2012年11月30日金曜日

太陽からの風 (ハヤカワ文庫)

アーサー・C・クラーク著 山高昭・伊藤典夫訳
(カバー裏より抜粋) 宇宙を疾駆する太陽ヨットレースを描いた表題作をはじめ、木星生命体との驚異のファースト・コンタクトを見事に描き、ネピュラ賞を受賞した「メデューサとの出会い」など全18篇を収録。

 以前読んだ作品がかなりダブっている…。仕方ないか。「最期の命令」…こんな冷静に事態を処理できる首相が存在するわけがない。っていうか、こんな命令を出せる人物が、こういう事態を招くだろうか??さて、現実に目を向けてプーさんならどうするだろう。「Fはフランケンシュタインの番号」映画地球爆破作戦』を思い出した。コンピュータにる地球支配、映画よりこちらのほうがやばい状況。「あの宇宙を愛せ」愛は地球を救う…か?

今日の積ん読

最期からニ番目の真実 フィリップ・K・ディック 創元SF文庫
艶笑滑稽譚 バルザック 岩波文庫 
やわらかな思考を育てる数学問題集1 ドミトリ・フォミーン他 岩波現代文庫
空飛ぶモンティ・パイソン 1 ソニー・ピクチャーズ
王妃マルゴ パトリス・シェロー パラマウント
アダムス・ファミリー2 バリー・ソネンフェルド監督 パラマウント
キャリー ブライアン・デ・パルマ監督 20世紀フォックス 

現在の積ん読 本:152冊 DVD:152枚

 酒に飲まれるな、とはよく言われることですが、飲まれてしまいました。アダムス・ファミリー2とキャリーは飲まれた結果です。実は他にも意味不明のアニメのDVDも買ってしまっています…。ああ…。アダムス・ファミリー2はいずれ買うつもりだったからいいけど、キャリー…DVDケースのカバーが怖いよ…ホラー苦手なのに。前にTVで観た時、あんなに怖かったのに…。本当はキャンセルもできたんだけど、自分への今後の戒めとして、面倒だったのもあって、買った。しっかし、セーラームーンシリーズの最終回ばかり買ってどうするんだよ、私…。

2012年11月24日土曜日

天の向こう側 (ハヤカワ文庫)

アーサー・C・クラーク著 山高昭訳
(カバー裏より抜粋) 「90億の神の御名」、ヒューゴー賞短篇部門受賞に輝く「星」など、巨匠クラークが本格SFの真髄を伝える、珠玉の14中短篇を収録。

 表題作「天の向こう側」カナリアの話がいい。炭坑のカナリアの役目と結びつけて、何となくありそうだな、と思わせてくれるところ。「宇宙のカサノバ」オチがいいなー。ガリバー旅行記みたい。モテない側からしてみれば、ザマーという感じ。「そして次の朝はなかった」あるある、みたいな。大事なことなのに気づかずに見過ごして…。
  どうも他の短篇集とダブっている作品が多くて、ま、未読もあるからいいかな…。

2012年11月23日金曜日

きょうも上天気 (角川文庫)

フィリップ・K・ディック他 浅倉久志訳 大森望編
(カバー裏より抜粋)意表を突く企みに満ちた永遠の名作を、浅倉久志の名翻訳でおくる珠玉のSF短篇傑作集。

 「今日も上天気」 何度も映像化されているらしいけど、残念ながら未見。読んでいて気分が悪い (褒め言葉) 作品。こんなの映像化できるんだ…。技術的な意味ではなく、これを演技するのは凄いという意味で。「ロト」は他の短篇集で読んでとても印象に残っている作品。父親が平和癖のついた妻、子供たちにとても厳しい、ちょっと妄想している。でも、実際こういう事態になったらこうなるのかな…。奥さん、男の子たちはどうなったのか考えると…。全体に何かなー、という感じの、でも面白い名作ばかりです。一番気になっているのは「時間飛行士へのささやかな贈り物」。主人公が何がしたいのか分からない。解決の糸口はわかっているだろうに…。イライラする。

2012年11月19日月曜日

十八世紀ヨーロッパ監獄事情 (岩波文庫)

ジョン・ハワード著 川北稔・森本真美訳
(カバーより抜粋)  ジョン・ハワードは、徹底した調査と観察にもとづいて、監獄の現状を記し監獄改革を提言する報告書をまとめた。

