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2024年1月2日火曜日

世界をつくった貿易商人 地中海経済と交易ディアスポラ(ちくま学芸文庫)

フランチェスカ・トリヴェッラート著 玉木俊明訳
(カバー裏より抜粋)  しかしなぜ国家の後ろ盾のない民間商人が世界経済網を構築することができたのか?膨大な史料をもとに気鋭の歴史家がその謎を解き明かす。そして商業組織の歴史をたどり、資本主義の起源に迫る。
 
 ディアスポラの貿易、経済に関する論文集かな?一般向けではありません。一般人の私の感想「ユダヤ人すげー」でした。はい、正直に申告しますと最終章はリタイアしました。
 専門用語だらけです。その筋の人向けです。
 なぜ買った?と言いますと、もう少し柔らかい貿易の歴史の本かな?と思ってしまったのです。これからはもう少し読んでから買います。←本屋で買った。

 でもつまらないというわけではありません。合名会社(会社に対する責任無限というか全部)は面白いなーと。というか私のイメージするユダヤ人に近い。基本は親族で固めて、外部に任せた方がいいことは契約を交わして使う。
 いろいろな国で活動を制限されたり迫害される民族が何かあった時に頼れるのは、外国の付き合いのある親族。親族を基本にしたネットワークが広がるのは当たり前というか、防衛ですよね。

 多分専門家の人には面白いのだと思います。でも一般人は手にとってはいけません。税抜1300円ですよ。他の本買った方がいいと思います。

2016年12月11日日曜日

世界の中心で愛を叫んだけもの (ハヤカワ文庫)

ハーラン・エスリン著 浅倉久志/伊藤典夫訳
 (カバー裏より抜粋) 現代における"パンドラの箱"寓話を描いてヒューゴー賞を受賞した表題作をはじめ、核戦争後、がれきの山と化したシティを舞台に力で生きぬくちんぴら少年と言葉を話す犬との友情を描く「少年と犬」など、全15篇を収録。

 ずーとタイトルが某映画っぽいな…と思い、よく見かけるけれど手に取る気になれなかった作品。同じ著者の「死の鳥」を読んで「全然別物かも」とこちらも読んでみました。全くの別物でした。(もっとも某映画を観たわけではありませんw)
 かなり好き嫌いの分かれそうな作品群です。私は作品によって好き嫌いがありました。
 それを踏まえて頂いて良かった作品。「世界の中心で愛を叫んだけもの」表題作です。淡々と感情の揺さぶりもなく話が進みます。それがいい。「101号線の決闘」フリーウェイでのレース。緊張感のある描写が楽しめます。そして終わりのない決闘の絶望感。「サンタクロース対スパイダー」始めは意味が分からなかったけど、読み進めていくうちに面白くなりました。おちゃらけた感じがいい。「聞いていますか?」他人から認識されなくなったとき、あなたはどうしますか?ヒッキー系ボッチの私ですが、主人公と共感できます。「満員御礼」ラストのオチが良かった。

 中々楽しめました。二度、三度と読み返すと味がでてきそうな感じでした。

2015年1月16日金曜日

戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)

デーブ・グロスマン著 安原和見訳
(カバー裏より抜粋) 戦場というリアルな現場の視線から人間の暗部をえぐり、兵士の立場から答える。

 驚いたのは第二次世界大戦以前の発砲率は低かったと。どうしても映画などの影響で鉄砲をバンバン撃って人がバタバタ倒れるイメージが強い。そして「突く」という行為への嫌悪感。へーへーへーでした。自分が死ぬことではなく、人を殺すことへの嫌悪感。実際の現場に立ったことのない人間には当然理解できないことです。そして、その嫌悪感を減らすためのプログラム…。映画やゲームの影響も述べられています。そこら辺りはどうなんだろ?みたいな感じもあります。…ゲームにもよるけど。薬剤も使われている…。ゾッとする。間に空間があると嫌悪感が減るというのは理解できます。最近の戦争…のイメージは米国・欧州側が空爆で、その相手側がテロ・白兵ですね。
 良書です。でも非常に気分が悪くはなりました。

