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2025年7月18日金曜日

語るボルヘス(岩波文庫)

 ボルヘス著 木村榮一訳
(カバー裏より抜粋)  一九七八年にブエノスアイレスの大学で行われた連続講演の記録。「この五つのテーマは私の内面と深くかかわっていて、これまで自分が思念を凝らしてきたものなのです」
 
 個人的なお勧めは「書物」。始めは書物の歴史からですが、途中からが肝です。ボルヘスも積読してた??若干ニュアンスは違うけど。
 
P27 私は今でも目が見えるようなふりをして、本を買い込み、家じゅうを本で埋め尽くしています。先だっても、一九六六年版のブロックハウスの百科事典を贈り物にいただきました。家の中にその百科事典のあることがはっきり感じとれ、私は一種の至福感にひたっていました。
 
 わかるわー!!そこに本のある幸せ。積読な人には「書物」はお勧めです。
 
 そしてこの講演、目が見えなくなってからなのですよ。アンチョコ無しです。ものすごく記憶力のある人物ですが、超人ですね。
 
 あと「探偵小説」も好きです。有名どころが取り上げられていますから、馴染みやすいと思います。
 
 訳がいいので、読みやすくて分かりやすいです。これはお勧めです。 

2024年4月16日火曜日

蜻蛉日記(講談社学術文庫)

 全訳注 上村悦子
(カバー裏より抜粋) 美貌と歌才をもち、権門藤原氏に求婚された才媛が人生の苦悩を赤裸々に告白する、平安王朝の代表的日記文学。
 
 愛が重いわー…という第一印象。源氏物語の六条御息所を思い出してしまった。美貌と才能とそれなりの家柄(一応貴族かな??藤原氏家門が正妻にするのだから)を持って生まれてしまったからのプライド。
 読みながら「ツンデレ」のツンだけでどーする!!!と。ライバルがいるのに ダメだろと。平安時代の女性の立場から考えると余計に…。もう一人の北の方が絶対一枚上手だったのだろうな。

 本当に女性の立場の弱さ。幸い子供が産まれたから…でなかったら…。本当、釣った魚に餌をやらないとはこの時代にピッタリと。あ、著者の実名は伝わっていない。藤原道綱の母とだけ。

 読んでいて辛い。楽しい記述より苦しみの記述が多いから。特に訪れない夫への想い。著者の家の前を通っているのに素通りとか、辛すぎる。夫のプライドから出家も許されない。
 
 これを手に取ったのは、時代の貴族の事情を垣間見たいと思ったからですが 、辛すぎました。マジで。

2024年2月20日火曜日

カリオストロ伯爵(草思社文庫)

イアン・マカルマン著 藤田真利子訳
  (カバー裏より抜粋)錬金術師、医師、預言者、詐欺師、フリーメイソン会員と幾つもの顔を使い分け、〈理性と啓蒙の時代〉の18世紀を妖しく彩った男の生涯を追う。
 
 カリオストロ伯爵というと、いろいろな時代に現れる時を超越した人物、 小説、映像作品でも使い易い人物のイメージです。これを手に取ったのも怪しげな人物の実像を知りたいと思ったからです。
 
 読んでみてどうだったかというと、凄い成り上がり!!褒め言葉ですよ。どうやって病気治したの?? プラシーボ効果にしても限界があるだろうし。誰かが煽動してたの??それが一番の疑問です。
 他人を惹きつける魅力はあったのでしょうね。虚言癖と上昇志向の塊で口が旨い。フリーメーソン内でチマチマしていたら、王家を敵に回さなかったら、もう少しマシな最期だったのでしょうが、それが我慢できない人物。
 
 そしてマリーアントワネットの首飾り事件にも関わっていたのかー!!ジャンヌさんは有名人ですが、この女性もなかなか凄い!!
 
