2012年12月27日木曜日

ザ・ザ・ペンギンズ from マダガスカル メリー・キッズマス

監督 ブレット・ハーランド
(カバー裏より抜粋) あのペンギンズが、クリスマスミッションで大活躍!どこに行けばサンタに会える?

 ひよこ可愛い!!まー、女心をくすぐる可愛らしさ。新人のお気に入りだったりする。で、今回のお薦めは、表題作もよかったけど「ゴールデン・スクイレル〜失われたお宝〜」。人の欲望の亡者にしてしまうお宝の鍵。それに魅せられることのなかったのはジュリアンただ一人…っていうか、元々欲望のまま生きているような存在だから…。あとすっとぼけたリスがよかった。全体の感想としては、もう少しだけ毒が欲しいかな。

2012年12月20日木曜日

牛乳屋テヴィエ (岩波文庫)

ショレム・アレイヘム著 西成彦訳
(カバーより抜粋) ユダヤ人集落のしきたりを破って伝統の枠から飛び出してゆく娘たちの姿に民族離散の主題を重ねた、イディッシュ文学の金字塔。『屋根の上のバイオリン弾き』の原作。

 調子のいいおっちゃんが主人公…なんだけど、子供が次々と離れていくのは読んでいて辛い。ツェィトルが一番幸せな結婚だな、と思ったけど、亭主に先立たれて子供抱えてって…。弄ばれて身を投げた娘の話は哀しいし。革命家と結婚した娘の後日談は出てこなかったけど、どうなったんだろう。玉の輿のはずの娘は零落してしまうし。おっちゃんと最期に一緒にいるのはツェィトルとハバァだけだけど、ハバァも幸せだった様子でもない。でも、生きていく力というか強さを感じさせられる作品だった。重い作品なのに語り口が軽快というか軽い調子なので、読み易くもあった。

今日の積ん読

儀礼としての消費 メアリー・ダグラス、バロン・イシャウッド 講談社学術文庫
怪物ベンサム 土屋恵一郎 講談社学術文庫
書国探検記 種村季弘 ちくま学芸文庫
王権 A.M.ホカート 岩波文庫
古代仕事大全 ヴィッキー・レオン 原書房
大聖堂・製鉄・水車 中世ヨーロッパのテクノロジー ジョセフ・ギース、フランシス・ギース  講談社学術文庫
EXIT THROUGH THE GIFT SHOP バンクシー 角川書店
空飛ぶモンティ・パイソン 3 ソニー・ピクチャーズ
ザ・ペンギンズ from マダガスカル パトロール隊始動 パラマウント
ザ・ペンギンズ from マダガスカル ミッションはインポッシプル?ポッシブル!? パラマウント
ザ・ペンギンズ from マダガスカル メリー・キッズマス  パラマウント 

現在の積ん読 本:153冊 DVD:157枚

 寸志も出たし…って買い過ぎ…。正月休みもない仕事なのに、いつ読みんで観るのやら…。で、酔っぱらった勢いで買ったセーラームーン最終回シリーズとマジンガーZ、グレートマジンガーの最終回DVDの感想。マジンガーZは、そうそうグレートマジンガー登場したんだみたいな。グレートマジンガー…主人公が兜甲児=マジンガーZに完全に喰われているじゃないか…主人公の内面を描くスタイルは今時当たり前だけれど、この時代には早過ぎたのかな。セーラームーンは…私はどんな作品・ジャンルとわず、基本主人公贔屓なのですが、何かセーラームーンイライラする。レイちゃんは当時それほど好きではなかったけど、今更ながらこういうタイプ好きかも、だった。最終回で一番好きなのは「無印セーラームーン」。すっきりしていて良かった。

2012年12月18日火曜日

やし酒飲み (岩波文庫)

エイモス・チュツオーラ著 土屋哲訳
(カバーより抜粋) 旅路で出会う、頭ガイ骨だけの紳士、幻の人質、親指から生まれた強力の子…。神話的想像力が豊かに息づく、アフリカ文学の最高傑作。

 解説を読まずに本編を読み出したのだけど、始めは古い時代の伝説、物語の類いかと思った。ただ、途中で写真とか現代の名詞がでてきたので「あれ?」となって、解説みてびっくり。著者は1920年生まれ。不思議な感じだった。物語はカバーにあるように、酒飲みの旅の途中でおこるさまざまな冒険を描いている。冒険といっても、淡々としている。いや、内容的には大冒険なのだけれど、文章から受ける印象が…訳者によるのかもしれないけど。別に悪いわけではなく、神話的なイメージをより深くしていていいと思う。ちょっとだけ、酒飲みの幻覚??を描いてるのかな、とも思った。

2012年12月14日金曜日

艶笑滑稽譚 (岩波文庫)

バルザック著 石井睛一訳
(カバーより抜粋)  「未来に於ける私の最高の栄誉」となる作品と、バルザック自負した『艶笑滑稽譚』。社会・風俗への諷刺をきかせたエロティックで大らかな笑いの世界は、文豪の隠れた名作として愛されてきた。

 時代背景や言葉の遊びが中々に難しい。解説はついているんだけれど、度々みるのも面倒だし。内容はフランスの時代の風俗や王様、坊さんを揶揄して楽しもう、といったところ。訳者の人は大変だっただろうな。雰囲気がよく伝わってくる文章。「ルイ11世陛下のご遊楽」の「くそ」とか大変だったと思う。ただ、言葉遊びを含む物語を楽しめるのは、それなりにフランスに通じている人でないと無理かな…というか、私にとっては面白くなかったんだ。

怪異考/化物の進化 (中公文庫)

寺田寅彦著
(カバー裏より抜粋)怖がりだった著者の好奇心と興味を大いに刺激した、怪異な出来事に関する考察を集めた。

 著者の化物・怖い出来事に関する著者の考え方は好きだ。共感できる。怪奇現象と科学との関わり。著者の時代からかなり過ぎているけれど、まだまだ私たちの周辺には科学でも分からないことはたくさんある。神秘主義と科学のどちらにも偏りのないバランスの大切さを感じた。
 …で、著作自体はいいんだけれど、解説がねえ…。いわゆる放射脳()。とにかく結びつけたくて仕方ないらしい。すっごい白けた。

アジャストメント (ハヤカワ文庫)

フィリップ・K・ディック著 大森望編
(カバー裏より抜粋) ディックが生涯にわたって発表した短篇に、エッセイ集「人間とアンドロイドと機械」を加えた全13篇を収録する傑作選。

 この短篇集で私の一番は「凍った旅」。コールドスリーブ中なのに意識だけ目覚めてしまったら…。考えただけでゾッとする。肉体は眠っているのに、意識だけがある。で、宇宙船(コンピュータが制御している)は夢をみさせて何とかしようとするのだけれど…。ひたすらループ、ではなく夢が繰り返される度に状況が悪くなっていく。最期は現実が認識できなくなって…いや現実として描かれているけれど、本当に現実なのか?? 「電気蟻」も良かった。自分がロボットだと知ったら?ロボットに現実を提供する装置を消去したら?「おお、フローベルとなりて」もそうだけれど、現実や自身の存在をテーマにした作品が多かった。私の好きな分野なので、充分楽しめた。

2012年11月30日金曜日

太陽からの風 (ハヤカワ文庫)

アーサー・C・クラーク著 山高昭・伊藤典夫訳
(カバー裏より抜粋) 宇宙を疾駆する太陽ヨットレースを描いた表題作をはじめ、木星生命体との驚異のファースト・コンタクトを見事に描き、ネピュラ賞を受賞した「メデューサとの出会い」など全18篇を収録。

 以前読んだ作品がかなりダブっている…。仕方ないか。「最期の命令」…こんな冷静に事態を処理できる首相が存在するわけがない。っていうか、こんな命令を出せる人物が、こういう事態を招くだろうか??さて、現実に目を向けてプーさんならどうするだろう。「Fはフランケンシュタインの番号」映画地球爆破作戦』を思い出した。コンピュータにる地球支配、映画よりこちらのほうがやばい状況。「あの宇宙を愛せ」愛は地球を救う…か?

