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2013年10月29日火曜日

ネクロノミコン (学研M文庫)

ドナルド・タイスン著 大瀧啓裕訳
(カバー裏より抜粋)魔物の咆哮が響き渡るロバ・エル・ハリイェーの大砂漠を、孤独と絶望のうちに彷徨う狂詩人アブドゥル・アルハザード。ーアルハザードが凝視した暗黒の邪心世界が、その全貌を明らかに。

 恥ずかしながら私、「ネクロノミコン」がラグクラフトの世界において造られたものとは知りませんでした。そういう都市伝説たぐいのものが前提として存在して、ラグクラフトの世界が構築されたものと…。ごめんなさい。ラグクラフトのファンとして恥ずべきことです。
 で、当然としてラグクラフトの世界を知らない人は手に取ってはいけません。退屈なだけです。これは完全なマニア本。私はライトユーザーなので、ディープな方達の意見は存じませんが、少なくともオカルト本と勘違いして手に取ってはいけません。私も正直退屈だった…。

2012年7月22日日曜日

ねじの回転 デイジー・ミラー (岩波文庫)

ヘンリー・ジェイムズ著 行方昭夫訳
 (カバーより抜粋)  <アメリカ的なもの>と<ヨーロッパ的なもの>の対立を扱い、一躍ジェイムズの文名を高めた「デイジー・ミラー」。その解釈をめぐって議論百出の感のある、謎に満ち満ちた幽霊譚「ねじの回転」。

 期待以上に面白かった。「デイジー・ミラー」、何というか自由ってこういうことか?支配者の傲慢しか感じなかったけど。最期は二人の男性に、それぞれの理由で見捨てらたという…。羨ましいといえば非常に羨ましい女性「デイジー・ミラー」。そして「ねじの回転」。ヒステリー…。情緒に問題のある主役たち…顔が可愛いくても嫌だよ、こんな子供達。叔父さんは子供が不気味で関わりたくないのでは??と思ってしまう。ごく普通の愛情深い使用人たち。この使用人たちも何か怖い。何もかもが不気味なところに、主人公のヒステリー。怖いよ、先生、あなたが…。

2011年9月6日火曜日

年代記 上・下 (岩波文庫)

タキトゥス著 国原吉之助訳
ティベリウス帝からネロ帝までの治世を語る。歴史小説としても楽しめます。

 何というドロドロ。これを読んでいると、奥様御用達昼ドラなんて可愛いものだと思えてしまう。裏切り、復讐、虚偽、告発、なんでもあり。読んでいて、居たたまれないというか気分が悪くなる。でも、それは出来の悪い作品という意味ではなく、気分を悪くさせたりするだけの力量のある作品だということ。ローマがダメになっていく過程をお楽しみ下さい。
 ここで描かれているのは、上層部の人間なんだけれど、下層というか一般庶民はどうしていたんだろう。意外とそれなりの生活していたのかな。