中尾真理著
(カバー裏より抜粋) イギリス、アメリカ、そして日本の推理小説を概観し、正当な評価を与えるべく英文学者、愛好家の視点から考察する。
正直言いますと、ホームズは大して読んではいないのです。どちらかというとクリスティが好きかな。マープルとかポアロとか。でも推理小説への興味というか歴史には関心があるので購入してみました。
ホームズ関連の話は面白いです。意外だったのは本当に推理小説といえるものが少ないということ。でも、そんなことは関係なく読ませる魅力があるのでしょうね。ただ復活に関しては、今時の漫画をパターンを思い出して「昔からあるんだー」と笑いました。ホームズは今もドラマ・映画になっています。それだけの魅力があるのですね。私はエレメンタリーホームズ&ワトソンが好きです。そしてホームズの設定は大概変わり者、ワトソンは愚鈍で率直な常識人。
ホームズの話だけではなく、ホームズ以前の推理小説…ポーについて、ホームズの影響を受けている推理小説、様々な視点で語られています。日本の推理小説の歴史も述べられています。
ホームズをメインにおいて推理小説全般について語られています。推理小説自体にちょっと関心があるという方でも楽しめると思います。