 カリオストロ伯爵の生誕の地が観光地になっていないことも驚きでした。これだけ有名人なら祭り上げそうだと思うのは日本人だから??かな。
 
 ちょっと思ったのは最愛の奥方セラフィーナ、他の男に差し出されたり愛人作ったり、でもカトリック教徒な女性。最後はカリオストロを裏切るのですが。カリオストロと知り合わなければ、貴族か裕福な庶民の愛人で終われただろうに…と思ってしまいました。

2018年1月16日火曜日

紙の動物園 (ハヤカワ文庫)

ケン・リュウ著 古沢嘉通訳
 (カバー裏より抜粋)魔法のような母さんの折り紙だけがずっと僕の友達だった……。

 表題作「紙の動物園」泣けるー!!魔法のような折り紙。命を吹き込まれた折り紙。母親の愛情のこもった折り紙。母を理解できなかった息子。仕方ない部分もあるけれど、それでももう少し…と思ってしまった。拗れてしまった感情は難しい。
 「月へ」主人公の成長物語??重い。主人公が家政婦にした事、初めて担当する事案、絡み合って…。結局何もできない。
 「結縄」…これは日本の農業にもあるある話。種。例えばイモ。昔は作った作物からの種芋で次の作物を作ったけれど、今は作れない…というか、できのよくないイモしか作れません。種芋は種芋として買わないと…。これは実際起こった、起こっている話でしょうね。
 他、中国・台湾の絡んだ…正直重い話が多い。そういうのが好きでない人は避けたほうがいいです。重い作品が苦手な私には向かないです。ただ、作品としては素晴らしいと思います。これは本当です。

2017年7月3日月曜日

カニバリズム論 (ちくま学芸文庫)

中野美代子著
(カバー裏より抜粋) 人間の薄っぺらな皮膚を両手で思い切りめくり上げ、曝し、目を背けたくなるようなものを直視することで、「近代合理主義精神」なるものの虚構を暴き、「良識」を高らかに嗤いとばす。

 学術系ですが、内容はエッセイ集っぽいので私でも読み易い。カニバリズムでは、よく取り上げられる事件も出てきます。有名な民話もありますし、意外と馴染み易い内容です。読み易い、馴染み易いだけではなく面白い。ただ気になったのは、古代中国の政治や体制と現代の中国ではなく日本と比較するのはなぜだろう?ということ。著者は左な人??多分そういう側面はあると思うけど、でも改めて後書き読んで理解。中国人のイメージは超合理主義ですが「近代合理主義精神」とは違うように思います。あと、纏足とか宦官とか中国の超田舎とか闇な世界に未だ公然と残ってそうですから。←偏見ww

 とりあえず青空文庫に魯迅の「狂人日記」あったかなと。読んだ事があるはず、でも食人の話だったっけ?と思ったらゴーゴリでした。

2017年4月20日木曜日

怪書探訪 (東洋経済新報社)

古書山たかし著

 古本をこよなく愛する著者による古書の紹介本です。あ、ブックオフなどで手に入るタイプの本ではありません。前半は古書の世界で有名なー一般人には縁のないー内容はZ級、だがその凄さで有名な古書の紹介です。値段は恐らく一般人では手が出ないと思われます。恐らく手に入って読んだとしてもつまらなくて後悔するでしょう。面白おかしく紹介されたあらすじを読んで「うわーこんな本あるんだ」と楽しんでおくのが一番です。それをさせてくれるのがこの著作。奥深さの一端が垣間見えます。それにしても古本集めの人って凄い…。私も本好きの端くれで、絶版本に涙する事が多いのですが、古本で探し抜く、そして大枚を叩く事はできない…。
 後半第一部は有名作家がこんな本を!!え、こんな本出していたのかをお楽しみ下さい。尾崎紅葉、カントまで出てきます。桃太郎の続編があったなんて初めて知りました。カチカチ山の続編とか…。

 個人的には前半のほうが面白いです。著者の愛が感じられます。後半も面白いけど。好みの問題かもしれません。

2016年5月3日火曜日

火星タイムスリップ (ハヤカワ文庫)

フィリップ・K・ディック著 小野芙佐訳
(カバー裏より抜粋) 水不足に苦しむ火星植民地で暮らすジャックは、イー・カンパニーの修理工として毎日ヘリコプターで各地を飛び回っていた。

