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2026年8月4日火曜日

「罪と罰」ノート(平凡社ライブラリー)

 亀山郁夫著
(カバー裏より抜粋)ロシア文学を代表する小説「罪と罰」をドストエフスキー研究の第一人者が読み解く。
 
 実は「罪と罰」は読んでいません。いや、ちょーとだけ読んだのですが、うん、中学生だったかな、父が誕生日のプレゼントに古本屋で子供が読むような本ではないのを大量に買ってきた中の一冊でした。読んでギブアップしました。…退屈して…
 
 でも本編は読んでいなくても、こういう考察本は大好物。まああらすじは分かっているからと思い買ってみました。
 
 読んでいなくてもOKです。楽しめました。もちろん読んでいた方が楽しめます。あとドストエフスキーの事を知っていたら、もっと楽しめます。
 
 という程度の私の感想。とにかくいろいろと仕組まれているのは分かった。っていうか、知識広すぎ。知っているだけではなく、知識を組み込む事、とにかく深い。登場人物の名前から行動の意味、どんな頭しているの?と聞きたい。
 この一冊を読んだら「罪と罰」を読んだ気分になれる。もちろん気分だけだけど。私は気分だけで十分です。読み込める自信はありませんわ。 

2014年12月6日土曜日

冷たい方程式

 トム・ゴドウィン他著 伊藤典夫編・訳
(カバー裏より抜粋) ただ一人の乗員を目的地に届ける片道分の燃料しか積んでいない緊急発進艇に密航者がいたら、パイロットがすべきことはただひとつー船外遺棄だ!

 表題作は有名作品。以前に何度か読んでいます。「無知」について…許されるのか、一人の命か全員の命か等々、深淵なテーマを秘めていることは重々承知で、今回改めて思ったことは「若い女の子だから迷うのかよ…」でした。命の重さは野郎も若い女も平等ですよねー。「みにくい妹」どこかで読んだ気もするのですが、こういうお話は大好き。こういう女いるよねーみたいな。ただ現実だとシンデレラタイプは頭も良いのですよ。「ハウ=2」は裁判のところでアシモフの作品アンドリューだったっけ、思い出しました。筋もタイプも全然違いますが、こういう万能ロボットのお話は好きですね。面白かったです。他も良作ぞろいで楽しめました。買って損のない作品集だと思います。

2012年11月3日土曜日

通過儀礼 (岩波文庫)

ファン・ヘネップ著 綾部恒雄・綾部裕子訳
(カバーより抜粋) ファン・ヘネップは儀礼をはじめて体系的に論じた。ー中略ー 儀礼研究の出発点となった人類学の古典。

 本屋でちら見して面白そうだから買ってみた。岩波文庫の白だったので、読めるか不安だったけれど、読み易くて分かり易かった。人が所属する社会の中で年齢、身体の変化、境遇の変化によって立場などが変わる時に行われる儀礼について述べてある。どのようなことが行われるか、その意味、類似の儀礼等、人類学がちょっと好き、な人にお薦め。日本でも該当する儀礼は多々ある。お宮参り、七五三、成人式、入学式や卒業式も当てはまるのかな。それらの儀式について考えてみるのも面白い。

2012年8月29日水曜日

「伝える」ことと「伝わる」こと (ちくま学芸文庫)

中井久夫著
(カバー裏より抜粋) 精神の解体を途中で食い止めるものに妄想がある。精神が、解体か分裂かの危機に瀕した時、比較的ましな方として分裂を選ぶのではないか…

 妄想の役割…。妄想の時点でもうダメなんだ、と思ってしまうけど、違うんだ…。面白い、人間の体、というか脳みそ。精神病に関するというか患者との関わりに重点が置かれている著作。だけど、一般のサラリーマンの生活にも役立つというか、考えさせられることの多い内容だった。あと、アウトサイダーアートにも言及されている。プリンツホルンに対する批判も述べられている。治療の一環としての絵画を現代美術と結びつけることの問題点なども。私は納得したし、考えさせられる内容だった。
 中井久夫コレクションの最終巻。良いシリーズでした。文庫で読めるのがいいと思う。

2011年9月6日火曜日

「つながり」の精神病理 (ちくま学芸文庫)

中井久夫著
家族、老人等私たちの身近な問題から、精神科医について綴られた作品集。

 テーマは家族。読んでいて、こういう家族の話、聞くことあるな、と思う。重要なのは母方の伯父叔母とされている。成る程とは思うけれど、今はどうかな。嫁に出すという意識が薄れ、今は嫁方の実家との繋がりが濃い場合が多くなっているように思うから…というか、自分の周囲を見ての話だけれど。
 漫画の話は食いついてしまう私。サザエさんの家族構成…変とは思っていたけど、ま、作者が描き易かったか位の事だと思っていた。でも、著者の掘り下げは面白い。ドラえもんは面白いけど、考え過ぎでは??とも。シズカちゃんのお風呂シーンはファンサー…いやいや。P127の「立体写真のような力」という表現は面白い。