今日の積ん読

最期からニ番目の真実 フィリップ・K・ディック 創元SF文庫
艶笑滑稽譚 バルザック 岩波文庫 
やわらかな思考を育てる数学問題集1 ドミトリ・フォミーン他 岩波現代文庫
空飛ぶモンティ・パイソン 1 ソニー・ピクチャーズ
王妃マルゴ パトリス・シェロー パラマウント
アダムス・ファミリー2 バリー・ソネンフェルド監督 パラマウント
キャリー ブライアン・デ・パルマ監督 20世紀フォックス 

現在の積ん読 本:152冊 DVD:152枚

 酒に飲まれるな、とはよく言われることですが、飲まれてしまいました。アダムス・ファミリー2とキャリーは飲まれた結果です。実は他にも意味不明のアニメのDVDも買ってしまっています…。ああ…。アダムス・ファミリー2はいずれ買うつもりだったからいいけど、キャリー…DVDケースのカバーが怖いよ…ホラー苦手なのに。前にTVで観た時、あんなに怖かったのに…。本当はキャンセルもできたんだけど、自分への今後の戒めとして、面倒だったのもあって、買った。しっかし、セーラームーンシリーズの最終回ばかり買ってどうするんだよ、私…。

2012年11月24日土曜日

天の向こう側 (ハヤカワ文庫)

アーサー・C・クラーク著 山高昭訳
(カバー裏より抜粋) 「90億の神の御名」、ヒューゴー賞短篇部門受賞に輝く「星」など、巨匠クラークが本格SFの真髄を伝える、珠玉の14中短篇を収録。

 表題作「天の向こう側」カナリアの話がいい。炭坑のカナリアの役目と結びつけて、何となくありそうだな、と思わせてくれるところ。「宇宙のカサノバ」オチがいいなー。ガリバー旅行記みたい。モテない側からしてみれば、ザマーという感じ。「そして次の朝はなかった」あるある、みたいな。大事なことなのに気づかずに見過ごして…。
  どうも他の短篇集とダブっている作品が多くて、ま、未読もあるからいいかな…。

2012年11月23日金曜日

きょうも上天気 (角川文庫)

フィリップ・K・ディック他 浅倉久志訳 大森望編
(カバー裏より抜粋)意表を突く企みに満ちた永遠の名作を、浅倉久志の名翻訳でおくる珠玉のSF短篇傑作集。

 「今日も上天気」 何度も映像化されているらしいけど、残念ながら未見。読んでいて気分が悪い (褒め言葉) 作品。こんなの映像化できるんだ…。技術的な意味ではなく、これを演技するのは凄いという意味で。「ロト」は他の短篇集で読んでとても印象に残っている作品。父親が平和癖のついた妻、子供たちにとても厳しい、ちょっと妄想している。でも、実際こういう事態になったらこうなるのかな…。奥さん、男の子たちはどうなったのか考えると…。全体に何かなー、という感じの、でも面白い名作ばかりです。一番気になっているのは「時間飛行士へのささやかな贈り物」。主人公が何がしたいのか分からない。解決の糸口はわかっているだろうに…。イライラする。

2012年11月19日月曜日

十八世紀ヨーロッパ監獄事情 (岩波文庫)

ジョン・ハワード著 川北稔・森本真美訳
(カバーより抜粋)  ジョン・ハワードは、徹底した調査と観察にもとづいて、監獄の現状を記し監獄改革を提言する報告書をまとめた。

 私は基本的に他人の人権を無視して罪を犯した者が、人権を語るな!といた思想を持っている。そういう私ではあるけど、これは酷い…という内容。時代が18世紀だから仕方ない部分はあるとはいえ、これはね…。おまけに男女別の収監がされていない、罪状の考慮なし。軽犯罪であっても、貧乏だと出られない。著者はいろいろな監獄を見て回ってみえるけれど、よくみえる監獄であろうと、監獄側もお客さん対応している場合があるだろうし…。とにかく、作業や仕事は重要であるということはよくわかった。

2012年11月17日土曜日

メデューサとの出会い (ハヤカワ文庫)

アーサー・C・クラーク著 中村融編 浅倉久志・他訳
(カバー裏より抜粋) 中短篇、海洋、動物の超感覚、「2001年宇宙の旅」シリーズの総括、宗教と、さまざまなテーマを扱ったエッセイ四篇、年譜を収録した、短篇集第三弾。

 「憎悪」後味が悪い…他の短篇集で一度読んだことがあるのだけど、何度読んでも鬱…。「彗星の核へ」うーん、結末が気になる。微妙なところで終わっててイライラする。「きらめく生き物」この生物に関しては、時々ニュースになってるような。タルイカでさえ大きいと思うのに、ニュースの写真で観たでかさといったら…。でも、深海にはもっと大きなものがいてもおかしくはないだろうね。全体にブラックな作品が多いかなという感想でした。

白鹿亭綺譚 (ハヤカワ文庫)

アーサー・C・クラーク著 平井イサク訳
(カバー裏より抜粋) 外観は、他のパブと変わったところなど何ひとつない。だが、水曜日の夜だけは別だ。この日に集まる男たちが披露する、おどろくべき話の数々ー。

 その場所に集う色々な人々の語る話…かと思ったら違った。語り手は基本一人。たまにゲスト有り。私はSFというか理系はさっぱりなので、中々読んでいて難しい部分もあるけど、気にせず読んでしまった。語り手はちょっと傲慢な感じで、好き嫌いありそう。でも、だからこそ最期のどんでん返しというか、オチが効いてくる。絶対に順に読んで下さい…というか、最期のお話は絶対一番最期に読むこと。

2012年11月3日土曜日

通過儀礼 (岩波文庫)

ファン・ヘネップ著 綾部恒雄・綾部裕子訳
(カバーより抜粋) ファン・ヘネップは儀礼をはじめて体系的に論じた。ー中略ー 儀礼研究の出発点となった人類学の古典。

 本屋でちら見して面白そうだから買ってみた。岩波文庫の白だったので、読めるか不安だったけれど、読み易くて分かり易かった。人が所属する社会の中で年齢、身体の変化、境遇の変化によって立場などが変わる時に行われる儀礼について述べてある。どのようなことが行われるか、その意味、類似の儀礼等、人類学がちょっと好き、な人にお薦め。日本でも該当する儀礼は多々ある。お宮参り、七五三、成人式、入学式や卒業式も当てはまるのかな。それらの儀式について考えてみるのも面白い。

2012年11月1日木曜日

今日の積ん読

「天の向こう側」「太陽からの風」「白鹿亭綺譚」
アーサー・C・クラーク著 ハヤカワ文庫

 ハヤカワ文庫で小さいフォントは久しぶり。やはり短篇は読み易くて、結末を知りたがる私にはぴったり。3冊とも短篇集です。ただ、読んだことある作品も多い…仕方ないか

現在の積ん読 本:155冊 DVD:148枚

90億の神の御名 (ハヤカワ文庫)

アーサー・C・クラーク著 中村融編 浅倉久志・他訳
(カバー裏より抜粋) 名作「海底牧場」の原形短篇、キリスト生誕を告げた星の正体を探るエッセイや年譜などを収録した短篇集第二弾。

 面白かったのは「星」。エッセイ「ベツレヘムの星」を元にした小説。イエス・キリストが誕生した時、星が流れたのだよね。私はキリスト生誕の物語には詳しくはないのですが、星が流れて博士が来たみたいな物語だったような。で、著者が描いた物語のような可能性もあるわけだ。ネタバレ…ここまで有名な著者の短篇ならネタバレも何もだけど…超新星ノヴァの可能性…。あと「幽霊宇宙服」。これは別の短篇集で読んだことがある。オチが可愛いのよ、とっても。「時間がいっぱい」は何か気持ち悪い。気持ち悪い備写があるわけではないけど、破滅までの時間、引き延ばされた時間って考えると、イライラして嫌な気分になる。

2012年10月28日日曜日

太陽系最期の日 (ハヤカワ文庫)

アーサー・C・クラーク著 中村融編 浅倉久志・他訳
(カバー裏より抜粋)人類のために奮闘する異星人たちを描いた表題作の他、 …中略… 大戦中の空軍士官クラークの体験をつづるエッセイ、年譜などを収録した日本版オリジナル短篇集第一弾。

