2020年12月1日火曜日

人間達の話 (ハヤカワ文庫)

 柞刈湯葉著
 (カバー裏より抜粋)どんな時代でも、惑星でも、世界線でも、もっともSF的な動物は人間であるのかもしれない……。
 
 表紙カバーが好みだったので買ってしまった…。あまり日本人のSF作家の作品は読まないのですが、ついつい。作風は軽いです。テーマはそこそこ重い感じなのですが、軽く読ませてくれます。誰でも読みやすい印象です。
 
 好みだった作品は「たのしい超監視社会」。北朝鮮のような架空の国イースタシア。そこで上手に楽しく生き抜く若者達。反体制の敵は何でも楽しむ精神だったというお話。こういう軽い風刺なら楽しめます。重いのは私はパスです。

 「記念日」家族とは何か?でもその家族とは岩。「冬の時代」も面白かった。氷河期を生き抜く人類のお話。主人公達の先が明るいとは思えないけど、それでも微妙な明るさというか軽さで終わっている。

 よい短篇集だと思います。ただ、やはり私は日本人の作家の作品は苦手だー。

2020年11月27日金曜日

コクヨの結果を出すノート術 (知的生き方文庫)

 コクヨ株式会社 できる人のノートには、「型」がある!

 そろそろ来年が見えてきました。嘘みたいです。本屋さん、雑貨屋さんはスケジュール帳で賑わっています。この文庫は関連陳列されていました。

 毎年恒例ですが「今年こそスケジュール帳を知性的に、知性的に書きたい」とか思ってしまうのです。この文庫は「ノート術」ですが 参考になれば…と思い買いました。

 内容はコクヨの社員さんが仕事でノートをどのように使いこなしているかというものです。ノートのタイプ別に章が分けられています。方眼ノート、横罫ノート、無地ノート。ちなみに私は方眼タイプが多いです。

 そして様々な使いこなし術。うーん世界が違う。でも参考になる部分もありました。ペンの使い分けや拘りもありますねー。紙の質とか、あー分かるなー。付箋の使いこなしというか、好きなように使ってる感じがいい!!

 うん、頑張ってノートを使いこなそう!!

2020年5月22日金曜日

奴隷のしつけ方 (ちくま文庫)

マルクス・シドニウス・ファルクス著 橘明美訳
(カバー裏より抜粋)古代ローマの奴隷制度から現代日本の問題が見えてくる知的エンターテインメント。

 と裏表紙には書いてありますが、別に知的ではありませんからご安心を。内容は難しくありません。テルマエ・ロマエと同じような感じと思ってもらえればいいと思います。私はパラっと立ち読みして「ローマの奴隷の生活が書いてあるのかな?面白そう」で買いました。あ、本書の最初でネタバレしてありますが、これは現代人がローマ人に成り済まして書いています。

 内容はローマの金持ちの語り部が奴隷の扱い方についてあれこれ述べています。始めは面白く読んでいたのですが、途中で飽きてきたかな…。途中に入る解説は緩衝剤となっていると思います。

 あと解説の栗原康氏は…ちょっと浮いてる感しますね…。