2011年2月25日金曜日

ゴジラ (1954版)

本多猪四郎監督 東宝
ゴジラ第一作。水爆実験が原因でゴジラが大戸島に現れ、その後東京へ。自衛隊、海上保安庁の総力戦も効果なし。しかし…。

 ゴジラの第一作は白黒だったんだ。知ってはいたけど、改めてウワーだった。ストーリーは今時のSFやパニックものに比べると平坦だけれど、そこがいい!!すっきりとゴジラが楽しめた。ちょっと思想的もあるのかな、とは思ったけど。今なら温暖化でゴジラが…かな。オチは全然知らなかったのだけれど、うん…これはこれでいいのかも。
 全てが昭和、テレビの形なんて、平成生まれには却って新鮮では?自衛隊の飛行機もデザインが面白い。映像はそのままなので、ちょっと画像に難ありだけれど、私としては、それも昭和の味と思えた。
 なぜかゴジラが顔をまともに出したとき、笑えてしまった。このゴジラ、可愛い。

2011年2月22日火曜日

阿Q正伝・狂人日記 (岩波文庫)

魯迅著 竹内好訳
中国の下層を巣食う病理を描く。

 表題作「阿Q正伝・狂人日記」とも所謂一般人から乖離した視線で世間を描いている。それは「普通」という状態からみると異様、しかしその視線に「普通」の人々に巣食っているやっかいな根っこをみることかできる。でも、その視線を面白くも感じた。
 その他の作品も含めて、その時代の中国の下層が描かれている。厳しくむなしく哀しい現実。読んでいると胸が痛むし、未だ形は違えど、どこの国にも残っている現実では?とも思った。

2011年2月15日火曜日

今日の積ん読

柳宗悦コレクション2 もの ちくま学芸文庫
反アート入門 椹野衣 幻冬舎

 最近また積ん読が増えだした。うーん…。ブックオフには近づかないようにしているんだけど…。とにかく読む時間の確保が大問題。そして本棚の確保…。ああ。 

現在の積ん読 本:181冊 DVD:107枚

80年代SF傑作選 上

小川隆・山岸真編
80年代はSFの変革の年であった。時代を飾った傑作のアンソロジー。

 もしかしたら、今の時代の人には古くさく感じてしまうかもしれない。もう一世を風靡した「マトリックス」でさえも古く感じる時代、仕方のないことだけれど、この時代の空気や傾向を楽しむのも一考かも。ネットワークにこれほど過大な期待が寄せられていたんだ、とも思うし、それが実現しつつあるのかな?とも思う。全体に話の傾向が似ている気がするのは仕方ないことかな。個人的なお気に入りは「シュレーディンガーの子猫」並行世界を取り扱ったもの、「みっともないニワトリ」ホラ話?真実?楽しい。

2011年2月12日土曜日

今日の積ん読

GODZILLA DVD COLLECTION 1〜5

 ちょっと疲れてたんだ…だからつい買ってしまった…。前から欲しかったからいいんだけれどね。頑張って働こう…。
 タイトルの文字が、いかにも昭和というかゴジラという風でとてもいい。初代ゴジラからデストロイアまで収録。ここまで揃うと、平成ゴジラも欲しくなってしまう。困ったな。  

現在の積ん読 本:180冊 DVD:107枚

ケルト/装飾的思考 (ちくま学芸文庫)

鶴岡真弓著
ケルト人の芸術である文様。福音書写本を中心に、その思想、創造にせまる。

 福音書写本でケルトの文様が使われているページが図として挿入されているのだけれど、読めない…これ「In」なの??というふうで…。でも、こういう装飾は大好き。三次元の物になったら余り…なんだけれど、本を彩る存在として素晴らしい。実物が見たいな。本書の内容は、ケルト人の文様がキリスト教福音書に与えた影響、思想が中心です。難しいことが書いてあるけど、素人でも楽しめます。私は図解が楽しかった。特にp307辺りがいい!何だか漫画っぽくって…キリスト教の人に怒られそうだけど…へたうま系のイラストだ、と思った。古代の歴史に触れてみたい人にお勧め。