 日本版オリジナル短篇集ということで、過去に出版されている作品集とダブっている作品はある。けれど作品集初収録の作品もあるし、いままでクラークの著作を読んだことのない人も手始めにはいいのではないかと思う。気に入った作品の感想。表題作「太陽系最期の日」オチでの「あの種族はこうと決めたら梃子でも動かない種族だと虫が知らせるんだ」に笑った。地球人類を救出した後大変だろうな、とその後を想像して笑える作品。「歴史のひとこま」何の映画を見たんだろう??。現代の考古学の偉い人達のこともちょっと考えた。大変だな…。「かくれんぼ」大してSFを知らない私が言うのは失礼になるのかもしれないけど、分かり易くて楽しめるきちんとしたSF作品。

2012年10月19日金曜日

今日の積ん読

モンティ・パイソン ライフ・オブ・ブライアン ソニー・ピクチャーズ
きょうも上天気 角川文庫
怪異考/化物の進化寺田寅彦 中公文庫
通過儀礼 ファン・ヘネップ 岩波文庫
やし酒飲み エイモス・チュツオーラ 岩波文庫
メソポタミヤの殺人 アガサ・クリスティー ハヤカワ文庫

 あーー…我ながら呆れる。読まないと…。でも、最近眠いのよね…。休みの日は用事に潰れるし。言い訳ばっかりだ、私。睡眠時間が短くてすむ人が羨ましい。 

現在の積ん読 本:156冊 DVD:148枚

2012年10月16日火曜日

アイヌ神謡集 (岩波文庫)

知里幸惠編
(カバーより抜粋) アイヌの一少女が、アイヌ民族のあいだで口伝えに謡い継がれてきたユーカラの中から新謡13篇を選び、ローマ字で音を起こし、それを平易で洗練された日本語訳を付して編んだのが本書である。

 謡だけれど、童話として楽しむことができる。独特の特徴のあるお話。悪いことをしたので罰があたった、あたった側も当てた側も神様。民族の教育…というか道徳の一つとして謡い継がれてきたのかな、と思った。

偶然世界 (ハヤカワ文庫)

フィリップ・K・ディック著 小野芙佐訳
(カバー裏より抜粋) 九惑星系の最高権力者ヴェリックが失脚した。だが。その政策に間違いがあったわけではない。公共の偶然発生装置ーボトルのランダムな動きによって決定されたのだ。

  ディックの長編作品は、とにかく始めからかっ飛ばす。読み始めたら止めどころが分からなくなる。読み始めは世界観がちょっとつかめなかった。けど、進めていくと慣れてくる。偶然で権力者が選ばれるけれど、ほぼ同時に刺客も選ばれ、常に命を狙われることになる。って、こんな調子で命を狙われ続けたら、政策立案どころではないだろ??と言いたい。逃げるのが仕事みたい。で、この刺客のペリグがよくできていて、一種のアンドロイド。操縦者の精神だけがそこに移動する…みたいな。それはよくある設定なんだけれど、その操縦者が幾人もころころと交代して、権力者をガードするディープ部隊を混乱させてしまう。筋書きも面白いけど、登場人物も個性的でいい。敵側がみんなくせ者すぎて、作品を面白くしている。でも、プレストンがちょっとよく分からなかった。

今日の積ん読

太陽系最期の日 アーサー・C・クラーク ハヤカワ文庫
90億の神の御名 アーサー・C・クラーク ハヤカワ文庫
メデューサとの出会い アーサー・C・クラーク ハヤカワ文庫
アジャストメント フィリップ・K・ディック ハヤカワ文庫
流れよわが涙、と警官は言った フィリップ・K・ディック ハヤカワ文庫
オリエント急行殺人事件 アガサ・クリスティ 創元推理文庫
牛乳屋テヴィエ ショレム・アレイヘム 岩波文庫

 うわー、やってしまった…ストレス溜まっていたのね、可哀相な私…。クラーク、短篇集出ていたんだ、本屋で見つけてしまったのが運の憑き…「憑」がふさわしい気がするので、敢えて。ディックとクリスティは少しずつ読んでいこうとは思っていたのでいいか。牛乳屋は立ち読みしてみたら、面白そうというか、私の好みのように思えたので買ってみた。

 現在の積ん読 本:189冊 DVD:130枚

 手帳の季節到来。毎年浮き浮きしてしまう。何というか、手帳が変わる=仕切り直しみたいで、気分を変えるのに一番のアイテムだから。家用に一冊と持ち歩き用に一冊。家用のはコクヨや無印が出しているマンスリーノートタイプを予定。でも、どれも12月始まり…。我慢我慢。持ち歩き用、今はロルバーンを使用しているけど重いし、リングタイプは書きにくいので変えたかった。で、今日ムーミンのミーの手帳発見!!厚み、大きさ、重さはOK、で私は実はミー大好き。9月始まりだったので買いました。さ、気分一新。

2012年10月14日日曜日

トータル・リコール (ハヤカワ文庫)

フィリップ・K・ディック著 大森望編
(カバー裏より抜粋)本邦初訳作「ミスター・スペースシップ」に「非O」「フード・メーカー」の短篇集初収録作ほか、全10篇を収録した傑作選。

 わざわざ映画に媚売ってタイトル変えなくてもいいのに。仕方ないか、出版社も大変だろうし。この短篇集は地球は誰のものか?みたいなテーマが多いような気がした。個人的に好きだったのは「訪問者」「地球防衛軍」。核のために原地球人は防具なしでは活動できなくなった世界、かたや論理的なロボットが地球を守っていた世界。面白いな、と思った。「吊るされたよそ者」他の短篇集で読んだ気がするけど、後味悪いというか、怖いよー。

2012年10月11日木曜日

高い城の男 (ハヤカワ文庫)

フィリップ・K・ディック著 浅倉久志訳
(カバー裏より抜粋)第二次大戦の勝敗が逆転した世界を舞台に、現実と虚構の微妙なバランスを緻密な構成と迫真の筆致で書き上げた…

 「If」もしも…という場合をテーマにしたSF。第二次大戦で勝利したのはドイツと日本だった。その中でもう一つ「If」が登場する。勝利したのがアメリカとイギリスだったら?という「If」。その「If」は私たちの現実とはまた違った世界。そして、この作品のキーワードである「易経」はそれが真実と告げる。ディックの作品らしいな…と。交錯した「If」の中で、交錯した人間関係。この作品の主人公って誰?一応フランクとジュリアナ??田上とかチルダンとかヴェゲナー、ホーソーン、それぞれが独自の物語を持ち絡んでいく。で、SFにありがちな最期ではなく、「If」ではない現実にそれぞれが生きていく。これがいい。

2012年10月10日水曜日

今日の積ん読

トータル・リコール フィリップ・K・ディック ハヤカワ文庫
偶然世界 フィリップ・K・ディック ハヤカワ文庫

  やっぱりディックは面白いということで、今出版されているものだけ集めようという気になった。手始めのニ冊。「トータル・リコール」は旧題「追憶売ります」、最近リメイクされた映画の原作。評判が今イチなので観にいかなかった。やっぱりシュワちゃんが一番よ。で、この本、パラパラと見たところ別の短篇集に収録されているタイトル有り、お初のタイトル有りで買うことにした。ハヤカワ文庫から出ているのは、こういう傾向が強くて困る…。「偶然世界」は長編。私は長編は苦手なんだけど、ディックの作品は勢いで読ませてくれるから好きだ。

 現在の積ん読 本:184冊 DVD:130枚

 政治の話とか好きじゃないけど、マスゴミの話はしようと思う。昔あれほどうるさく言っていた「任命責任」という言葉は忘れたのかな?…っていうか、安倍さんの病気に対して扱い酷すぎだろ。ますますテレビ等マスゴミ観る必要性のなさを実感する。あと、Twitterが「馬鹿発見器」と云われて久しいけど、真面目に実感する今日この頃。いつも思うんだけど、テレビタレントとか俳優とかちょっと名の知れた企業社長、幹部クラス等々、何文化人顔してるの?と。確かにのし上がってきた実力、運は確かなのだと思う。でも、人間性は全く別物だしね…。と、書きながら「文化人」とは?という疑問がわいてきた。

2012年10月6日土曜日

ユービック (ハヤカワ文庫)

