2011年10月28日金曜日

インディペンデンス・ディ (1996 アメリカ)

監督 ローランド・エメリッヒ
宇宙人の侵略から地球を守れ。なぜかアメリカの独立記念日が決戦日となった。

 言わずとしれた娯楽大作。すいません、大好きな作品です。はい、一般大衆ですとも。
 月から始まるのがいかにも意味深。たぶん映画に詳しい人が観たら、いろいろなオマージュが仕込んであるんだろうな。始めにスティーブンがUFOを見るシーン、兵隊さんにしては鈍すぎにみえる。はっきりいって突っ込みどころは満載だけれど、娯楽映画ですから気にせず楽しみましょう。好きなシーンは、モールス信号で各国に連絡が届くところ。有名な「出口」。初めて観た時は、ポカーンなシーンだった。ちなみに自衛隊は東北の方に身を潜めたようだった。あの辺りに基地あったっけ?あと「ユダヤ教じゃない」「誰にでも欠点はある」爆笑。演説のシーンは、吹き替えより字幕の方が好き。語彙もまとまりもいいと思った。

2011年10月20日木曜日

お伽草紙・新釈諸国噺 (岩波文庫)

太宰治著
いわゆるパロディ本。

 昔一時流行ったパロディ、グリム系が多かったけれど、その系統の元祖(??)と言って良い一冊。お伽草紙からは有名な話のパロディ。浦島さん、舌切雀、カチカチ山、瘤取り。浦島さんは中々面白かった。考えてみたら乙姫って酷いよね。だいたい浦島太郎って、何か教訓があるのかな? 昔話って教訓臭いもの多いのに、亀に親切にしたのにあの仕打ち。遊んでいると無駄な時間を過ごすという教訓かもしれないけど。
 で、後半の新釈諸国噺…井原西鶴の作品が下敷きらしいのだが、残念ながら私は西鶴の作品は名前くらいしか知らなくて…さっぱりパロディの面白さが分かりませんでした。はい、私の知識不足です。

今日の積ん読

死霊の恋・ポンペイ夜話 ゴーチエ 岩波文庫
イギリス民話集 岩波文庫
ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら 岩波文庫 

現在の積ん読 本:200冊 DVD:112枚

 世の中、ゴチャゴチャしてますね。秋の夜長、本でも読んで気分を変えるのがいいかも。
 で、私は雑誌も時々買うのですが、少し前にひさしぶりに買った某雑誌、いわゆる「ほっこり」と言われる系統のものだけれど…何これ?CanCan等の雑誌と同じく広告だらけ…、こんなに酷かったっけ??まともに読むところないじゃない。もう二度と買わないと誓った。この雑誌代で、薄い岩波文庫なら買えたのに…。

2011年10月1日土曜日

今日の積ん読

「思春期を考える」ことについて 中井久夫 ちくま学芸文庫
牡丹燈籠 三遊亭円朝 岩波文庫
お伽草紙・新釈諸国噺 太宰治 岩波文庫
食道楽 上下 村井弦斎 岩波文庫
吸血鬼ドラキュラ ブラム・ストーカー 創元推理文庫

 久しぶりにたくさん買ってしまった…。きっとストレスが溜まっていたのね…ということにしておこう。でも、ブックオフには全く近づいていない。読むことについて、ちょっと考えないと…と思う今日この頃。

現在の積ん読 本:198冊 DVD:112枚

日本に就て (ちくま学芸文庫)

吉岡健一著
「文化人」「知識人」を厳しく批判。なかなか爽快。

 実を言うと、ちょっと読みにくい。句読点のせいかも。内容は面白い。「文化人」「知識人」とかマスコミでもてはやされている方々を一刀両断とはいかないまでも、厳しく批判。だよねーと同意するところ多し。というか、昔から全然変わってないのね。私たち「大衆」と呼ばれる側もちゃんと物を考えているのか、本当に考えているのか、見つめ直す必要を感じた。吉田首相に対する個人攻撃は、三代前だったっけ、の首相の時のマスコミのことを思い出させてくれた。

小川未明童話集 (岩波文庫)

小川未明著 桑原三郎編

 読んでいて、この著者はキリスト教徒?と思った。収録されている全ての作品が…というわけではないけれど、そういう印象を受けた。作風がそう感じさせるのかもしれない。作品の内容としては、教訓めいたものが多いかな。ちょっと重いかもしれない。「赤いろうそくと人魚」は有名。イラストが時代を感じさせる。かえって新鮮かも。