鎖が連続しているようで、読んでいて憂鬱になる。日本に住んでいる私からみると、「なぜこんな男に?」と思うけれど、生きていくためなんだろうな。最期の家族は金持ちなんだけれど、金銭感覚がスッ飛んでいる。生き様がそれまでの家庭と変わらないのが哀しい…。
2010年7月15日木曜日
表徴の帝国 (ちくま学芸文庫)
ロラン・バルト著 宗左近訳
哲学の本。表現体と表徴について。
すみません、よくわかりませんでした。私が読むのは無謀だったようです。解説も読んでみて、何となくは理解できるのだけれど、この何となくがくせ者。大概理解できていない。ただ、著者の視る日本は面白い。これは昭和のころの日本だろうか。パチンコが取り上げられていて驚いた。どんなものも哲学になる。で、その項のp48の写真のタイトル「飼いば桶と公衆トイレ」。写真はパチンコの風景なのだけれども、何このタイトル?誤植?と思ったが、でも何となく合っているかも、とも思う。笑えました。所々で西洋との比較がされているが、違いを納得し理解できる。包みのところ、海外も包装はあるよね?贈り物とか大きなリボンとかのイメージあるけど。中身が大した事ないのはお互い様では?などとちょっと突っ込んだ。SMの緊縛も取り上げられている。確かにあれは縛りの美学で魅せるものだから、一つの包装かもしれない。( 中身は素晴らしいと思うぞ )残虐とは違うと思うけど。
この著作を読んで思い出したのは、牛若丸の「変」という本。あちらは哲学ではないのだけれど、何となしに頭に浮かんだ。
哲学の本。表現体と表徴について。
すみません、よくわかりませんでした。私が読むのは無謀だったようです。解説も読んでみて、何となくは理解できるのだけれど、この何となくがくせ者。大概理解できていない。ただ、著者の視る日本は面白い。これは昭和のころの日本だろうか。パチンコが取り上げられていて驚いた。どんなものも哲学になる。で、その項のp48の写真のタイトル「飼いば桶と公衆トイレ」。写真はパチンコの風景なのだけれども、何このタイトル?誤植?と思ったが、でも何となく合っているかも、とも思う。笑えました。所々で西洋との比較がされているが、違いを納得し理解できる。包みのところ、海外も包装はあるよね?贈り物とか大きなリボンとかのイメージあるけど。中身が大した事ないのはお互い様では?などとちょっと突っ込んだ。SMの緊縛も取り上げられている。確かにあれは縛りの美学で魅せるものだから、一つの包装かもしれない。( 中身は素晴らしいと思うぞ )残虐とは違うと思うけど。
この著作を読んで思い出したのは、牛若丸の「変」という本。あちらは哲学ではないのだけれど、何となしに頭に浮かんだ。
2010年6月23日水曜日
人さまざま (岩波文庫)
テオプラストス著 森進一訳
ギリシアの市民の性格を分類し、描く。いつの時代も人はそう変わらないものだと思わせてくれる。手軽に楽しめる小品。
ギリシア関係の本というと、どうしても神話や英雄、政治家、哲学者となってしまうけど、これはそこら辺にいる人の性格を分類し、描き出している。時代、国、文化によって礼儀作法、風習、しきたりは違うけれど、 人間の根本ってそう変わらないのだと思わせてくれる。今でも「いるいる、こういう奴」と思えるし、自分自身にも当てはまったり。身構えずに楽しめる一冊。
ギリシアの市民の性格を分類し、描く。いつの時代も人はそう変わらないものだと思わせてくれる。手軽に楽しめる小品。
ギリシア関係の本というと、どうしても神話や英雄、政治家、哲学者となってしまうけど、これはそこら辺にいる人の性格を分類し、描き出している。時代、国、文化によって礼儀作法、風習、しきたりは違うけれど、 人間の根本ってそう変わらないのだと思わせてくれる。今でも「いるいる、こういう奴」と思えるし、自分自身にも当てはまったり。身構えずに楽しめる一冊。
2010年3月8日月曜日
ヒトは食べられて進化した (化学同人)
ドナ・ハート、ロバート・W・サスマン著 伊藤伸子訳
人間は狩りをする知恵で進化してきたのか、狩られないよう身を守る知恵によって進化したのか?
はじめ人間ギャートルズ、だったかを思い出した。アメリカ人が西洋キリスト教の影響を受けて狩る人説を信じるとしたら、私はこのアニメだな。
化石や現在の動物の実例から、人間が動物の食料だったことを述べている。そして、身を守るために進化を果たしたのではないかと。自分は普通に食べられていたと思っていたし、ウサギとか小さい動物は食べていたと思ってた。っていうか、霊長類は他の動物に食べられないと言ってる人がいることにびっくり。空腹なライオンと一緒の檻に入れられたら、間違いなく食べられるだろ。内容はなかなか面白かった。こういう分野は新しい発見で変わって行くだろうし、興味がつきない。
注釈はWEBにてだそうだ。買った人がネット環境なかったらどうすんの?
人間は狩りをする知恵で進化してきたのか、狩られないよう身を守る知恵によって進化したのか?
はじめ人間ギャートルズ、だったかを思い出した。アメリカ人が西洋キリスト教の影響を受けて狩る人説を信じるとしたら、私はこのアニメだな。
化石や現在の動物の実例から、人間が動物の食料だったことを述べている。そして、身を守るために進化を果たしたのではないかと。自分は普通に食べられていたと思っていたし、ウサギとか小さい動物は食べていたと思ってた。っていうか、霊長類は他の動物に食べられないと言ってる人がいることにびっくり。空腹なライオンと一緒の檻に入れられたら、間違いなく食べられるだろ。内容はなかなか面白かった。こういう分野は新しい発見で変わって行くだろうし、興味がつきない。
注釈はWEBにてだそうだ。買った人がネット環境なかったらどうすんの?
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