2017年4月20日木曜日

怪書探訪 (東洋経済新報社)

古書山たかし著

 古本をこよなく愛する著者による古書の紹介本です。あ、ブックオフなどで手に入るタイプの本ではありません。前半は古書の世界で有名なー一般人には縁のないー内容はZ級、だがその凄さで有名な古書の紹介です。値段は恐らく一般人では手が出ないと思われます。恐らく手に入って読んだとしてもつまらなくて後悔するでしょう。面白おかしく紹介されたあらすじを読んで「うわーこんな本あるんだ」と楽しんでおくのが一番です。それをさせてくれるのがこの著作。奥深さの一端が垣間見えます。それにしても古本集めの人って凄い…。私も本好きの端くれで、絶版本に涙する事が多いのですが、古本で探し抜く、そして大枚を叩く事はできない…。
 後半第一部は有名作家がこんな本を!!え、こんな本出していたのかをお楽しみ下さい。尾崎紅葉、カントまで出てきます。桃太郎の続編があったなんて初めて知りました。カチカチ山の続編とか…。

 個人的には前半のほうが面白いです。著者の愛が感じられます。後半も面白いけど。好みの問題かもしれません。