フィリップ・K・ディック著 浅倉久志訳
(カバー裏より抜粋) 1992年、予知能力者狩りをおこなうべく、ジョー・チップら反予知能力者が月面に結集した。だが予知能力者側の爆弾で、メンバーの半数が失われる。

 とにかく最初から飛ばしている、という印象。さすがディック、とにかく面白い。次々と展開していって、止められなくなる。で、だんだんと混乱していく。半死者と生者が逆というのはなんとなく「ははーん」と感づかせてくれるのだけど、ジョリーがここまで関わるとは思わなかった。で、ラストの落ちでまた混乱。どういうこと??つまり、生者側と思っていた世界も実は?それとも現実が半死者の世界とリンクし始めたのか?謎で終わってしまった。すっきりしない。

2012年9月18日火曜日

シャルルマーニュ伝説 (講談社学術文庫)

トマス・ブルフィンチ著 市場泰男訳
(カバー裏より抜粋) 魔法使いに翻弄され、妖精に助けられながら、名馬・名剣と共に戦う騎士たちの冒険。

 シャルルマーニュ伝説なんだけれど、活躍というかお話の中心は仕える騎士たちで、 シャルルマーニュ?何それ状態。しかも、タイトルに冠されているにも関わらず、シャルルマーニュは無能な王様。内容は荒唐無稽、失笑してしまう部分もあるけど、それがいいのかも。

2012年9月17日月曜日

はじめての民俗学 (ちくま学芸文庫)

宮田登著
(カバー裏より抜粋)身近な「怖さ」の裏にひそむ非合理的思考や神秘主義へのあこがれを読み解き、現代の民俗学の可能性を探る。

 とりあえず第一印象は「字大きい…」。 最近の文庫はまったく…。内容は民俗学の入門書…なんだけれど、一般にも取っ付き易い都市伝説…口裂け女、人面魚等々。ハレとケについて。民俗学なんだけどオカルトよりで、そういう方面が好きな人にはお勧め。私は好きだから、楽しく読めた。

2012年9月6日木曜日

似て非なる友について

プルタルコス著 柳沼重剛訳
(カバーより抜粋)これみよがしのおべっかい使いが相手なら話は単純だ。本当に厄介なのは、見え透いたやり口は使わずにすり寄ってくる連中である。ー よく人間を知る者ならではの観察眼がひかるエッセイ4篇。

 表題作は、所謂とりまきと云われる人達のことかな。利益が得られそうな時に寄ってきて、用が無くなったらさようなら。それだけならいいけど、周囲に毒をまき散らして、人間関係等ぶちこわすことも多いから困る。
 「健康のしるべ」…この時代から過食嘔吐していたのか…。食べることへの執着って怖い。述べられていることは、現代の健康本とたいして変わらない。ここで述べられていることを守っていたら、普通の健康は十分に望めそう。
 「爽快な気分について」…ちょ…自分より不幸な人を見て、自分の幸福を顧みて気分爽快…って、性格悪すぎ!!自尊心が爽快感を疎外しているという意見には賛成だけど…。これはね…。

2012年9月5日水曜日

創造者 (岩波文庫)

J.L.ボルヘス著 鼓直訳
(カバー裏より抜粋)詩人として出発したボルヘスがもっとも愛し、もっとも自己評価の高い代表的詩文集。

 ボルヘスの作品の中では、一番好きかも。日本人に好まれるタイプの作品でないかな? 短い大人の生々しいはずのお話を淡々とした童話…なんだろうな…詩集ではないし。枠に入れる必要はないか。絵本から絵をとった感じかな。

秘密の武器 (岩波文庫)

コルタサル著 木村榮一訳
(カバーより抜粋) 幻想小説の至高点を求め続けた短篇の名手コンサルタルの、その転換期の傑作「追い求める男」のほか、息詰まる緊張感をはらんで展開する四篇を収める。

 奇妙な感覚の短篇集。主人公の視点から描く、登場しない第三者が歯がゆいというか、何が真実なのかつかませない。高尚な作品群なんだけれど (皮肉とかではなく本当に)、つい、友人が自分の気に入らない第三者について話す時の私の感覚と、この作品集を読んでの感覚が似ているような気がした。

2012年9月3日月曜日

霊魂観の系譜 (ちくま学芸文庫)

桜井徳太郎著
(カバー裏より抜粋) 日本人は死をどのように理解し納得してきたのか。霊魂観の歴史を読み解いた名著。

 日本人の死の捉え方というより宗教観といったほうがいいかも。民俗学、のろい人形から柳田、折口両巨匠まで、網羅している。東北のいたこなどは幼い頃からTVなどで観てきたし、日本の一つの姿として理解できるのだけど、沖縄となってくると、元々琉球という国だったんだし、類似性はあるとしてもどうなんだろうと思った。沖縄についての考察は多くを割いてある。オカルトが好きな人は興味を持てるのでは、と思う。俗な話だけど、「初夜権」って日本にもあったんだ…。

2012年9月2日日曜日

ミス・マープル最初の事件 (創元推理文庫)

アガサ・クリスティ著 厚木淳訳
(カバー裏より抜粋) 平和で牧歌的なロンドン近郊の村セント・メアリ・ミードで、思いもよらぬ凶悪な殺人事件が起こった。その鋭い観察眼と明晰な頭脳で事件の真相に迫ったのは、意外にもおしゃべりでせんさく好きな老嬢、ミス・マープルであった。

 ミス・マープルの印象が、私が読んだ他の短編とちょっと印象が違うような気がする。面白いからいいけど。嫌われていた被害者、登場人物それぞれが動機を持ち、そしてそれぞれアリバイがある。最期に爽快に解決。ただ、解決はおとり捜査のようなやり方ではなく、アリバイを崩してほしかったかな、と思ったりも。しっかし、女性は若いのから年寄りまで怖いな、いろいろな意味で。

2012年9月1日土曜日

ザ・ペンギンズ from マダガスカル ハッピー・キング・ジュリアン・デー

監督 ブレット・ハーランド
(カバー裏より抜粋)  ジュリアンが活躍する8つのエピソードでパーティを楽しもう! 

 ジュリアンとペンギンズのエピソードです。ちょっと友情が芽生えています。前作より好きかな。ノリがよくなってる。ジュリアンファンには良いDVD。

ザ・ペンギンズ from マダガスカル ペンギンズ、DVDデビュー

監督 ブレット・ハーランド
(カバー裏より抜粋) いろんな任務に挑戦するペンギンたちを。かわいいだけの人気者だなんて思ったら大間違い。飛べなくても一流の戦闘スキルを持つエリートなのだ。

 まず思ったこと。マダガスカルに於ける主役たちの重要性。彼らの存在があって、脇役がいきたのだと。正直、始めはノリが今イチで、失敗したかもと思った。でも、見続けていたら、だんだん面白くなってきたけど。人間としてはアリスが登場。動物園の従業員。あとメインはもちろん「ペンギンズ」とキング・ジュリアンと僕たち。カワウソのマリーン、お猿さんズ。このお猿さんズがなかなか良い。キャラが立ってる。でもねー、何かペンギンズの活躍に物足りなさを感じてしまうのだ…。

マダガスカル2 (ドリームワークス2009)

監督 エリック・ダーネル トム・マグラス
(カバー裏より抜粋) マダガスカルからニューヨークに帰ろうとした仲良し4頭と仲間たち。ところが彼らの乗った飛行機が燃料切れで緊急不時着。辿り着いたのは、なんと故郷のアフリカだった。

 マダガスカルというタイトルから離れちゃったな。アフリカでそれぞれの家族、仲間の元に散っていくのだけど、それはそれでお約束。トラブル発生。ストーリーとしては王道をきっちり押さえている印象。そして大円団…って、おいおい、ニューヨークはどうでもよくなってるだろ。で、脇役陣は強いな。今回はお猿さんも参加。これがいい味出してる!!ペンギンズと対等にやり合ってて楽しい!!そしてお婆さん…。タフで強すぎ。 3、早く廉価版DVD出ないかな。

2012年8月29日水曜日

「伝える」ことと「伝わる」こと (ちくま学芸文庫)

中井久夫著
(カバー裏より抜粋) 精神の解体を途中で食い止めるものに妄想がある。精神が、解体か分裂かの危機に瀕した時、比較的ましな方として分裂を選ぶのではないか…

