2012年8月29日水曜日

「伝える」ことと「伝わる」こと (ちくま学芸文庫)

中井久夫著
(カバー裏より抜粋) 精神の解体を途中で食い止めるものに妄想がある。精神が、解体か分裂かの危機に瀕した時、比較的ましな方として分裂を選ぶのではないか…

 妄想の役割…。妄想の時点でもうダメなんだ、と思ってしまうけど、違うんだ…。面白い、人間の体、というか脳みそ。精神病に関するというか患者との関わりに重点が置かれている著作。だけど、一般のサラリーマンの生活にも役立つというか、考えさせられることの多い内容だった。あと、アウトサイダーアートにも言及されている。プリンツホルンに対する批判も述べられている。治療の一環としての絵画を現代美術と結びつけることの問題点なども。私は納得したし、考えさせられる内容だった。
 中井久夫コレクションの最終巻。良いシリーズでした。文庫で読めるのがいいと思う。

2012年8月28日火曜日

ヘンリー・ジェイムズ短篇集 (岩波文庫)

大津栄一郎訳
(カバーより抜粋) 大作家の最良の部分が申し分なく発揮されている。

 何というか、不思議な短編ばかり。不思議というのは、SFとかホラーとかFTなどの意味ではなくて、どう解釈すべきか分からなくて、そういう意味で不思議。「私的生活」から始まるのだけれど、わけが分からないまま読み進み、解説を読んで成る程と…。一番面白かったのは「荒涼のベンチ」。女って分からない…。なぜこんなクズのような男に入れ込む?…でも、現実にもなぜこんな男に貢ぐ?…っていう話はあるからな。「にぎやかな街角」は女性の集団ヒステリーのお話。「もうひとり」はいい歳して中二病みたいなお話でした。私、哲学は絶対無理だと理解した一冊。俗物ですとも。

マダガスカル (パラマウント 2005)

エリック・ダーネル監督
(カバーより抜粋) 都会育ちの動物たちが野生の島でサバイバル! 勇気と友情の感動アドベンチャー!!

 子供向けアニメらしい内容だけれど、キャラクターが個性的。特に薬マニアのメルマン、そして何と言ってもペンギンズ!!登場場面が多いわけではないけど、主役を喰ってしまっている。キングジュリアンやモーリスもいいなー。主役陣の性格設定やエピソードは地味というか、王道といえば王道。でも、そういう主役時んだからこそ、脇役が輝くのかも。

2012年8月26日日曜日

トータル・リコール (1990ユニバーサル)

ポール・バーホーベン監督
(カバーより抜粋)平凡な建築師ダグは、行ったこともない火星の悪夢に悩まされていた。思い詰めた彼は、人工的に旅の記憶を植え付けるリコール社を訪れる。

 大好きな映画。シュワちゃん、主役に嵌ってる。シャロン・ストーンもかっこいい。有名なおデブおばさんの顔が割れるシーンは必見。あれは面白い。タクシーの運転手もちゃちさがよい。特に複雑なストーリーではないし、シュワちゃんのアクションを楽しむ映画です。で、これは結局夢だったのか、現実だったのか…。どっかのTV局が勝手に最期に映像をくっつけて、夢落ちにしたのは有名。

2012年8月24日金曜日

影が行く (創元SF文庫)

P・K・ディック他 仲村融訳
(カバー裏より抜粋)未知に直面したとき、好奇心と同時に人間の心に呼びさまされるものーそれが恐怖である。

 ずっと廃版表示だったのが復活。お目当ては表題の「影が行く」。映画「遊星からの物体X」の原作。映画も良かったけど、原作も面白い!ただ、最期のアホウドリがよくわからなかった。あれは物体X?それともたまたま迷い込んだ鳥??…後を引く怖さ。他も傑作ぞろい。「ヨー・ヴォムビスの地下墓地」はエイリアンを思い出した。「ごきげん目盛り」はのりがいい。「唾の樹」も良かった。お薦めです。

2012年8月23日木曜日

今日の積ん読

ヘンリー・ジェイムズ短篇集 岩波文庫
影が行く P・K・ディック他 創元SF文庫
はじめての民俗学 宮田登 ちくま学芸文庫
似て非なる友について プルタルコス 岩波文庫
マダガスカル パラマウント
ゴジラ G消滅作戦 東宝
ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃 東宝 
ゴジラ×メカゴジラ 東宝
ゴジラ モスラ メカゴジラ 東京SOS 東宝

 「影が行く」ヤッター!重版してくれてありがとう!東京創元社!「遊星からの物体X」の原作が収録されています。ディックも好きだし。「マダガスカル」知らない間に3が公開されてたのね…。ペンギンズ大好き!! 

現在の積ん読 本:193冊 DVD:135枚

 知らない間にロンドンオリンピックが始まり終わってた。あー、BBC版の閉会式はお薦め、NHK版はsitだったらしいけど。昨今の注目は「小林幸子」上手に紅白歌合戦の宣伝に利用されてるな、といった印象。本人も周囲もマジっぽい迷走っぷりは非常に楽しい。インディーズ、マジ頑張れ。買わないけど。
 あと無印良品の店員批判してる人。何?この差別主義者?言いたいことは、その場でその店員に言えよって話と、記事で書かれている無印、他に移転してるって笑われてるwww。批判中傷するときは、もっと注意深くするべきだよね…そうでないと意図的な中傷と読んだ側は思ってしまうから。昨今ネット、新聞、TVはほとんど観てないから知らないけど、安易に考えもきちんとした取材もなしに、自分はこう考える、同意もらえて当たり前みたいな記事多いね。

2012年8月4日土曜日

ミス・マープルと13の謎 (創元推理文庫)

アガサ・クリスティ著 高見沢潤子訳
(カバー裏より抜粋) 自分だけが結末を知っている事件の話を聞かせ、それぞれの推理を提出しようということになった。ところが。毎回真相を言い当てるのは、ミス・マープルであった。

 安楽椅子探偵マープル。テンポが軽快で読み易い短編集。ただ、個人的には「クリスティ短編集」とダブっている話が多いのが残念だった。好きだったのは「バンガロー事件」。女優のキャラがいい。著者は偏見があったのかな。よくあるパターンなんだけど、ちょっとしたどんでん返しがよかった。ミス・マープルの短編集で、現在刊行されているのはこの一冊だけ…。というかミス・マープルシリーズ自体が…。面白いのに残念。

今日の積ん読

ミス・マープルと13の謎 アガサ・クリスティ 創元推理文庫
ミス・マープル最初の事件 アガサ・クリスティ 創元推理文庫
ザ・ペンギンズ from マダガスカル ハッピー・キング・ジュリアン・デー パラマウント
ザ・ペンギンズ from マダガスカル ペンギンズ、DVDデビュー パラマウント
トータル・リコール ユニバーサル

 リメイク公開記念で「トータル・リコール」購入。大好きな映画の一つ。シュワちゃん、好きー。リメイクも観たい。あと、マダガスカルのペンギンズ。マダガスカルは、正直ペンギンズを観るために存在する…。あと、ミス・マープルのシリーズ。絶版になっているのが多い…。

現在の積ん読 本:190冊 DVD:130枚

 今TVでロング・ブレスってダイエット法がはやってる?職場の人が話していた。…食べる量減らせよ…。毎回毎回懲りないね。