2011年11月24日木曜日

今日の積ん読

中国民話集 岩波文庫
ハンガリー民話集 岩波文庫
イタリア民話集(下) 岩波文庫
サイキス・タスク フレイザー著 岩波文庫
蜘蛛巣城 黒澤明監督
ダイ・ハード ジョン・マクティアナン監督
勝手にしやがれ ジャン・リュック・ゴダール監督
アリス・イン・ワンダーランド ティム・バートン監督
THIS IS IT ケニー・オルテガ監督

 ウワー、買ってしまった。ま、クリスマスもボーナスも近いし…ということで。なけなしのボーナスはiPodもう一台買うつもりだけど…。仕方ないですね、一種の病気ですから。本の民話系は元々好きだから買ったし、イタリア民話集の上巻が絶版は残念。岩波の復刊に期待したいところ。ワイド版ではでてるけど、別に遠視ではないし。 DVDは「ダイ・ハード」「蜘蛛巣城」は欲しかったからネットで購入。「アリス・イン・ワンダーランド」を買いにいったら3枚1000円をやっていて、ついでに適当に追加二枚購入。キャンペーンに載せられている私。よくある話ですが、自分が何を持っているのかよくわからなくなってきた。好きな作品のDVD持ってたっけ??状態。 

現在の積ん読 本:198冊 DVD:116枚

2011年11月20日日曜日

十八世紀パリ生活誌 タブロー・ド・パリ 下 (岩波文庫)

メルシエ著 原宏訳
十八世紀パリのいろいろな文化について述べてある。上巻は絶版になっているので、下巻だけ。

 様々な文化について辛辣に語ってある。一つの事柄について語っているようで、脱線している部分も多く見受けられる。たぶん、脱線部分が著者の本当に述べたかった部分ではないのかな。著者の生きていた時代に対して言いたいことがいっぱいで、文化誌のような体裁を整えながらも、批判をせざるを得なかった。読んでる側としては、読むことで見えてくる時代がとても面白い。お金が関わる辺りの話は特に面白かった。いつの時代も強いのは債務者側か。

牡丹燈籠 (岩波文庫)

三遊亭円朝著
有名な怪談牡丹燈籠。三遊亭円朝落語版はなかなかドロドロした因縁話で面白い。

 人間関係ドロドロです。でも円朝作の別の作品「真景累ヶ淵」よりはちょっと軽いかな。でも、TVの下手な昼ドラよりも面白い。人間の執念、妄執…怖い怖い。おまけに本人が気づかない血縁で繋がっていて。本として読んでも面白いけれど、やっぱり落語として聞くのが一番かな。

死霊の恋・ポンペイ夜話 (岩波文庫)

ゴーチエ著 田辺貞之助訳
ゴーチエの短篇5編。どの作品も恋の彩り鮮やかなお話。悲劇的な結末を迎えるものが多い。

 こんな恋愛を経験する人いるのかな?というかロマンチックすぎて、もう勘弁して下さいと言いたくなる内容。現実でここで描かれているような言葉をささやかれたら、恋に溺れるより先に疑いを持ちたくなると思う…が、これは小説、ひたすらロマンチックな世界に溺れてみるのもいいかもしれない。ただし、悲劇なお話が多いので注意。「オニュフリユス」は読んでいてイライラさせられた。穴に落ち込んでいく様子は面白いけど主人公にイライラしてしまう。

2011年11月15日火曜日

孤猿随筆 (岩波文庫)

柳田国男著
動物についてのエッセイ。狐、狼、猫、犬、猿が登場。動物をそれぞれのテーマに沿って解説している。

 まず、猿の毛皮って使われているのか。あまり良さそうに思えないけど。で、毛皮の話から大きく展開していく。狐…考えてみれば山に居る熊、猪等と同じ動物なのに、神の位置まで引き上げられた。それなのに悪の印象。外国のお話でも悪賢い印象が強い。昔のTV番組では、狐憑きの除霊は定番だった。何だかそういうものと思い込んでいたけど、なぜ?とは考えなかった。猫も狐と扱い方が近い。頭がよくて執念深そうで。頭がいいと言うと犬もなんだけれど、扱いが全然違う気がする。著者の書いてみえるけど、人間との距離の問題で、いい加減と言えばいい加減な話。…で、最近の猫は鼠捕るの?

ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら (岩波文庫)

阿部謹也訳
いたずら者ティルがあちこち放浪しつつ、いたずらを繰り返す。待ちに待った復刊!!

 「糞」が出まくり。下品といえば下品。いたずらに品がない…。いたずらの品なんて糞喰らえといえばそうなのだけれど。あくまで私の読んだ印象なのだけれど、いたずらが洗練されていなくて、中学生以下…小学生並のいたずらの内容かな…。いろんなところで糞するし、やることめちゃくちゃで。でも、 辛辣で諷刺も効いていて面白い。解説には難しいことが書いてあるけど、とにかく小学生並みのいたずらを楽しんで下さい。難しいことはその後で。

イギリス民話集 (岩波文庫)

河野一郎編訳
「三匹の子豚」「ジャックと豆のつる」など日本でもおなじみの作品、その他いろいろなお話の詰め合わせ。

 読み易い短い昔話の詰め合わせ。寝る前のちょっとした読書に最適な一冊。 キリスト教の影響が強くなると、善悪がはっきりして昔話がつまらなくなるという印象があるのだけれど、この民話集はそういう臭いがあまりないので楽しめる。理不尽な結末なども多いし、ちょっと尻切れとんぼの印象を受けるものもあり。しかし、改めて読んでみて、昔話というのは残酷だなーと。現代から考えると、ここまでするのか…というのが多い。ま、そこが楽しいのだけれど。