2012年2月28日火曜日

バイオハザード2 アポカリプス (2004 アメリカ)

アレクサンダー・ウィット監督
 ゾンビが溢れ出したラクーンシティ。 生存者を残したまま、街は封鎖される。核による汚染除去が行われる前に、アシュフォード博士の娘アンジェラを救い出し脱出を図らなければならない。

 ジル、かっこいい!強いけど普通の人設定がよい。カルロスも登場。いい役もらってるよな。カルロスの同僚はやられ役…。アリスはどんどん超人になってしまって…かっこいいからいいけど。教会という狭い空間での攻防はよかった。ネメシスとの戦いは、まあまあかな。ネメシス、漢でした。で、すべて隠しおおされ、核も原発事故にされてしまったけど、こんなにうまく隠せるものかな??とは思った。アメリカならありなのかな。

今日の積ん読

「伝える」ことと「伝わる」こと 中井久夫著 ちくま学芸文庫
ゴタール映画史(全) ジャン・ルック・ゴダール著 ちくま学芸文庫
ビアス短篇集 岩波文庫
クリスマス・キャロル モイラ・アームストロング監督

 中井久夫コレクションの最終巻、このシリーズは良かった。これで最期は残念。クリスマス・キャロル、実は昔BS2で観たクリスマス・キャロルを捜しているんだけれど、どうもこれも違ったみたい…。白黒版で、地獄で鎖に巻かれるシーンあり。記憶がごちゃごちゃになっているのかな。 

現在の積ん読 本:200冊 DVD:113枚

バイオハザード (2002 アメリカ/ドイツ/イギリス)

ポール・W・S・アンダーソン監督
 アンブレラ社の地下巨大研究所でバイオハザードが起きた。記憶を失ったアリスはアンブレラ社部隊、自称警察官マット、記憶喪失の男スペンスとともに研究所に向かうが、そこには甦った死者ゾンビが溢れていた。

 ゲームのバイオの映画化ということで、当時映画館に観に行った。賛否両論あるけど、私は大好きなシリーズ。ゾンビの群れもいいし、ミラ様のアクションもいい!隊長がさいころ状態にされるシーンはちょっと…だったけど。ストーリーはよくあるタイプだけど、特に気にはならなかった。ま、いかにも続きます、というラストも私には有り。

2012年2月12日日曜日

中国旅行ノート (ちくま学芸文庫)

ロラン・バルト著 桑田光平訳
毛沢東政権下、文化大革命中の中国の旅の記録。

 何というか、ガチガチに監視された旅。ストレス溜まっただろうな。耐えられないわ。読んでいても、同じようなフレーズの繰り返しになっていて、退屈してきてしまった。著者はどれだけ我慢強いのか…真面目に感心した。読んでいて、報道番組に登場する北朝鮮をイメージしてしまった。著者の細かい拘りが面白い。少年の湿った手によほど感じるものがあったのだろうか。

「思春期を考える」ことについて (ちくま学芸文庫)

中井久夫著
様々な世代の精神秒病について述べる。

 全世代鬱病時代かな。 思春期から精神病院で診察なりカウンセラーを受ける子供がいるんだ。「ある教育の帰結」とかどこにでも転がっていそうな話なんだけれど。周囲の環境や本人の資質によって、どう転ぶかだな。でもここで登場する女子学生の最期の台詞、理解できるのよね。世間一般そうじゃないの?「妄想患者」の話は面白い。俗的って…その通りだな。妄想…届かない願望?妄想なんて私だって抱くことあるけど、所詮想像の産物、自分の置かれている現実をきちんと踏まえられるかどうかの違いと思っているけどね。現代病と言っていいのかどうかは分からないけれど、現代の生活から考える部分が多い著作ですので、読んでみるのもいいと思います。

游侠綺談 (ちくま文庫)

子母澤寛著
俠客…所謂やくざの実像に迫る。

 やくざと言っても有名どころですね。次郎長とか国定忠次とか。この手のは講談、落語、芝居等になって美化され易いから…。 著者は明治時代、まだ生きてみえて俠客を知ってみえた方達に取材、文献等に寄ってその実像に迫ってみえる。読み物としてはとても面白くできています。

平安朝の生活と文学 (ちくま学芸文庫)

池田亀鑑著
平安時代の後宮女性の生態について、数少ない文献、文学から実際を導き出す。

 あくまで女性の生活です。男性はほとんど無視です。後宮の女官中心かな。女性の方が華やかだから気持ちは分かるけれど。ただ、著者の女性にはこうあって欲しいという願望みたいなものがにじみ出ている部分がたびたびあって、ちょっと気持ち悪い。日本人の季節に対する繊細さには同意するけど。創作等を書いてみえる人たちの資料して有用かも。

平気でうそをつく人たち (草思社文庫)

M・スコット・ペック 森英明訳
臨床精神科医が、己の体験を綴りつつ、そこから導き出される人間の持つ邪悪について述べている。

 臨床体験自体は面白いのだけれど…そこから導き出されるウダウダがねー。何というか、いかにもキリスト教徒らしくって、いえ、著者は最初からキリスト教徒として書いているということを示してみえるからそれでいいのだけれど、日本人から見るとあまりにも二元論すぎるな。人間は悪と善かどちらかを選択しなくてはならないみたいな、こちらからみると一種の強迫観念を感じてしまう。中間はストレスが溜まってダメだそうです。ここら辺の感覚が全く違うんだなと。中間程楽なものはないと思っている私って…。臨床体験自体も、一般からみても今更と思える部分も多いかも。自己愛主体、ナルシズムについてですね。こういう心理学の本って、仕事として携わっている方達以外でお気楽に楽しめる人はいいけど、真面目に捉える人には向いてないかも。タイトル自体にも疑問。「うそ」とは違うと思う。あと、邪悪って表現はどうかと。原文がわからないので何ともいえないけど。

今日の積ん読

身ぶりと言葉 アンドレ・ルロワ=グーラン ちくま学芸文庫
平気でうそをつく人たち M・スコット・ペック 草思社文庫
銃・病原菌・鉄 上・下 ジャレド・ダイアモンド 草思社文庫

 最近、これといって面白い話題がみつからない。雪で出歩かないのもあるけど。少し、パッと頭が冷める刺激が欲しい…薬とか以外で。 

現在の積ん読 本:202冊 DVD:113枚