 妄想の役割…。妄想の時点でもうダメなんだ、と思ってしまうけど、違うんだ…。面白い、人間の体、というか脳みそ。精神病に関するというか患者との関わりに重点が置かれている著作。だけど、一般のサラリーマンの生活にも役立つというか、考えさせられることの多い内容だった。あと、アウトサイダーアートにも言及されている。プリンツホルンに対する批判も述べられている。治療の一環としての絵画を現代美術と結びつけることの問題点なども。私は納得したし、考えさせられる内容だった。
 中井久夫コレクションの最終巻。良いシリーズでした。文庫で読めるのがいいと思う。

2012年8月28日火曜日

ヘンリー・ジェイムズ短篇集 (岩波文庫)

大津栄一郎訳
(カバーより抜粋) 大作家の最良の部分が申し分なく発揮されている。

 何というか、不思議な短編ばかり。不思議というのは、SFとかホラーとかFTなどの意味ではなくて、どう解釈すべきか分からなくて、そういう意味で不思議。「私的生活」から始まるのだけれど、わけが分からないまま読み進み、解説を読んで成る程と…。一番面白かったのは「荒涼のベンチ」。女って分からない…。なぜこんなクズのような男に入れ込む?…でも、現実にもなぜこんな男に貢ぐ?…っていう話はあるからな。「にぎやかな街角」は女性の集団ヒステリーのお話。「もうひとり」はいい歳して中二病みたいなお話でした。私、哲学は絶対無理だと理解した一冊。俗物ですとも。

マダガスカル (パラマウント 2005)

エリック・ダーネル監督
(カバーより抜粋) 都会育ちの動物たちが野生の島でサバイバル! 勇気と友情の感動アドベンチャー!!

 子供向けアニメらしい内容だけれど、キャラクターが個性的。特に薬マニアのメルマン、そして何と言ってもペンギンズ!!登場場面が多いわけではないけど、主役を喰ってしまっている。キングジュリアンやモーリスもいいなー。主役陣の性格設定やエピソードは地味というか、王道といえば王道。でも、そういう主役時んだからこそ、脇役が輝くのかも。

2012年8月26日日曜日

トータル・リコール (1990ユニバーサル)

ポール・バーホーベン監督
(カバーより抜粋)平凡な建築師ダグは、行ったこともない火星の悪夢に悩まされていた。思い詰めた彼は、人工的に旅の記憶を植え付けるリコール社を訪れる。

 大好きな映画。シュワちゃん、主役に嵌ってる。シャロン・ストーンもかっこいい。有名なおデブおばさんの顔が割れるシーンは必見。あれは面白い。タクシーの運転手もちゃちさがよい。特に複雑なストーリーではないし、シュワちゃんのアクションを楽しむ映画です。で、これは結局夢だったのか、現実だったのか…。どっかのTV局が勝手に最期に映像をくっつけて、夢落ちにしたのは有名。

2012年8月24日金曜日

影が行く (創元SF文庫)

P・K・ディック他 仲村融訳
(カバー裏より抜粋)未知に直面したとき、好奇心と同時に人間の心に呼びさまされるものーそれが恐怖である。

 ずっと廃版表示だったのが復活。お目当ては表題の「影が行く」。映画「遊星からの物体X」の原作。映画も良かったけど、原作も面白い!ただ、最期のアホウドリがよくわからなかった。あれは物体X?それともたまたま迷い込んだ鳥??…後を引く怖さ。他も傑作ぞろい。「ヨー・ヴォムビスの地下墓地」はエイリアンを思い出した。「ごきげん目盛り」はのりがいい。「唾の樹」も良かった。お薦めです。

2012年8月23日木曜日

今日の積ん読

ヘンリー・ジェイムズ短篇集 岩波文庫
影が行く P・K・ディック他 創元SF文庫
はじめての民俗学 宮田登 ちくま学芸文庫
似て非なる友について プルタルコス 岩波文庫
マダガスカル パラマウント
ゴジラ G消滅作戦 東宝
ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃 東宝 
ゴジラ×メカゴジラ 東宝
ゴジラ モスラ メカゴジラ 東京SOS 東宝

 「影が行く」ヤッター!重版してくれてありがとう!東京創元社!「遊星からの物体X」の原作が収録されています。ディックも好きだし。「マダガスカル」知らない間に3が公開されてたのね…。ペンギンズ大好き!! 

現在の積ん読 本:193冊 DVD:135枚

 知らない間にロンドンオリンピックが始まり終わってた。あー、BBC版の閉会式はお薦め、NHK版はsitだったらしいけど。昨今の注目は「小林幸子」上手に紅白歌合戦の宣伝に利用されてるな、といった印象。本人も周囲もマジっぽい迷走っぷりは非常に楽しい。インディーズ、マジ頑張れ。買わないけど。
 あと無印良品の店員批判してる人。何?この差別主義者?言いたいことは、その場でその店員に言えよって話と、記事で書かれている無印、他に移転してるって笑われてるwww。批判中傷するときは、もっと注意深くするべきだよね…そうでないと意図的な中傷と読んだ側は思ってしまうから。昨今ネット、新聞、TVはほとんど観てないから知らないけど、安易に考えもきちんとした取材もなしに、自分はこう考える、同意もらえて当たり前みたいな記事多いね。

2012年8月4日土曜日

ミス・マープルと13の謎 (創元推理文庫)

アガサ・クリスティ著 高見沢潤子訳
(カバー裏より抜粋) 自分だけが結末を知っている事件の話を聞かせ、それぞれの推理を提出しようということになった。ところが。毎回真相を言い当てるのは、ミス・マープルであった。

 安楽椅子探偵マープル。テンポが軽快で読み易い短編集。ただ、個人的には「クリスティ短編集」とダブっている話が多いのが残念だった。好きだったのは「バンガロー事件」。女優のキャラがいい。著者は偏見があったのかな。よくあるパターンなんだけど、ちょっとしたどんでん返しがよかった。ミス・マープルの短編集で、現在刊行されているのはこの一冊だけ…。というかミス・マープルシリーズ自体が…。面白いのに残念。

今日の積ん読

ミス・マープルと13の謎 アガサ・クリスティ 創元推理文庫
ミス・マープル最初の事件 アガサ・クリスティ 創元推理文庫
ザ・ペンギンズ from マダガスカル ハッピー・キング・ジュリアン・デー パラマウント
ザ・ペンギンズ from マダガスカル ペンギンズ、DVDデビュー パラマウント
トータル・リコール ユニバーサル

 リメイク公開記念で「トータル・リコール」購入。大好きな映画の一つ。シュワちゃん、好きー。リメイクも観たい。あと、マダガスカルのペンギンズ。マダガスカルは、正直ペンギンズを観るために存在する…。あと、ミス・マープルのシリーズ。絶版になっているのが多い…。

現在の積ん読 本:190冊 DVD:130枚

 今TVでロング・ブレスってダイエット法がはやってる?職場の人が話していた。…食べる量減らせよ…。毎回毎回懲りないね。

2012年7月29日日曜日

七つの時計殺人事件 (新潮文庫)

クリスティ著 蕗沢忠枝訳
(カバー裏より抜粋) チムニーズ館に招かれた客の一人が、睡眠薬の飲み過ぎで死んだ。ベッドの下に置いたはずの八個の目覚まし時計は、なぜかマントルピースに整然と並んでいた

 登場するキャラクターがいいなー。ケイタラム卿好き、ロマックス関わらず遠目で見るには楽しいキャラ。私は推理ものには基本的に向いてなくて、犯人さっぱり検討つかなかった。なかなか面白かったです。

二人で探偵を (創元推理文庫)

アガサ・クリスチィ著 一ノ瀬直二訳
(P1より抜粋) おしどり探偵、トミーとタッペンスのベレスフォード夫妻が開いた、国際秘密探偵社に持ち込まれる難事件、怪事件の数々。

 他のシリーズの探偵役よりも完璧感がない分、好感持たれやすいのかな?いろいろな探偵シリーズへのリスペクト?というか、でてきます。が、私は詳しくないので…。ブラウン神父とホームズくらいしかわからない。探偵小説詳しい人のほうが楽しめるかも。

2012年7月27日金曜日

アクロイド殺人事件 (新潮文庫)

