2014年4月30日水曜日

水爆と深海の生物 (1955 アメリカ)

ロバート・ゴードン監督
 原子力潜水艦が巨大な物体を発見、追跡され囚われそうになる。調査を担当したカーター教授、レズリーによって、この巨大生物がタコである事が判明した。

 ストーリーはありがちで陳腐です。ヒーローとヒロインはすぐにできてしまう、タコだといっても信じてもらえない、犠牲者が出る。やっと本格的な対策が…。で、みなさん、放射能に耐性ありすぎ。時代だから仕方ないけど。でも何と言ってもハリーハウゼンの特撮!!かなりの低予算映画のようですが、タコは中々の迫力。でもあまりタコの全体像がでなくて足だけのシーンが多い。ま、タコの価値は足ですから、いいっか。橋を壊すシーンが見所。あと、ヒロインの胸かな。しかしなぜ巨大なタコが海に居るのに、みんなフェリー乗り場に集まるの??

2014年4月22日火曜日

宇宙ランデブー (ハヤカワ文庫)

アーサー・C・クラーク著 南山宏訳
太陽系に突如現れた謎の物体「ラーマ」(地球人命名)。ついに宇宙人とのランデブーかと思いきや…。
内容紹介

 あくまで私の印象なのだけど、アーサー・C・クラークの作品は全体に淡々としていると感じる。悪い意味ではない。叙情詩といってもいいかな。特にこの作品ではそれを感じた。内容は起伏に富んでいるし、ラーマの内部の探検は私たちに別世界を体験させてくれる。あ、そっか、敵が存在しないからか。まだまだこの作品は序盤で、いずれ続きを読んでいくつもりなので、またその時に。で、クラークって本当に海が好きなんだ。

今日の積ん読

砂男/クレスペル顧問官 ホフマン 光文社古典新訳文庫
変種第二号 フィリップ・K・ディック ハヤカワ文庫
にょっ記 穂村弘 文春文庫

 あら、2月から買ってなかったんだ。なかなか読む時間が少ないのも泣き所。異動で勤務時間が変わるし、自分で時間の裁量がきく仕事になるから、昼休みも人の居ない時間狙えってもう少し読めるようになるだろう。どうしてもパート同士のおしゃべりというお付き合いはあるのです…。 
 フィリップ・K・ディックの短編集は地道に出版されています。ファンとしてはとても嬉しい。「砂男/クレスペル顧問官」はなぜ買おうと思ったのだろう??「にょっ記」は新聞の本のコーナーで紹介されていた。穂村氏のエッセイも作品も好きなんだ。あと、漫画だけど「ローゼンメイデン10」を購入。ついに最終巻。長いおつきあいだったわー。最後の落ちは賛否両論あるけど、私としてはいいんじゃないかな、と思った。ちょっと絵が荒れている気もしたけど…。
 あと、アフリエイトっていうのを始めようかと。 はっきり言うと貧乏なんです。別の生活ブログに色々書いているけど…。ま、読んでいる人が居るのか非常に疑問なブログですけど。

2014年4月4日金曜日

遊星よりの物体X (アイ・ヴィー・シー)

監督 クリスチャン・ナイビー
(カバー裏より抜粋)極寒の極地に強烈な放射能を放つ空飛ぶ円盤が墜落した。ー中略ー 恐るべき姿を現した生命体を放置すれば人類は絶滅する。

 「遊星からの物体X」はこの作品のリメイク版で、原作はジョン・W・キャンベルの「影が行く」 。1951年制作の作品なのでツッコミどころは多いのですが、そういう事は無視しておけば、楽しめる作品です。配役などはありがちで、ちょっといっちゃってる科学者…こいつが生き残ったのが気に入らない…正義感の強い軍人とその恋人、その他大勢と物体Xといえばワンちゃんたち。モノクロの画面は夜の場面を際立たせ、黒い衣装の物体Xへの恐怖を盛り上げてくれます。ちょっと物体Xがフランケンシュタインの怪人みたいだったのは時代だから仕方ないか。SFもののセオリーをキチンとこなした作品です。現代のSFXやCGとは違う良さがあると思います。古いSF作品に私が好感を持つのは、昨今の作品の後を引くというか次回作を意識したエンディングではなく、きっちり終わらせてくれるところかな。「遊星からの物体X」は有名な名作ですが、原作の「影が行く」も名作なので、ぜひご一読を。