2017年1月8日日曜日

妖怪の理 妖怪の檻 (角川文庫)

京極夏彦著
 (カバー裏より抜粋) 妖怪を愛し、数多くの妖怪小説ほ生み出してきた著者が、深く愉しく、縦横無尽に「"妖怪"とは何なのか?」を解き明かす。

 妖怪というと私の頭に浮かぶのは漫画、アニメです。おばさんなのでどうしても水木しげるのイメージは強いです。映画だと「妖怪大戦争」とか古い化け猫の映画等々。さて、この文庫本、すごく真面目に妖怪について論じてみえます。「民俗学」「柳田国男」は重要なキーワード。私が知らなかった事は本来「妖怪」とは物、者ではなくて事だということ。うーん柳田国男の著書もそこそこ読んでいるのですが、気にした事なかった…←底が浅い、きちんと読んでいない…。あと幽霊の扱いの微妙さ。私は幽霊と妖怪は別物と考えていたので、ちょっと「ええっ」みたいなところもありました。妖怪の扱いの歴史、成り立ち、有名な著書の紹介、興味深いです。キャラクターの造形についてはちょっと退屈でしたが。

 怪談等に興味を持っていて、詳しく知りたいけど初めから民俗学は…な人向けです。 現在の子供に人気の妖怪の筆頭はジバニャンですが、この著書的には妖怪には入らないようですww 当たり前か。

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