2014年7月8日火曜日

泉光院江戸旅日記 (ちくま学芸文庫)

石川英輔著

 文化九年九月(1812年10月)、一人の修験者が日向国佐土原を旅立った。

 言ってしまえば旅の日記。でも面白い。江戸時代、六年もの長い間の旅、すごいのは野宿がなかったこと。どこかの家、安い宿に泊まっている。江戸時代の農民のイメージはただひたすら貧乏で苦しくて…なのだけど、いや酷いあばら家もあったようなのだけど、余裕というか、(でも現代人の私では耐えられない生活だろうけど) 感じる事が出来る。以外と緩い感じがある。江戸という時代を見つめ直させてくれる一冊。個人的には平四郎…大変だったろう…同情した。

2013年7月16日火曜日

聖なる酔っぱらいの伝説 (岩波文庫)

ヨーゼフ・ロート著 池内紀訳
(カバー裏より抜粋) ある春の宵、セーヌの橋の下で、紳士が飲んだくれの宿なしに二百フランを恵むー。

 なんというか、主人公は所謂非常に嫌なやつです。ただ、この嫌なやつに、いつ自分もなるか分からない危険性に満ちています。よくあること、ありそうなこと、自分が主人公の立場にあれば、同じ行動を取るのではないかということ。人間の弱さか強さか。どのお話も明るい調子なのですが (原著もそうなのかは分からないけど) 非常に嫌な感じなのです。そして悲劇的で…。個人的には「皇帝の胸像」がよかったかな。

2013年6月24日月曜日

戦国時代のハラノムシ (国書刊行会)

長野仁・東昇編
『針聞書』のゆかいな病魔たち。『針聞書』という古書から抜粋した形の本…といっても薄いけど。厚さ1cm弱くらいです。

 イラスト…と言っていいのかわからないけど、可愛らしい!!絵本として楽しむのがいいかも。今も昔も国を問わず、こういうことに関しては人は想像力豊かになれるね。実際こんなのが体の中で動きまくっていたら怖いけど。イラスト自体は子供さんにも楽しめるけど、いかんせん内容が…。18禁かな。

2012年5月22日火曜日

西洋文学事典 (ちくま学芸文庫)

桑原武夫 監修
(カバー裏より抜粋) 一度は読みたいと思いながらも、その分量の膨大さにくじけてしまう西洋文学の高い山。でもこの本があれば大丈夫。作品のあらすじから、時代背景、作者の人物像までが、わずか数分でつかめてしまう。

 その通りです。なかなか手の出しにくい文学作品。読んだ気分になりましょう。タイトルの通り事典なので、あいうえお順に著者と作品名が並んでいます。作品によっては、日本で一般に知られているタイトルと違う場合がありますが、きちんと導いてくれます。ちょっと気になったのは、普通に使われているような漢字を使わずに、カタカナになっているところ。なぜだろう?  
 幅広く知りたい人はどうぞ。でも夏休みの感想文には使えないと思います。

世界史のなかの戦国日本 (ちくま学芸文庫)

村井章介著
(カバー裏より抜粋) 世界史の流れの中から日本列島を眺めると、意外な景色が浮かび上がってくる。群雄割拠の中から織田・豊臣を経て徳川安定政権を生んだ戦国時代。しかし15、16世紀の日本では、商業圏の拡大という別の覇権争いが始まっていた。

 正直日本の歴史…特に戦国より先には興味がなくて、学校で習ったことだけ、いやそれも怪しい状態。歴史は好きだけど、面白いとは思えなくて。だけどこれは面白い。学校で習うこの時代の歴史は、日本国内で終了していたから。種子島に鉄砲が伝わりました。誰が伝えたか? なぜ種子島か? 日本の銀山が栄えた理由。キリスト教が禁止された背景。西欧中心の世界史ではなく、その地域の世界史と違う地域の世界史が結びついていく。これが面白い。学校の歴史とは違う視点がいい。
 この著作は経済を中心と描かれていますので、興味を持たれた方はご注意を。

2011年8月1日月曜日

世界美術への道 岡本太郎の宇宙5 (ちくま学芸文庫)

