ジョン・コナリー著 田内志文訳
(カバー裏より抜粋) 母親を亡くして孤独に苛まれ、本の囁きが聞こえるようになった12歳のデイヴィッドは死んだはずの母の声に導かれて幻の王国に迷い込む。
所謂異世界転移物です。 多感な時期に拗らせたデイヴィッド君が危険な世界に迷い込みます。拗らせる気持ちは分かります。まだ子供です。そしてその父、継母の気持ちも分かります。デイヴィッド君の異母弟に対する感情も。仕方ないよなーって。
そして迷い込んだ世界で命を狙われて…元の世界に戻るため王様を探します。…拗らせながらも父が探していてくれると信じて…そして閑話のように差し込まれる残酷なお伽話。
そして王様というのが、アレな人で。デイヴィッド君より拗らせすぎた人だった。
うーん、面白かったのですが、私はハッピーエンド至上主義とは言いませんが、こういうお話はハッピーエンドで終わるべきでは??と言いたい。とにかくラストを読んでくれ。ないわー。話の深い部分を読み取れば理解できるとかいうタイプなのか??
メリバといわれるタイプです。いやメリバではないのか?? ラストが納得いかない物語でした。