クリスティ著 中村能三訳
(カバー裏より抜粋) 財産家アクロイド氏が刺殺された書斎から消えた一通の手紙ー。それは事件の前日の謎の自殺を遂げたファラーズ夫人からのものであった。

 発表当時議論を呼んだ作品だそうで。今では普通に使われるトリック(でいいのかな) なんだけど、その先駆けとなった作品と考えると、やはりアガサ・クリスティはすごい。作品としてもとても面白い。結末を知ってからもう一度読み返すと、また別の味わい…というか、登場人物の心理状態をいろいろ想像して楽しい。一冊で二度面白い作品。

ポワロの事件簿1・2 (創元推理文庫)

アガサ・クリスティ著 厚木淳訳
(P1より抜粋) ホームズと並んで世界的に有名な小さなベルギー人エルキュール・ポワロの活躍する短篇は、いずれ劣らぬ粒ぞろいの傑作集。

 ずっと名前は知っていたのだけれど…というキャラ。こういう性格設定だったのか。悪くない。ちょっと鼻につく位のキャラは、創作の世界ならOK。実生活では嫌だけど。短編なので、推理小説が苦手な人でも気楽に構えず楽しめると思う。ホームズとはまた違った魅力がある。うまくいえないけど、広い世界の中をうろうろする作品より、一つの箱庭の中で起こる事件タイプが面白いと思った。

フィレンツェ史 上・下 (岩波文庫)

マキャヴェッリ著 齊藤寛海訳
(カバーより抜粋)  「君主論」で名高きマキャヴェッリが晩年に書いた歴史書。古代ローマ時代のフィレンツェの起源から1492年の大ロレンツォ・デ・メディチの死まで扱われる。

 歴史をなぞった創作…かな。メディチ万歳本。メディチに仕えている人だから仕方ないけど。 他の歴史本で扱われている、メディチ側として出したくはない部分は書かれていない。それでも、今でもよくある創作の加わった歴史書としては、面白いと思う。
 しっかし、戦争ばっかりやっているような気がする。実際は各戦争の間には期間があるのかもしれないけど 、まあ、戦争ばっかり。人口減少しないのか??すぐに寝返るし、裏切るし。何だかよく知らないくせに「やっぱりイタリアだな」と思ってしまった。

2012年7月26日木曜日

はてしない物語 上・下 (岩波少年文庫)

ミヒャエル・エンデ著 上田真而子・佐藤真理子訳
(カバー裏より抜粋) 少年バスチアンが読んでいた本の中のファンタージエン国は、正体不明の<虚無>におかされ、滅亡寸前に。

 物語の内容と現実が少しずつリンクしていく。そして登場人物が、またそれぞれの物語を編み出していく。本当にはてしない物語。上巻では、アトレーユの冒険を読む少年バスチアン。下巻は物語の中に入った少年バスチアンの成長物語。バスチアンがだんだんと絶対感から傲慢になっていく様子は心が痛い。とても人間らしいし、まだ子供だしね…。もちろんハッピーエンドで終わるけど、その過程がとてもいい。大人も子供も楽しめると思う。

2012年7月25日水曜日

アガサ・クリスティー99の謎 (ハヤカワ文庫)

早川書房編集部編

 クイズ形式のアガサ・クリスティの雑学集。うーん…微妙。暇つぶしにはいいかな。著者の作品を読み込んでいる人には不要だと思う。もうちょっと内容が濃ければいいのに。残念。

今日の積ん読

おとぎの国のモード 酒井妙子 勁草書房
霊魂観の系譜 桜井徳太郎 ちくま学芸文庫
アガサ・クリスティー99の謎 ハヤカワ文庫
秘密の武器 コルタサル 岩波文庫

 読んだ本が溜まってる…。感想書かないと…溜まるばっかり。暑くてやる気が…。

現在の積ん読 本:198冊 DVD:127枚

2012年7月22日日曜日

ねじの回転 デイジー・ミラー (岩波文庫)

ヘンリー・ジェイムズ著 行方昭夫訳
 (カバーより抜粋)  <アメリカ的なもの>と<ヨーロッパ的なもの>の対立を扱い、一躍ジェイムズの文名を高めた「デイジー・ミラー」。その解釈をめぐって議論百出の感のある、謎に満ち満ちた幽霊譚「ねじの回転」。

 期待以上に面白かった。「デイジー・ミラー」、何というか自由ってこういうことか?支配者の傲慢しか感じなかったけど。最期は二人の男性に、それぞれの理由で見捨てらたという…。羨ましいといえば非常に羨ましい女性「デイジー・ミラー」。そして「ねじの回転」。ヒステリー…。情緒に問題のある主役たち…顔が可愛いくても嫌だよ、こんな子供達。叔父さんは子供が不気味で関わりたくないのでは??と思ってしまう。ごく普通の愛情深い使用人たち。この使用人たちも何か怖い。何もかもが不気味なところに、主人公のヒステリー。怖いよ、先生、あなたが…。

2012年7月18日水曜日

吸血鬼ドラキュア (創元推理文庫)

ブラム・ストーカー著 平井呈一訳
(カバー裏より抜粋) 不死者と人間の果てしない闘いが始まろうとしている…時代を越えて読み継がれる吸血鬼小説、最高最大の傑作!

 吸血鬼小説といえば「ドラキュラ」、映画化も何度もされている名作。映画のドラキュラは観たことがあるので、そのイメージで読み始めた。日記形式とはビックリ。主要な登場人物が日記や手紙に書いたことで物語が進んでいく。時系列は流れの通りなので分かり易い。ただ、始めのジョナサンが閉じ込められた時の雰囲気から、舞台がロンドンに移ってからの雰囲気が、何というか重厚な恐怖からちょっと軽くなった気がする。でも、さすが名作、どんどん読ませてくれました。

2012年7月17日火曜日

遊戯の終わり

コルタサル著 木村榮一訳
 (カバーより抜粋) 崩壊する日常世界を、意識下に潜む狂気と正気、夢とん区政の不気味な緊張のうちに描きだす傑作短篇集。

 なんか文体がボルヘスに似てる…と思ったら訳者が同じでした。でも、なんだか内容というかテーマ自体が似ている気がする。アルゼンチンの作家がこういう感じなのかな。ホラーっぽいのがあり、不可解な感覚の作品、どれも面白かったけど、「夕食会」よく意味が分からなかった。ボルヘスが好きな人なら楽しめると思う。

2012年7月3日火曜日

クリスティ短編集(一) (ニ) (新潮文庫)

クリスティ著 井上宗次・石田英二訳
アガサ・クリスティの初期作品集二冊。

 ポアロ、ミス・マープル、パーカー・パイン…お馴染みの主役が登場。短篇集で特に難解すぎるということもなく、推理小説が苦手でも楽しめる。ミス・マープル、パーカー・パインは特に好き。人間の心理に重点が置かれているように思えるからかもしれない。今のところクリスティに外れなし…かな。たいして数を読んだわけではないけど。短篇はもっと読んでみたい。

ホビットの冒険 上・下 (岩波文庫)

J.R.R.トールキン著 瀬田貞二訳
 (カバー裏より抜粋) ひっこみじあんで、気のいいホビット小人のビルボ・バギンズは、ある日、魔法ガンダルフと13人のドワーフ小人に誘いだされて、竜に奪われた宝を取り返しに旅立ちます。

 指輪物語に登場するビルボの冒険のお話。指輪物語とのつながりもあって、こうだったのか…とか、ゴクリも登場します。とても楽しいお話なんだけど、指輪物語に比べると…かな。なんというか、街の人は、やっぱりとばっちりだと思う。

2012年6月26日火曜日

サイキス・タスク (岩波文庫)

フレイザー著 永橋卓介訳
(カバー裏より抜粋) 政治、結婚といった社会制度の成立に俗信が果たす役割を厖大な民族史的資料を駆使して明快に説明する。

 1939年初版のままの再販。古い漢字を覚えていく自分って凄いと思わせてくれました。内容は、西欧から視た蛮族と呼ばれる民族の俗信を書いているのだけれど、まーすごい。不倫や近親婚が災いをもたらすと信じていて…これは仕方ないことかもしれない…義理の両親とは顔を合わさないとか、自分の子供でも異性とは顔を合わせないとか、その他諸々。で、不倫が発覚したら、大概死刑かリンチ…。いったい何人が無実の罪で…。王様というのも大変。家から出られないな、これは…。死んだら死んだでまた…。この著作に書かれていることが全て真実とは限らないことを一応念頭に置いて、その上で興味深いです。ただ、同じような内容がひたすら繰り返される傾向がある…この著者の作品ではよくあることだけど、ので退屈してしまう部分も多い。