岡本太郎著
海外の古代遺産を著者の視線で見つめ直す。

 「岡本太郎の宇宙」のシリーズを読んできて、ちょーと飽きてきたかな。同じ事が繰り返し語られているから。でも、それは著者が一貫した姿勢を貫いているからなんだけど。内容は世界に広がってきて、面白みは増していると思う。特にメキシコ、褒めちぎってます。
 最期に思ったこと。私は深く本を読む事ができないので、もっとちゃんと読んでみろと言われそうだけど、結局著者はどんな世の中を望んでいるのかとか、わからなかった。

2010年10月22日金曜日

世事見聞録 (岩波文庫)

武陽隠士著 本庄栄治郎校訂 奈良本辰也補訂
江戸時代の身分制度の中に起こる矛盾、それに伴う風俗の乱れに対して、ひたすら嘆き怒っている本。

 読んでいると憂鬱になる。ひたすら階級の堕落、風俗の乱れを嘆いている。実際目に余るものがあったのだろうし、それに対しての提言としての作品なんだろうけど。どの階級もメッタ切りです。正直同じようなことをクドクド述べられているように思えて、読むのに疲れてしまった…。私向きではなかった。江戸の風俗等を考えるにはよい本とは思うけど。

2010年8月31日火曜日

西洋事物起原 全4巻 (岩波文庫)

ヨハン・ベックマン著 特許庁内技術史研究会訳
ヨーロッパを中心とした技術史。18世紀の著者から見た、科学、生活を支える技術の歴史を紐解く。

 とても興味深い内容なんだけれど…眠くなる。困った。興味のある項目はしっかり読んで、後は軽く読み跳ばすのがいいかも。取り上げられている内容は幅広い。技術史というと科学中心のようだけど、保険・為替・野菜・夜警他色々。どんなものにも歴史あり。私は毒・手品師・富くじあたりが面白かった。ちょっと著者の生国ドイツ贔屓を感じるところも。仕方ないかな。あくまでヨーロッパ、特にドイツの話が重点なので注意。アジアは中国が起原として出てくる程度。

2010年8月20日金曜日

世界十大小説 上・下巻

W.S.モーム著 西川正身訳
モームが選んだ小説十篇の、その著者の生涯と人物像、それをふまえて作品解説を行っている。有名どころが選ばれている。作品は読んだことがなくても、大概著者の名前なり題名は知っているだろう。

 うわー、何という偏った人物ばかり。今なら精神科医に「○○性人格障害」とか言われそうな人たち。天才や長く作品を残す人はこういう傾向があるのかな。自己顕示欲の固まりだ。どの著者も人物像がもの凄くて、各著者の伝記が面白い。著者の性格そのまま作品も突っ走っていたり、ディケンズのように家庭が破綻している状態で「クリスマスキャロル」書いたり (これでこそプロなんだろうけど) 、トルストイは本人も周囲も一種の宗教団体…。
 実はモームの作品は今イチ好きになれないのだけど、この作品は面白かった。面白いのはいいのだが、取り上げられている作品はモームの解説だけでお腹いっぱいになって、本編読みたい気が起こらない…。モームは読者が読んでいることを前提にして書いているから仕方ないか。取り上げられている作品は「トム・ジョーンズ」「高慢と偏見」「赤と黒」「ゴリオ爺さん」「デイヴィッド・コバーフィールド」「ボヴァリー夫人」「モウビー・ディック」「嵐が丘「カラマーゾフの兄弟」「戦争と平和」。これらの作品もこの著作もどちらもこれから読む人は、先に各作品を読んだ方がいいと思う。

2010年7月19日月曜日

生物から見た世界 (岩波文庫)

