R.A.ラファティ著 伊藤典夫/浅倉久志訳
(カバー裏より抜粋) SF界きってのホラ吹きおじさんの魅力あふれる中短篇16篇を収録した日本オリジナル傑作集。
作品は前半(1)と後半(2)に分けられており、作品の傾向に若干差があります。前半の作品は気楽に楽しめる小品群です。
「素顔のユリーマ」(おいおい天才じゃないの?と思わせる主人公。制作物や世間に蔑まれて復讐を…と書くと重い作品?っぽいですが、全然。軽快に楽しく読ませてくれます)「楽園にて」(楽園と思わせて実は…。詐欺してやったと思っていたら…)は特に好き。
後編はどれも面白いけれど、解釈するのが難しいです。私はあまり深く考えず楽しく読みました。
「廃品置き場の裏面史」二重人格の犯人を追いつめようとする警察官。でも実はそれは…。何が真実??何も真実はなかったの??「大河の千の岸辺」太古のマイクロフィルムに収められた岸辺。制作者は何者か??奥さんのジンジャーが実は意味深??浮気相手が気になる。他どの作品も面白いです。