ゴジラ・ファイナルウォーズ (2004 東宝)

監督 北村龍平

 映画館で観た作品。まー、いろいろと笑える。主役級の大根ぶり、その脇を固める役者が演技ができる人だとそれが浮き彫りに…いや、逆にうまい役者の演技が臭くなって…。で、X星人。映画館で仰け反ったのは未だに覚えてる。X星人だよ、2004年は数年前といってもそれはないでしょレベル。酷い映画?? いや私的にはOK…というか、あまりのことに大好きな映画となりました。戦闘シーン、過去の作品へのオマージュがパロディになってるぞ、おい!マグロ食ってる奴ってハリウッドゴジラ??簡単にゴジラにやられたけど。風呂屋の富士山っぽい絵バックのゴジラは素敵だけど。モスラも頑張った!ゴードン大佐のいかにもキャラ大好き!熊坂教官もいい!臭さがいい!!ミュータントって私はテレビ特撮育ちだからOKだけど、普通のゴジラファンはどうなの?で、ミュータントも存在し、またぎという職業も存在する。なんでもあり。このまたぎの連れてる孫とミニラが大伏線。一番好きなシーンは滅びることを覚悟で、ゴジラを甦らせることを決定するシーン。脇役がかっこいいよー!!!
 っていうか、この先続けるの大変じゃないかな。キングギドラ戦の最期なんて地球一気に氷河期の勢いなんだけど。ファイナルウォーズだからいいのか、もう。で、何か足りないと思っていたのだが、改めて気がついた。自衛隊…。

2012年6月24日日曜日

イメージの歴史 (ちくま学芸文庫)

若桑みどり著
(カバー裏より抜粋) 有名芸術家の作品はもとより、版画や挿絵、広告や記念碑に至るまで、美術作品が、何のために、どのように描かれてきたかーそれが「イメージの歴史」だ。

 正直ジェンダーに対して、良いイメージがない。 男女の差別はいろいろ議論はあるのは理解できるけど、小学校高学年の男女の着替えや身体測定を一緒とかは理解できない。区別は必要でしょう。で、この著作を手に取って迷ったんだけど、ジェンダーを笑ってやろうという気分で買ってみた。
 考えていたのとは違ったかな。歴史の中で現れるイメージに対して、それを解析している。納得できる内容で、成る程、と思うところ然り。エバとマリアの話は中々興味深い。っていうか、教会はこんなこと真面目に考えていたのか…。まあ後世の、異教徒が言っても意味ないのだろうけど。その他西欧中心の植民地主義や第二次世界大戦、日本に目を向けて、東京周辺の彫刻に目を向けている。ま、ヌードの彫刻を造る意味を芸術家という人達に考えて欲しいし、まともな答えが欲しいとは思う。

2012年6月20日水曜日

贓物大展覧会 (角川ホラー文庫)

小林泰三著
(カバー裏より抜粋)グロテスクな序章を幕開けに、ホラー短篇の名手が、恐怖と混沌の髄を、あらゆる部位から描いた、9つの暗黒物語。

 映画でよくあるグロを売りにした作品、といった感じ。文体が軽いので、グロが苦手でなければ、気楽に読めると思う。ホラーのライトノベルかな…ライトノベル読んだことないからイメージだけだけど。作品に深みを求める人はやめたほうがいい。

河童が覗いたニッポン (新潮文庫)

 妹尾河童著
(カバー裏より抜粋) 見慣れているから見落としたもの。近づけないから見ることができなかったもの。いままで多くの人々が見落としていたニッポンが、立体的に鮮やかに浮かび上がって見える。

 河童氏の視点は面白い。細かいイラストも楽しい。この著作は刑務所が多く取材されている。中々興味深い。ただ、この著作自体がかなり古いので、今はまた変わっているのだろう。昨今話題の入れ墨の話もあり。彫り物を入れ墨というな!!という主張。読んでみると成る程と思う。CF作成の舞台裏もある。ここで大林監督がでてくるのだけど、「決して相手に強要したり、命じたりしないそうだ」とある。違和感あるなー。ニュースで大林監督が尾道のまちこわしと戦う、というのがあったから。年をとったのかねー。

2012年6月19日火曜日

モスラ対ゴジラ (東宝 1962)

監督本多猪四郎
(DVD紹介文より)超大型台風が去った浜に巨大な卵が流れ着く。インファント島双子の小美人がその卵がモスラの卵であることを告げたとき、干拓地からゴジラが出現!

 この時代の映画らしく、悪役は悪役らしく、主人公は主人公らしく。特撮はどうしてもちゃちく見えるけど、仕方のない事で気にすることではない。しかし、ゴジラの顔は可愛すぎ。インファント島に上陸時に後ろにいる亀、可愛すぎ。名古屋を破壊するのだけれど、破壊行為中もお間抜けしている。破壊王らしくして欲しいな…。今回はモスラに華を持たしたのか、ゴジラはやられっぱなし。お母さんモスラもゴジラにやられたのではなく、寿命で死亡だし、卵から生まれたばかりの双子のさなぎモスラには、振り回されっぱなし。尻尾に噛み付かれてゴジラはひたすら尻尾を振り回すゴジラには笑った。地形を生かしたモスラの戦闘はよかった。自衛隊はお約束の黄金失敗パターン。ゴジラの敗戦だったけど、ラストは生死不明だった。

今日の積ん読

ゴジラ ファイナル ウォーズ 北村龍平監督
柳宗悦 民藝紀行 水尾比呂志編 岩波文庫
贓物大展覧会 小林泰三 角川ホラー文庫

 ネットで小林泰三氏の作品の内容が書かれていたのを見て、ちょっと興味を引かれたので買ってみた。面白いといいけど。ゴジラ ファイナル ウォーズは映画館で観てきて、余りのことにのけぞった作品。評価はいろいろそういうサイトを見て下さい。私はどうしようもない作品でも、限界を越えると却って面白くなってしまうことがありまして、そういう意味でゴジラ ファイナル ウォーズはツボに入った作品でして。ただ、邦画は高いから手をだすのを躊躇っていたのだけど、思い切って買ってみた。
 最近積ん読はともかく、読んだ本が溜まりまくって、どうしようもなくなってきている。特に興味を引かれなかった本は自炊するつもりでやってはいるけど、中々進まない。思い切って裁断業者に裁断を頼もうかと思っている。裁断機は保管場所取りそうで二の足踏んでいるし、カッターは時間がかかるし。今溜まっている分を業者に出して、これから出てくる分はカッター処理にしようかと。それに、文庫はともかく、書籍がばらすのが大変そうで…。 

現在の積ん読 本:205冊 DVD:129枚 

 少し前に暇つぶしに「クロワッサン」を買った。下半身の筋トレの特集に引かれて。腰がだめなんですよ、ちょっとでも対策をと。結果は良さそうなのがあり続けてみよ うと思ったので価値はあったのですが、雑誌自体については…。何、この広告ばっかりの雑誌…。特集と読者ページ以外は広告の気がする。購読する価値はない と思うけど、いるんだろうな、きっと。

2012年6月15日金曜日

アイルランド 世界史と風土 (岩波文庫)

オフェイロン著 橋本槙矩訳
(カバー裏より抜粋)現代アイルランドを代表する作家オフェイロンの手になるアイルランドの基本文献。

 序盤、若干文章が読みにくかった。難しいとかではなくて、文章自体が…。読んでいくうちに慣れたけど。 アイルランドというと内乱、テロ、IRA、宗教戦争のイメージ。イメージだけで実際はよく知らない国かな。この著作は知らないアイルランドを分かり易く読ませてくれた。大衆に対して厳しいな…。大衆の愚かさは時代が変わっても国が変わっても大して変わらないけど。p266の「世界中の政治家には一つのルールしかない。それは野党の時の発言を与党の時に口にするなということである。さもないと対立党が不可能だとみなしたことを実行しなければならない羽目になる」さてさて日本の与党は…。大衆は野党のときの発言を信じたな…。ま、私も大衆ですけど、あれは信じなかったし、やばくね?みたいな…。この作品は読んで欲しい。決してアイルランドだけのことではなく、自分自身の諌めになると思う。