ユクスキュル/クリサート著 日高敏隆/羽田節子訳
生物の環世界、その多様さ、世界像を考察する。

 人間の観察者が視る生物の世界ではなく、生物から視た世界。それぞれが別の空間を持っている。それぞれ空間認識、時間の概念に違いがある。生物の行動は物理作用のみではないのだ。難しそうだけど、いや、きちんと考えるととても深いのだけど、面白く読める。いろいろな生物の例を用いて分かり易く説明されている。その生物を用いた例が楽しい。本当に生物の行動は不思議。だけど、その生物にとっては単なる自然の行動。あの動物は賢いとか何とかは結局人間視線の後付け。考えてみると生物学は難しい。実験だけでは解明されることはないのだから。人間は人間であって、決して他の生物の視点に立つことは不可能なのだから。
 薄い本なので、難しく考えず、動物の行動を楽しむということで読んでみては?そして、考えることがあれば、それを広げていけばいいと思う。

2010年6月20日日曜日

世界史的考察 (ちくま学芸文庫)

ヤーコプ・ブルクハルト著 新井靖一訳
世界史というタイトルがついているけど、ヨーロッパの歴史についての考察がほとんど。歴史をパターンで分けて述べている。ヤーコプ・ブルクハルトがメモとして残したものをヤーコプ・エーリが編纂した。

 読みにくい…。もちろん内容が難しくて私の頭がついていけてないのだけど、p277「全体として見たとき、モンゴル人たちは(彼ら自身のうちにトルコ人が含まれていないかぎり)、精神的により劣った、他とは異なった種族であった、彼らの種族の最高度に精神的文化所産、すなわち中国がそのことを証明しているように。」…??日本語でおk、と言いたくなった。訳者の人も難しいという旨を解説に書いてみえたけど。白人中心主義の臭いがプンプン。ギリシア万歳、ローマ万歳。イスラムへの評価が少し低すぎないか?この著者の嫌悪感とか入ってないか?高貴な○○とか真の○○とか、精神の解放とか…ごめん中ニ病?とか思ってしまった。精神の解放ってプツっと切れた感じ思い浮かべるけど。
 でも、読み物として面白い。歴史を分類してその分類に当てはまる歴史での状況を述べている。この辺りはなるほどと読んでいた。革命、テロ等についても納得がいく。えー?と思うところも多いけど。時代の感覚の差があるから仕方ないかも。
 なるほどと思う格言が混じっている。独創性…p214「現代の精神的疫病」「この独創性なるものは、これを受け取る側の、感動を得たいという疲弊した人たちが抱いている欲求に答えるものである」、p328「至極平穏な時代においては…略…ただ才能があるだけという連中が第一等の地位へしゃしゃり出るが…略…彼らにとって芸術や文学は投機の部門、センセーションを巻き起こすための手段」現代はますますひどくなってますよ、ブルクハルトさん。 あなたが憂いていたように、単なるビジネス化しました。
 読む価値はあると思う。現代への警鐘ともなる作品。過去の時代から現代を再考するのに良い一冊と思う。

2010年3月16日火曜日

世界の奇妙な博物館 (ちくま学芸文庫)

ミッシェル・ロヴリック著 安原和見訳
世界中の変わった博物館の紹介。

 タイタニックからゴキブリまで、世界のいろいろな博物館が紹介されている。どれも楽しそう。オンラインのみの博物館も紹介されているので、アクセスしてみるのもいい。特に気になったのは「変てこ消費者文化博物館」。アメリカ人の10人に8人は自分を環境保護主義者と思ってるって?脳みそ沸いてるな。「全米葬祭史博物館」、日本の霊柩車も展示されているようだ。あの車、葬式の音楽流すスピーカー、付いてたのか。
 日本からは「目黒寄生虫館」と「伏見稲荷」がエントリー。「目黒寄生虫館」は一度行った事があるが、素晴らしかった。あの長ーい寄生虫が人間や動物の体に住み着いていると思うと…。あの展示物の前では半端な芸術なんて (笑) だ。まじで。で、「伏見稲荷」。正直 "え?" だったけど、よく考えれば狐が神様のお使いという設定は世界ではあまりないよね。日本では稲荷神社はたくさんあるし、狐憑きとかで畏怖の対象だけど。著者はアメリカ人だから "奇妙" に入るんだろう。
 オンラインで誰でも博物館ができるのはいいな。もちろん実物を見るのが一番とは思うけど、写真を見る事ができるだけでも田舎者には嬉しい。私も何か集めてみようかと思った。