 途中、頭を混乱させてくれるました。あれ?同じページ読んでる??って。私も幻覚に入り込まされてしまいましたww 主人公はジャックですが、傲慢アーニー、自閉症少年マンフレッド(自閉症はフィリップ定義の自閉症です)、その他脇役の行動も濃く、主人公影薄い。で、みんな精神がアレな人ばかり。ディックの作品だから仕方ありませんが。健康なのはジャックの妻シルヴィアぐらいか。山師で火星の土地に投機するジャック父レオもテレパシーとか言ってるし。キーワードはマンフレッド。彼は自分の未来を見て恐怖し、未来予知に周囲が振り回され、その幻覚に侵されていく。ラストは中々でした。主人公がまともになってしまったのが意外でした。あと解説の人、なんか解説になっていないような…ww

2016年2月10日水曜日

カーデュラ探偵社 (河出文庫)

ジャック・リッチー著 駒月雅子訳
  (カバー裏より抜粋) 超人的な力と鋭い頭脳で難事件を解決する、黒服の私立探偵。ただし営業時間は夜間のみ。その正体はー

  軽快な読み心地の推理小説、主人公は吸血鬼で一部の弱点を除けばスーパーマン。意外なことに正義感が強く、自分の保護下にあるもの達を守るために殺人を犯そうとするものを止め、また盗品の美術品を持ち主の美術館に戻したり。でも、そのために自ら殺しも行う。主人公が魅力的なのがなにより。「カーデュラの逆襲」でヴァン・イェルシング教授は吸血鬼にされてしまったのか??そういうことなのだろうか。その他収録されている短篇も軽快な軽さ(内容は重くても) で楽に読めるのが魅力。

2015年2月17日火曜日

怪獣総進撃 (1968)

本多猪四郎監督
 キラアク星人対地球人、キングギドラ対地球怪獣…なんだけどね。

 古き良き時代のSFとゴジラの合体みたいな。宇宙、地球どこでも行動可能なスーパーマシン。夢多き時代。でも宇宙服というか戦闘服のデザインはもう少しだけなんとかならなかったのか…普通の自衛隊の制服っぽいほうがいいと思うけど。始めに登場する「怪獣ランド」すぐ終了します。モスラまで飼われているのか?小美人はどうした??最後のほうのキングギドラ対地球怪獣達のシーン、マスゴミ…。なんか、イスラム国へ行きたがる人達を思い出したわ。おまけにちょっと多勢無勢だし、戦いというよりいじめになってるしで、ちょっと…。ゴジラの光線で一発でのほうがすっきりするのにね。

2014年5月12日月曜日

火星の笛吹き (ちくま文庫)

レイ・ブラッドベリ著 仁賀克雄訳
レイ・ブラッドベリの短編集。20編はかなり多い。SFというジャンルだけには収まりきれない作品ばかり。

 SFというよりファンタジーの趣のある作品が多いような印象。 科学的かと問われれば否という作品が多い。でも、ロマンチックがいいのですよ。
「地球のはぐれもの」真実とは?人間の幸せとは?エカテリーナ女帝は幸せだと思う。
「海中の監視者」うーん、ロマンすぎるでしょう。
「宇宙ヒッチハイカー」ヒッチハイカー…恐…。

2014年2月21日金曜日

過去カラ来タ未来 (パーソナルメディア)

アイザック・アシモフ著 監修:石ノ森章太郎

 無名のイラストレータージャン・マルク・コテのカード作品を、アイザック・アシモフが解説している体裁をとったイラスト集。日本版のタイトルが中々良い。序章でアイザック・アシモフが "楽しい空想を描いたイラストレーターを大いに讃えようではないか" と述べているが、本文ではひたすら突っ込みまくりである。ちょっとイラストレーターが気の毒になってしまう。でも、それがアシモフの愛なのだろう。ま、ちょっとプロペラが回ってなくても、空中で停まっていても、水中でドレスを着こなしていてもいいじゃないか。あとp59の "ピルのディナー" (避妊薬ではなくサプリメント全般のこと) に関しては、行き過ぎたダイエットしている人はこの食事やっているのでは??という気がする。p65の "勉強詰め込み機" は昔懐かしい睡眠学習を思い出してしまった。こういうイラスト集は眺めるのが楽しくて仕方ない。

2014年1月18日土曜日

怪奇小説日和 黄金時代傑作選 (ちくま文庫)

