2022年9月27日火曜日

英国王室史話上・下(中公文庫)

森護著
(カバー裏より抜粋) 史実と伝説があやなす王室二千年の人間ドラマ。
 
  まず初めに。正直なところ読み難いです。句読点が多すぎで「え?」と読み直す箇所多数です。
 内容は英国の歴史を知りたい初心者にお勧め。ですが、ヨーク公、 ランカスター公とか有名どころが違う人物で何度も出てきて、わけわからない状態にもなります。こういうのはガチ勢でないと読み解けませんね。素人では苦しい。
 でも、歴史の読み物としては十分楽しめます。ヘンリー8世、リチャード3世、エリザベス1世等有名どころ以外の王侯の話は興味深いです。
 ただ、私は古代から中世が好きなので、近代になるとちょっとつまらなくなってきました。ま、これは個人の趣味の問題ですね。
 紋章の話も挿入されているので、そちらに興味のある方の入門書としても良いのではと思います。
 
  エリザベス女王が亡くなってチャールズ3世が即位されました。 チャールズ王太子といえばダイアナ妃。貴族なのは有名なので知っていましたが、ここまで由緒ある血筋とは…。これを知るだけでも価値のある著書と思います。

2022年9月6日火曜日

歴史のなかの女たち(岩波現代文庫)

高橋秀爾著 
(カバー裏より抜粋) 西洋美術史の第一人者として知られる著者が、ヨーロッパの美術館で見られる名画に描かれた二十四人の女性たちの、悲しくも波乱に富んだそれぞれの生涯を綴った名著。

 文庫版なので名画がモノクロなのが悲しい!!仕方ありませんが。個人的な好みではレカミエ夫人ですね。現代でも間違いなく美女で通ります。あとイザベラ皇妃。こちらは整った美人。美女ではなく美人。あとは…時代によって美意識は違いますから。そして別に名画であって美人画ではありませんし。
  で、内容ですが、一般向けですので軽めです。名画も有名どころが多いです。知らなくても楽しめます。分かり易く主人公の生涯が描かれています。そしてこの著者の作品は読みやすい!! ほんと、これは大事です。秋の夜のお供にお勧めです。