2011年12月27日火曜日

おとぎ話の幻想挿絵 (PIEBOOKS)

海野弘監修

 おとぎ話の…小説等も含む…挿絵を画家別にまとめて解説してある。有名なお話から馴染みの無いものまで色々。19世紀から20世紀初頭の画家が中心。時代独特の雰囲気が感じられる。キャラクターが細い印象。綺麗でこんなイラストが描けたら…と憧れる。軽くエロチックなのもいい。作品の中には、自分がそのおとぎ話に持っていた印象と違うものもあって、違いを楽しむのもいい。

今日の積ん読

おとぎ話の幻想挿絵 PIEBOOKS
ヴェネツィア帝国への旅 ジャン・モリス 講談社学術文庫
十二支考 上・下 南方熊楠 岩波文庫
スペイン民話集 岩波文庫
ドイツ炉辺ばなし集 ヘーベル 岩波文庫
クリスマス・キャロル エドウィン・L・マリン監督 

現在の積ん読 本:198冊 DVD:116枚

 初代iPodnanoの交換プログラム、つまりリコールするよメールが着たので、「そろそろバッテリー経たってるし、交換しようかな」と送付。…ネット上で、交換品として初代nanoではなくて6世代…現行品が送られてきているという情報が…。nanoの中のiTunesのVer.情報で機種が選ばれるとか。初代以外が送られてくる可能性があると分かってたら送らなかったのに…不具合はなかったのに…。どうなるやら。

2011年12月23日金曜日

四つのギリシャ神話「ホメーロス讃歌」より (岩波文庫)

逸身喜一郎/片山英男訳
ギリシャ神話の小品集

 古代の人は、こういう風に謡っていたのか…。これを朗々と舞台や人前で謡うのを聞けたら、いい心地だろうな (ただし巧い人に限る)。ギリシャ神話への入り口としてもいいと思う。お話が分かり易いし。でも、人間臭い神様たちだなー。これがギリシャの神々の良さだけれど。

スペイン民話集 (岩波文庫)

エスピノーサ著 三原幸久訳

 他の民話に比べると、色っぽい話が多い気がする。日本でも馴染みのある (他の民話や童話と類似している) お話が多いし、楽しめると思う。「聖女カタリーナ」は中々興味深い。蜘蛛の糸の類話があるんだ。

エイリアン VS. プレデター (2004アメリカ)

監督 ポール・W・Sアンダーソン
プレデターのエイリアンホイホイの餌となった調査隊。その運命やいかに!!

 娯楽映画です。何も考えずに楽しみましょう。私の大好きな映画の一つです。ええ、愚民ですとも、悪いか!しっかし、アメリカ人ってトカゲの形状好きだなー、と改めて思った。大したグロシーンはないけど、私は苦手なので目をつぶってパス。次々と襲いかかる罠、迷路、そしてマヤ暦。マヤって神秘的なのかな、一時流行っていたような。そういえば来年2012ですね。女主人公強し!プレちゃん、いいなり…。通常脇役の見せ場少ない…仕方ないか。じいさんの最期は格好良かった。で、ラスト…南極で一人残されて…無線とか食料とか設備残ってたのかな、と余計なことを考えてしまうのだった。

2011年12月2日金曜日

中国民話集 (岩波文庫)

飯倉照平著
中国の民話集。

 日本の民話への影響というか、共通する話が多い。「天の川の岸辺」織り姫と彦星の話なんだけど、何だか彦星の牛飼いがストーカー化しているような。織り姫が力一杯逃げてる…子供もいるのに。よっぽど嫌だったのか…。 読んでいてやりきれない話…「乞食になる運勢」とか「狼」とか…あり、正義が勝つ系の話ありで、楽しめる。日本での話と比べてみるのも面白い。

ハンガリー民話集 (岩波文庫)

徳永康元 石本礼子 岩崎悦子 粂栄美子訳
ハンガリーの民話集。

 「ヤーノシュ」って日本でいうところの「太郎」とかいうイメージかな。よく出てくる名前。「千夜一夜物語」の中の話とよく似たものも多い。既存の民話をパロっている部分もある。「ベチャーロシュ」の魔物の三つの宝を取り上げようとして、バレてしまうところとか、中々面白い。

イタリア民話集 下 (岩波文庫)

河島英昭訳
イタリアの民話集。上巻は絶版なので、下巻のみ。

 挿絵がタロットカードっぽい。「人魚コーラ」男の人魚の民話って初めて読んだ。姿が想像できない。どうしてもゲーム等で描かれる半魚人の姿がちらほらして。民話の語り部、聞き手はどんな姿を想像したんだろう。「ぼくの袋に入れ」も面白い。出すのではなく、入れるのか…。別に悪いことしてない人まで酷い目に遭わされてるし…。その時代の特定の職業へのイメージがあるのかな。

ヴェネツィア帝国への旅 (講談社学術文庫)

ジャン・モリス著 椋田直子訳
ヴェネツィアへの旅を通じ、その歴史に思いを馳せる。

 血みどろの歴史です。上の方で土地や航路を取った、取られたをやっていると、地元民は大変だな…と。いろいろ恵まれた土地に暮らしていても、それ故にトルコ、ヴェネツィア始め諸国に酷い目に遭わされるのでは割に合わない。文章は淡々と美しくだけれど、読んでいくと、何とも言えない気分になる。
 歴史についてはヴェネツィアよりに描かれているかな。著者は欧州の人だろうし、キリスト教徒だろうから仕方ないけど、やってることはどっちもどっち。歴史的内容についてはそれほど深く描かれていないし、歴史に興味を持つ人は別の本捜すべきかも。軽く触れたい人にお勧め。