2024年3月12日火曜日

帳簿の世界史(文春文庫)

 ジェイコブ・ソール著 村井章子訳
  (カバー裏より抜粋) 歴史の裏には全て、帳簿を駆使する会計士がいた!

 帳簿というか複式簿記の歴史です。かなり古い時代から使われていたのは驚き。イタリアが発祥というのは納得。商人には必須でしょう。オランダで盛んだったのも納得。
 時代の流れの中で簿記が果たした役割…メディチ家の没落、ルイ16世、マリーアントワネットの処刑までの流れ、スペインの没落。どうしても王様は予算の実態を見たくはないでしょうから…気持ちは分かる。公開なんて絶対したくないよね。

 そして近代からリーマンショックへ。改めて今の時代の簿記や会計の複雑さを考えた。頭痛くなってきた。会社を運営するのってどれだけ複雑???国内だけでなくて海外にも会社あって。全ての流れを把握ってできるの???

 本としては面白かったです。前半は。歴史上の人物との関わりとか楽しかったけど、近代に入ってくると…現実が近づいてくる感があって。私が古い方の歴史好きだからなのもありますが。