西崎憲編訳
(カバー裏より抜粋) 古典的な怪談から新感覚の恐怖譚まで、本物の恐怖と幻想を呈示する本格的怪奇小説アンソロジー。巻末に怪奇小説論考を収録。

 ここのところ オカルト話に凝っているので、ちょっと買ってみた。結果、昨今の都市伝説等々に毒されている自分を知った。正統派の怪奇小説が読みたい方にはお薦め。ネットのよた話がお好みの方は止めておいた方がいい。ゾクッとするとか言う感じではなく、じんわりとした怖さというか、うん。「七短剣の聖女」に関しては言いたい。何だ、この馬鹿男は…。

2013年10月19日土曜日

カーテン (ハヤカワ文庫)

アガサ・クリスティ著 田口俊樹訳
ヘイスティングズは親友ポアロの招待で懐かしきスタイルズ荘を訪れた。ー中略ー 全盛期に執筆され長らく封印されてきた衝撃の問題作。

 ポアロ最後の事件。ヘイスティングズ…彼は最後までヘイスティングズであった。そして一番辛い役回りでもあった。内容は一種のマインドコントロールのようなことをテーマにしている。これはね、殺人を上手にそそのかすとまではいかなくても、ちょっとした悪意を他人に注ぎ込む、近所付き合い、職場でもよくあることです。だから怖い。私はすぐに他人からのうわさ話にフラフラしてしまうので、常に自分で確認すること、一方からの見方に固執しないことを旨としているのだけれど、そう簡単にはいかないということ。みんな振り回される。…犯人は何となく分かった。どういう展開になるかと思いきや…。
  別の作家によってポアロのシリーズが書かれるというニュースがあった。海外ではよくあることなんだろうけど、ちょっと複雑。たぶん、「カーテン」までに起こっ事件を描くのだろうけど。でも著者が綺麗に終わらせてるのにな…。

2013年9月25日水曜日

鏡は横にひび割れて (ハヤカワ文庫)

アガサ・クリスティ著 橋本福夫訳
(カバー裏より抜粋) アメリカの女優がいわくつきの家に引っ越してきた。彼女の家で盛大なパーティが開かれるが、ー中略ー 呪われた事件に永遠不滅の老婦人探偵ミス・マープルが挑む。

 マープルばかり読んでる。面白いから一気に読んでしまうんだ。マープルの日々の生活が幅をとって描かれている。ああ、ナイトみたいなタイプは鬱陶しいよね。いつの時代にもいる。このお話のなかでは新人類のチェリーのほうに好感を寄せている。そして、新時代との握手。で、今回は犯人は何となく予想はつく。女優にはあまり同情できない私がいる。子供って何だろう??と考えてしまう。ハリウッドの女優さんにも養子いっぱい迎えている人いるけど、成長した後の養子さんの本音が聞きたい。ま、私も養子にしてー!な俗物な私なのだが。犯行の理由は、最後の謎解きまで分からなくなっている。この事件で一番ラッキーだったのは、アーサー・バンコックだと思う。あと、歳を取りすぎたマープルは読んでいてやはりちょっと哀しい。

2012年12月14日金曜日

怪異考/化物の進化 (中公文庫)

寺田寅彦著
(カバー裏より抜粋)怖がりだった著者の好奇心と興味を大いに刺激した、怪異な出来事に関する考察を集めた。

 著者の化物・怖い出来事に関する著者の考え方は好きだ。共感できる。怪奇現象と科学との関わり。著者の時代からかなり過ぎているけれど、まだまだ私たちの周辺には科学でも分からないことはたくさんある。神秘主義と科学のどちらにも偏りのないバランスの大切さを感じた。
 …で、著作自体はいいんだけれど、解説がねえ…。いわゆる放射脳()。とにかく結びつけたくて仕方ないらしい。すっごい白けた。

2012年8月24日金曜日

影が行く (創元SF文庫)

P・K・ディック他 仲村融訳
(カバー裏より抜粋)未知に直面したとき、好奇心と同時に人間の心に呼びさまされるものーそれが恐怖である。

 ずっと廃版表示だったのが復活。お目当ては表題の「影が行く」。映画「遊星からの物体X」の原作。映画も良かったけど、原作も面白い!ただ、最期のアホウドリがよくわからなかった。あれは物体X?それともたまたま迷い込んだ鳥??…後を引く怖さ。他も傑作ぞろい。「ヨー・ヴォムビスの地下墓地」はエイリアンを思い出した。「ごきげん目盛り」はのりがいい。「唾の樹」も良かった。お薦めです。