 私は基本的に他人の人権を無視して罪を犯した者が、人権を語るな!といた思想を持っている。そういう私ではあるけど、これは酷い…という内容。時代が18世紀だから仕方ない部分はあるとはいえ、これはね…。おまけに男女別の収監がされていない、罪状の考慮なし。軽犯罪であっても、貧乏だと出られない。著者はいろいろな監獄を見て回ってみえるけれど、よくみえる監獄であろうと、監獄側もお客さん対応している場合があるだろうし…。とにかく、作業や仕事は重要であるということはよくわかった。

2012年11月17日土曜日

メデューサとの出会い (ハヤカワ文庫)

アーサー・C・クラーク著 中村融編 浅倉久志・他訳
(カバー裏より抜粋) 中短篇、海洋、動物の超感覚、「2001年宇宙の旅」シリーズの総括、宗教と、さまざまなテーマを扱ったエッセイ四篇、年譜を収録した、短篇集第三弾。

 「憎悪」後味が悪い…他の短篇集で一度読んだことがあるのだけど、何度読んでも鬱…。「彗星の核へ」うーん、結末が気になる。微妙なところで終わっててイライラする。「きらめく生き物」この生物に関しては、時々ニュースになってるような。タルイカでさえ大きいと思うのに、ニュースの写真で観たでかさといったら…。でも、深海にはもっと大きなものがいてもおかしくはないだろうね。全体にブラックな作品が多いかなという感想でした。

白鹿亭綺譚 (ハヤカワ文庫)

アーサー・C・クラーク著 平井イサク訳
(カバー裏より抜粋) 外観は、他のパブと変わったところなど何ひとつない。だが、水曜日の夜だけは別だ。この日に集まる男たちが披露する、おどろくべき話の数々ー。

 その場所に集う色々な人々の語る話…かと思ったら違った。語り手は基本一人。たまにゲスト有り。私はSFというか理系はさっぱりなので、中々読んでいて難しい部分もあるけど、気にせず読んでしまった。語り手はちょっと傲慢な感じで、好き嫌いありそう。でも、だからこそ最期のどんでん返しというか、オチが効いてくる。絶対に順に読んで下さい…というか、最期のお話は絶対一番最期に読むこと。

2012年11月3日土曜日

通過儀礼 (岩波文庫)

ファン・ヘネップ著 綾部恒雄・綾部裕子訳
(カバーより抜粋) ファン・ヘネップは儀礼をはじめて体系的に論じた。ー中略ー 儀礼研究の出発点となった人類学の古典。

 本屋でちら見して面白そうだから買ってみた。岩波文庫の白だったので、読めるか不安だったけれど、読み易くて分かり易かった。人が所属する社会の中で年齢、身体の変化、境遇の変化によって立場などが変わる時に行われる儀礼について述べてある。どのようなことが行われるか、その意味、類似の儀礼等、人類学がちょっと好き、な人にお薦め。日本でも該当する儀礼は多々ある。お宮参り、七五三、成人式、入学式や卒業式も当てはまるのかな。それらの儀式について考えてみるのも面白い。

2012年11月1日木曜日

今日の積ん読

「天の向こう側」「太陽からの風」「白鹿亭綺譚」
アーサー・C・クラーク著 ハヤカワ文庫

 ハヤカワ文庫で小さいフォントは久しぶり。やはり短篇は読み易くて、結末を知りたがる私にはぴったり。3冊とも短篇集です。ただ、読んだことある作品も多い…仕方ないか

現在の積ん読 本:155冊 DVD:148枚

90億の神の御名 (ハヤカワ文庫)

アーサー・C・クラーク著 中村融編 浅倉久志・他訳
(カバー裏より抜粋) 名作「海底牧場」の原形短篇、キリスト生誕を告げた星の正体を探るエッセイや年譜などを収録した短篇集第二弾。

 面白かったのは「星」。エッセイ「ベツレヘムの星」を元にした小説。イエス・キリストが誕生した時、星が流れたのだよね。私はキリスト生誕の物語には詳しくはないのですが、星が流れて博士が来たみたいな物語だったような。で、著者が描いた物語のような可能性もあるわけだ。ネタバレ…ここまで有名な著者の短篇ならネタバレも何もだけど…超新星ノヴァの可能性…。あと「幽霊宇宙服」。これは別の短篇集で読んだことがある。オチが可愛いのよ、とっても。「時間がいっぱい」は何か気持ち悪い。気持ち悪い備写があるわけではないけど、破滅までの時間、引き延ばされた時間って考えると、イライラして嫌な気分になる。