2010年3月3日水曜日

西洋挿絵見聞録 (アーツアンドクラフツ)

気谷誠著
挿絵の入った豪華本の歴史について。後半蔵書票について。

 ブランデーかウイスキーをちびちびやりながら読みたい一冊。特に知識は必要ない。この本自体が蘊蓄本だし。とても丁寧な文章で綴られている。しかし、なんというか愛書家というのは凄い。何十万、何百万もかけて装丁を行う。こだわり方半端ではなさそう。しかし読みにくそうだ。重量がありそうで、机において読むのでなければ腕が疲れるだろう。それ以前に読むのかな?百科事典みたいに豪華そうな本が置いてある事がステータス?挿絵が美しいのはいいな。金持ちの趣味の世界を堪能することができる。文庫の歴史がルネッサンスまで遡るのには驚いた。もっと近代だと思っていた。蔵書票も楽しい。蔵書印買ったけど、蔵書票も作ろうかな。
 今、キンドルとかiPadが話題だけれども、そういうときだからこそこういう豪華本を見つめ直すのもいいかもしれない。私は別にデジタル化でもいいと思う。時代の流れに乗るだけ。HDDに積むさ。キンドルは積めないようだけど。絶版本、デジタルにするの大変なの?何とかしてほしい。
 不満はカラーの図がない事。こういう本だからこそ必要では? そしてあからさまにブログの転載だと分かってしまう事。はっきり言うと、特に本で読みたいという人以外はブログでいいと思う。同じ内容で図はカラーだし。私も買う前に知っていたら買わなかった。著者名、本のタイトル、ビブリオテカ グラフィカで検索すればでてくる。ただ著者は本の発行前に亡くなったようなので、ブログもいつまで残っているか分からないが。で P77の「この図書館」ってどこ?

2010年2月20日土曜日

聖書の起源 (ちくま学芸文庫)

山形孝夫著
聖書のお話がどのように発生したかを、他の宗教の古い神話から考えてみよう。 

 まあこういう風に編み出されていったのだろうなと思うことが述べられていた。特にイエスに関しては。つまらないという意味ではない。イエス関連は特に面白いと思う。初心者の入門編としてはいい。様々な神話とのつながりが判りやすく述べられている。ただそうではないと著者は述べてみえるけど…。

2010年2月17日水曜日

精神科医がものを書くとき (ちくま学芸文庫)

中井久夫著
広英社から刊行された同タイトルの著作に収録されていた作品を編み直したもの。
雑誌への寄稿、インタビュー等から構成されている。エッセイ集。


 読み物として面白いし、初心者の半端な知識でもわかりやすい。日本の精神医学の脱宗教化は早かったのは意外だった。憑物をおとすお祓いなどが横行していたのかと思っていた。江戸幕府は日蓮宗の狐憑きを例外として、他は禁止していたと述べられている。いい事だと思う。でも近代になって逆行してる面はないだろうか。私の親戚が病気の原因が分からずお祓いに頼っていたことがあった。( 結局腫瘍のできた位置が悪くてレントゲンに映っていなかった。霊とか憑物のせいではない ) 馬鹿馬鹿しいと思っていたが、親戚は必死だったから笑えなかった。精神や神経の病気なら、尚更そちらに走る気持ちは理解できる。でも信仰とお祓いとかとは別物じゃないかな。
 しかし、有名人の統合失調症が多いのに驚いた。しかも治さないって…。麻薬に頼って創作活動というのはよくあるけど、統失の症状で創作活動とは。周囲の人間はたまったものじゃないだろう。金のなる木ならそれもありなのかな。この病気の人たちの絵画は結構好きなんだけど、全体に傾向が似ている気がする。脳みその作用が同じだからかな、と思ってた。「統合失調症問答」はお薦め。理解しやすい。
 精神医学の見地から著されているが、普段の生活にも考えさせられることが述べられている。「微視的群れ論」「危機と事故の管理」。私は「群れ論」を読んでお風呂で足の裏のマッサージをするようになった。