2012年6月20日水曜日

河童が覗いたニッポン (新潮文庫)

 妹尾河童著
(カバー裏より抜粋) 見慣れているから見落としたもの。近づけないから見ることができなかったもの。いままで多くの人々が見落としていたニッポンが、立体的に鮮やかに浮かび上がって見える。

 河童氏の視点は面白い。細かいイラストも楽しい。この著作は刑務所が多く取材されている。中々興味深い。ただ、この著作自体がかなり古いので、今はまた変わっているのだろう。昨今話題の入れ墨の話もあり。彫り物を入れ墨というな!!という主張。読んでみると成る程と思う。CF作成の舞台裏もある。ここで大林監督がでてくるのだけど、「決して相手に強要したり、命じたりしないそうだ」とある。違和感あるなー。ニュースで大林監督が尾道のまちこわしと戦う、というのがあったから。年をとったのかねー。

2010年12月20日月曜日

歌舞伎 (ちくま学芸文庫)

渡辺保著
歌舞伎についてのエッセイ集。ある程度の知識が必要かも。

 ちょうど海老蔵事件が起こっていて、読んでいても白ける。この著作が悪いわけではないんだけど…何となくねー。
 歌舞伎はのイメージ…日本の伝統、好事家と金持ちと芸術家と外国人に人気、くらい。庶民の文化ではないよね。著作の中の歌舞伎はもの凄く高尚で至高の存在みたいな感じで述べられている。ヒッチコックの映画との比較が述べられてたけど、ヒッチコック何度も観る人いるだろ普通に、と言いたい。何か著者の歌舞伎サイコーみたいな部分が鼻についた。興味深く面白い話もあるんだけど。歌舞伎がもの凄く好きな人のみにお薦めの一冊。

2010年9月16日木曜日

河童の手のうち幕の内 (講談社文庫)

妹尾河童著
エッセイ集。タイトルの通り、いろいろ詰まってます。

 妹尾河童氏節のエッセイ集。取材の記録から自伝、雑学まで詰まっている。本の旅は興味深かった。本屋の悩みは今も昔も変わらないんだ。配本がされない、客が離れる。これは1992年に単行本として発刊された作品。今はネット通販が、地方で日にちが多少かかっても配達してくれる。ここに紹介された本屋さん、どうなっているんだろ。他旅の記録はこの著者らしくて楽しい。著者の頭の中どうなっているんだろ。羨ましいような、ないような。河童氏の自伝のパートは「河童のおしゃべりを食べる」とダブっている部分あり。最後に河童氏の俯瞰図の描き方が掲載されている。簡単そうに述べているけど…。

2010年9月12日日曜日

華氏451度 (ハヤカワ文庫)

レイ・ブラッドベリ著 宇野利泰訳
本を持つ事を禁じる時代、焚書官の主人公は、不思議少女と手にした本によって運命を変える。

 主人公が酷く間抜けに感じた。感情だけで走って冷静な判断ができないタイプ。読みながら「何だ、こいつ」状態。ごめん、私の嫌いなタイプだったんだ。自分を一つ上において、人を見下しいるのがどうにも…。奥さんのほうが理解できる。こんな亭主、つきあってられないし。最近、レイ・ブラッドベリが デジタル書籍批判したっけ。私はこの「華氏451度」という作品は、紙云々より思想弾圧への批判と受けとっていただけに、ちょっと…だった。本の形ではなく中身だろ。( 絵本やアート系の本の形からの表現物は別 ) 読む事とそこから考える事が大切であって、形ではないと思うんだけど。言っておくが、私は本の形は好きだし、読むなら紙の本がいいと思っている。けれど、デジタル書籍の利便性やそちらの方が読み易いという人がいるのは当たり前だとも思う。で、日本人は自炊を始めました。
 最後に解説が載っているんだけど、ちょっとズレてる気がした。とりあえず本を読む読まないと人間性は関係ないだろ。私は一般よりは読むとは思うけど、嫌な人間だぞ。私は本は娯楽と考えているから、叡智とかどうでもいいし、解説の人とは相容れないかも。