2011年3月25日金曜日

キングコング対ゴジラ (東宝)

本多猪四郎監督
 1962年度作品 いかにもキングコング人気にあやかろうとしたのがよくわかる作品。

 …南国の人が日本人の顔なのは気のせいか??キングコングの顔変だし。キングコング本編へのオマージュのようなシーンもある。かなり滑ってるけど。ヒロイン、確実にPTSDになりそう。
 私はご都合主義容認です。でもね、ちょっと酷すぎではないかな?それと二大怪獣の決戦なのに迫力が今イチ。ゴジラ、ゴジラの逆襲と観てきたけど、迫力が順に落ちてきている。動きがコミカルすぎ。ゴジラの顔、可愛いし。でも映画館でちゃんと観たら、迫力感じるのかな。あー、あとね博士、偉そうなだけで役立たず…。

2011年3月19日土曜日

反アート入門 (幻冬舎)

椹野衣著
アートの歴史、西洋と東洋の価値観など、初心者にも分かり易い入門書。「反」の文字は現在の状況への著者の反旗だけれども、気張ることもなく読める。

 どうも「アート」という言葉が安っぽく感じるという人にお勧め。過去の歴史から、現在の様相まで分かり易く書かれていて、なぜ安く感じるのかを納得することもできた。「反」とついているけれど、何というか「提案」かな。
 驚いたのが西欧の現代美術で、作者が見方を限定させようと意図していること。作者に意図があるのはわかるけど、受けとる側も自由であって当然と思っていた。
 岡本太郎、かっこいい!!触れることのできる作品って大切だよね。東京かどこかで、視覚障害者のための触れる彫刻の美術館があったと思ったけど、それを知った時も、触れる感覚の大切さを改めて考えたんだ。もちろん貴重な美術品を守りたい気持ちも理解できるけど。

今日の積ん読

「中国旅行ノート」 ロラン・バルト ちくま学芸文庫
「ディスコルシ「ローマ史」論」 マキャヴェッリ ちくま学芸文庫
「世に棲む患者」中井久夫 ちくま学芸文庫
「アラマタ美術誌」 荒俣宏 新書館
「ギリシア・ローマ古典文学案内」高津春繁・斎藤忍随 岩波文庫別冊
「ドイツ文学案内」手塚富雄・神品芳夫 岩波文庫別冊
「フランス文学案内」渡辺一夫・鈴木力衛 岩波文庫別冊
「年代記 上」タキトゥス 岩波文庫

 昨今聞く言葉に「断捨離」というのがあります。どうでもいいと言えばいいのですが、うさんくさーという印象が拭えない。家の中を整理整頓、不要品の処理はいいのですが、一番必要なそれらを溜め込んだ自分自身を見直すことはできているのかな。結局買っては捨て買っては捨てを繰り返すのでは??と。つまり踊らされていると。もちろん、田舎の家で先祖や祖父母等が物を溜め込んでいたとかあるので、一概には言えないのですが。一番必要なのは自分の内部の断捨離では?と。まあ、ツンドラーが何を偉そうに、なのですが。 

現在の積ん読 本:196冊 DVD:105枚

2011年3月4日金曜日

理想の書物 (ちくま学芸文庫)

ウィリアム・モリス著 川端康雄訳
ウィリアム・モリスのエッセイ及び講演記録。モリスの理想とは?

 海外の本の状況は知らないので、日本の本の現状を鑑みて、ひどいよね…。私は文庫中心なので「書物」となると余り言えないのだけれど、基本の読み易い活字、行間、語間、だんだんと酷くなってきていると思う。なのて、この著作の内容は頷くところがとても多かった。著者の制作した本は、本当に「書物」と云われるに相応しい重厚なものだけれど、色々な種類の本のそれぞれに相応しい形態、タイポグラフィを考えるにも良い著作と思う。後半のインタビューは、一般にもとても分かり易い内容だった。
 本当に、最近は文庫にしても、内容も行間もスカスカが多くて…。

2011年3月1日火曜日

今日の積ん読

宮沢賢治全集 全10巻 ちくま文庫

 ああー、読む速度が積む速度に追いついていない…。宮沢賢治は少し読んだことがあるくらいで、前から一度きちんと読んでみたかったので購入。 

現在の積ん読 本:190冊 DVD:106枚

ゴジラの逆襲

小田基義監督 東宝
ゴジラ2作目。ゴジラとアンギラスの戦い。今回は大阪が破壊される。

 何だかゴジラとアンギラスの戦いがセカセカとしていて、一作目のゴジラに比べて迫力が今ひとつだった。 それに逃げ出した囚人、怪獣が二匹暴れているに気づかずにその方向へ逃げるって…。道路を走っている一般車がいきなり無灯化とか危ないし…。なんというか突っ込みどころ満載で…。基本こういう映画のお約束はお約束として、それを楽しむのが礼儀とは思っているのだけど、これは…。ちなみに小林さんはちゃんと死亡フラグを立ててくれていました。この時代から既に存在していたのか。ラストも何となく物足りなさを感じてしまった。