2012年3月22日木曜日

九百人のお祖母さん (ハヤカワ文庫)

R・A・ラファティ著 浅倉久志訳
誰も死なない星の住人はいったい何人ばあさんがいるのやら…。楽しいというより、現代を滑稽にこき下ろしている。

 表題作「九百人のお祖母さん」分家で九百人お祖母さんが…。何か考えたらゾッとする。地下にお祖母さんたちがいっぱい…イヤー!!
 現代に対する皮肉が詰め込まれている。きちんと滑稽に扱っているのがいい。下手な政治談義よりよっぽどいいわ。 個人的なお気に入りは「われらかくシャルルマーニュを悩ませり」。歴史のIFものだけど、IFの結果が面白い。最期はちゃんと元に戻ったのか?

エリュトゥラー海案内記 (中公文庫)

村上堅太郎訳
古代の南海貿易について、無名の商人の記録。紀行文として楽しめる。

 半分以上が注釈…。訳者の苦労が忍ばれる…。「序」が長い。ここを読めば、本文を読むより詳しくこの著作の内容が理解できてしまう。困ったものだ。解説者は訳者が女好きだと言いたいとしか思えない。

宮沢賢治全集 6 (岩波文庫)

ビヂテリアン大祭、土神ときつね、雁の童子、他

 人によって相性はあります。作品と人の相性もあります。すいません、宮沢賢治は合わないようです。何か謝りたくなる…。童話とか民話とかすきなんだけどな…。元々「土神ときつね」を読もうと思いたち、どうせなら有名な作家だし全集買おうと思ったのが間違いだった。試しに6だけ買えばよかったのに、私。
 途中で終わっている作品が多い。実は宮沢賢治はよく知らなかったんだけれど、亡くなってから評価されるようになったんだ。そのせいもあるんだろう。「三人兄弟の医者と北守将軍」「楢の木大学士の野宿」は面白かった。滑稽なのがいいかな。

今日の積ん読

ホビットの冒険 上・下 J.R.R.トールキン 岩波少年文庫
はてしない物語 上・下 ミヒャエル・エンデ 岩波少年文庫
フィレンツェ史 上 マキャヴェッリ 岩波文庫
フランス民話集 岩波文庫
アメリカ先住民のすまい L.H.モーガン 岩波文庫
古代社会 下  L.H.モルガン 岩波文庫

 ハハハ…やっちゃった…。フィレンツェ史の下巻は来月発売。古代社会 上はメーカー確認中。今月はもう本屋にもネットショップも近づかない。来月はチェックしているの以外は買わない…ことにとりあえずしておこう…。
 あと、ブロガーすごく編集作業しにくくなった…。

現在の積ん読 本:212冊 DVD:110枚

2012年3月10日土曜日

クリスマス・キャロル (1977 イギリス)

監督 モイラ・アームストロング

 BBCのテレビ映画。他のクリスマス・キャロルに比べて、ラストがあっさりしている。こういうのも悪くないかも。感想はと言うと、他のクリスマス・キャロルとそう変わらないかも。

バイオハザード3 Resident Evil (2007 アメリカ)

監督 ラッセル・マルケイ

 前作で登場したカルロス、マイキー、新キャラというかゲームキャラのクレア登場。敵博士も程よく狂っていて中々良いと思うのですが…。よくいわれていることで今更なんだけれど、超能力がね…。始めのSOSにアリスがおびき出された建物の中の攻防は良かったのだけれど、広々とした砂漠での戦いはうーんだな。緊張感が今イチ。限られた空間の方が面白いのに。あと、カルロスはいい役だなっと。
 最期の網の目のバラバラは賛否両論だけれど、私はOKだった。毎回あーいうのだったら困りものだけれど。

天才の心理学 (岩波文庫)

E.クレッチュマー著 内村祐之訳

 精神障害と天才の誕生の関わりについて述べてられているといっていいのかな。 人間の精神というか心理についても考えるところが多くて、面白かった。p62に善行について述べられているのだけれど、正義の恐怖…いつの時代もあるな、正論で封じ込めようとする傾向…おー怖い。ロベスピエール、カルヴァン、他にも歴史上いるよね。現代も…。。ルソーが結構あれな人だったとは知らなかった。ニーチェ、梅毒ってマジですか??重箱の隅つっつきはさておき、天才を生み出すための混血…しかも混血にも良い混血があるらしい、近親婚の推奨…精神障害の中から天才は出てくると。ただ、その後は家系断絶が多いようだけれど。興味深い内容なのだけれど、ちょっと気持ち悪い部分もある。普通に健全な考えの人は反感だけ募らせることになるかも。

ビアス短篇集 (岩波文庫)

大津栄一郎編訳
「悪魔の辞典」で有名なビアスの短篇の一部を編集した短篇集。

 ひさしぶりに面白い短篇でした。不条理とは違うのだけれど、やるせないというか「悪魔の辞典」の作者らしいなというか。でも、やるせなさの中にユーモアもある。どれも面白いけど、特に「犬油」「猫の船荷」は好きだ。ブラックユーモアが効いている。

今日の積ん読

同時代史 タキトゥス ちくま学芸文庫
ルーベンス回想 ヤーコプ・ブルクハルト ちくま学芸文庫
九百人のお祖母さん R・A・ラファティ ハヤカワ文庫
エリュトゥラー海案内記 中公文庫

 最近のヒットはオセロ中島と占い師でした。関わっている人みんな変で面白い。はい、当人、周囲みんな何か変でした。マスコミも含めて。久しぶり芸能ニュースで楽しんだかな。
 あとはスクラップブック。今更かも。ま、そんなたいそうなものではなく、日記兼貼り込みノートみたいな感じで。いろんなグッズ出ていて楽しい。マスキングテープもいつの間にこんなに充実しているの??見せるつもりのものではないので、自由に適当にやっていこうと。で、クラフト系の本なんかも買っているのですが、外れ多いよー。いや、私の求めているものと違うというか。通販で買うから内容分からないし、仕方ないのだけれど。
 本は相変わらず溜まってきています。読まないと…。 

現在の積ん読 本:204冊 DVD:112枚