石川英輔著
文化九年九月(1812年10月)、一人の修験者が日向国佐土原を旅立った。
言ってしまえば旅の日記。でも面白い。江戸時代、六年もの長い間の旅、すごいのは野宿がなかったこと。どこかの家、安い宿に泊まっている。江戸時代の農民のイメージはただひたすら貧乏で苦しくて…なのだけど、いや酷いあばら家もあったようなのだけど、余裕というか、(でも現代人の私では耐えられない生活だろうけど) 感じる事が出来る。以外と緩い感じがある。江戸という時代を見つめ直させてくれる一冊。個人的には平四郎…大変だったろう…同情した。