ロウソクの科学 (岩波文庫)

ファラデー著 竹内敬人訳
(カバーより抜粋)一本のロウソクに火をともせば、深遠な科学の世界への扉が開く。

 理系に強い子供なら、ロウソクなんて今更…なんだろうけど、科学の事始めとして楽しめると思う。時代の違いはあるけど、とても分かり易く説明されているし、時代を感じさせるイラストがいいなー。家で実験するのは危険ではないか?と思うところもあるけど。

2012年6月10日日曜日

逸楽と飽食の古代ローマ (講談社学術文庫)

青柳正規著
(カバー裏より抜粋) 『トリマルキオの饗宴』は、古代ローマが生んだ風私小説の金字塔『サテュリコン』の最も有名な場面である。…(中略)… 解放奴隷の成金富豪の催す饗宴の一部始終を解読。

 解放奴隷の存在は知っていたけど、こういう存在なのか、とちょっと理解できた。ユダヤ人に近い??マジョリティがやらない仕事…金貸しとかを引き受けているところとか。料理はおいしそう…丸焼とか一度食べてみたい。饗宴自体は品が無いというか、出席したくはない。見てみたいとは思うけど。
 内容は『トリマルキオの饗宴』を抜粋しながら、それを解説していく形をとっている。登場人物の立場や時代背景が解説されていて、分かり易くて面白い。

2012年6月9日土曜日

パロマーの巨人望遠鏡 上・下 (岩波文庫)

D.O.ウッドベリー著 関正雄 湯澤博 成相恭二訳
(カバーより抜粋) 二十世紀、新時代の天文学の発展は、望遠鏡の進化とともにあった。その基礎を築いたヘールは、資金・材料集めや技術上の様々な困難を乗り越え、次々と巨大望遠鏡の建設を進めた。

 技術的な部分はサッバリです。でも、面白い、面白い時代だったんだな、と。ヘール氏、天は二物…どころか、どれだけ与えたのやら。理系はばっちりで、セールスマンの才能もあって、熱意も情熱もあって…。周りを巻き込む力…凄い人がいたんだ。周囲の人々も凄い。基盤のために殉職した人、トラックの運転手からガラスの技術者になった人…。今、こういうのってあるのかな。ちょっといいことしか書いてないのかな…という気もしなくはないけど、読んでいてちょっとがんばろうか、と思わせられる一冊です。

パリの風俗 (白水社)

鹿島茂著
 バルザック、ユーゴー等々、パリを舞台とした小説の登場人物の職業。理解して読んでますか?私は適当に理解したつもりで読んでいます。あくまでつもりです。その職業についての一冊。

 で、書籍、そこそこの値段です…が、なんかカバーもカバー外した表紙、全然頑張っていない。こういう書籍ってもうちょっと…ね…。内容は結構楽しく読めました。小説の登場人物を題材にしてその職業について解説してあります。難しくないし、蘊蓄になるかな、という一冊。

2012年6月2日土曜日

プロディーの報告書 (岩波文庫)

J.L.ボルヘス著 鼓直訳
(カバー裏より抜粋)「鬼面ひとを脅かすバロック的なスタイルは捨て…やっと自分の声を見いだした」ボルヘス後期の代表作。

 ボルヘスにしては読み易い…というか分かり易い。でも、ボルヘスの持つ香りは残っていて、私は好きだけど。もしかしたら抵抗を持つ人もいるかもしれない。
 「じゃま者」は別の本で読んだ気がする。「ロセンド・ファレスの物語」連作の最期かな。そうだったのか…という感想。今までボルヘスは分かりにくいと思っていた人でも大丈夫だと思う。

明治劇談 ランプの下にて (岩波文庫)

岡本綺堂著
(カバーより抜粋)  劇評記者綺堂が見た数々の舞台の名優たちの思い出を綴り、明治の息吹を伝える。

 明治時代の歌舞伎を中心とした舞台、役者を実際に見てきた著者の随筆集。歌舞伎は余り詳しくはないけど落語が好きなので、話の内容はだいたい理解できるかな。歌舞伎を知らない人でも楽しめるとは思うけど。いざという時はGoogle先生もいらっしゃるし。歌舞伎をご存知の方は、今と昔を比較するのも面白いかもしれない。
 知らないこともたくさんあって、書生芝居…こういうのってどちらかと言うと左のイメージがあるけど、戦争便乗しているとか右左うまくやっているな。あと女だけの歌舞伎もあったのは知らなかった。宝塚みたいなもの?女だけというのは、うまくいかないのでは…という偏見を持つ私。
 明治を感じられる一冊と思う。

2012年5月31日木曜日

今日の積ん読

逸楽と飽食の古代ローマ 青柳正規 講談社学術文庫
ロウソクの科学 ファラデー 岩波文庫
パリの風俗  鹿島茂 白水社

「書物復権」お目当ての本が、7ネットショッピングに反映されない。いや、あるにはあるんだが、絶版表示になっている。アマゾンは買えるのに…。アマでもいいけど、宅配が面倒な性格なので…。 どうしようかな…。

現在の積ん読 本:211冊 DVD:128枚 

 最近話題の生活保護。芸能人の感覚って凄いな。TVは観ない選択を正しいと思えてきた。で、前から思っていたこと…吉本新喜劇って面白い?芸能人と観客の馴れ合いって気持ち悪い。で、まだ興味を持ち続けている料理研究家。恥ずかしながら私、料理はさっぱりです。盛りつけなんて壊滅的。で、この料理研究家って私と同じレベルなのです。盛りつけ…やらいろいろ…いや、立たせないだけ私はマシかも。いやいや、私は素人だし、それで生計建ててるわけではないし。とにかく周囲にいたら絶対距離を置きたいタイプ。「二股 料理研究家」でグーグル先生して下さい。今が旬…いやちょっと臭ってきた。

2012年5月22日火曜日

汚辱の世界史 (岩波文庫)

J.L.ボルヘス著 中村健二訳
(カバー裏より抜粋) 読者には先刻お馴染みの悪党や無法者についての史実や原話を本歌取りしたボルヘス最初の短篇集。ボルヘスによる悪党列伝。

 一種のパロディ?残念ながら私は元々の正しい話をよく知らない。赤穂浪士すらも適当にしか…。でも、面白く読めた。ボルヘスにしては分かり易い。ただ、この本に収録された作品の大半を他で読んだような…。他の作品集に収録されているのかもしれない。「薔薇色の街角の男」実は連作になっていて面白い。

今日の積ん読

明治劇談 ランプの下にて 岡本綺堂 岩波文庫
プロディーの報告書 J.L.ボルヘス 岩波文庫

 あー日蝕見逃した…。日付確認してなかった。嫌な事件が続くから、こういう癒し(w)も必要だわね。最近の私の癒しは話題の料理研究家。笑える笑える。近くにいたら絶対嫌なタイプだけど、遠くでウォッチングだけなら楽しい。すぐに飽きるだろうけど。

現在の積ん読 本:209冊 DVD:128枚

西洋文学事典 (ちくま学芸文庫)

桑原武夫 監修
(カバー裏より抜粋) 一度は読みたいと思いながらも、その分量の膨大さにくじけてしまう西洋文学の高い山。でもこの本があれば大丈夫。作品のあらすじから、時代背景、作者の人物像までが、わずか数分でつかめてしまう。

 その通りです。なかなか手の出しにくい文学作品。読んだ気分になりましょう。タイトルの通り事典なので、あいうえお順に著者と作品名が並んでいます。作品によっては、日本で一般に知られているタイトルと違う場合がありますが、きちんと導いてくれます。ちょっと気になったのは、普通に使われているような漢字を使わずに、カタカナになっているところ。なぜだろう?  
 幅広く知りたい人はどうぞ。でも夏休みの感想文には使えないと思います。

世界史のなかの戦国日本 (ちくま学芸文庫)

村井章介著
(カバー裏より抜粋) 世界史の流れの中から日本列島を眺めると、意外な景色が浮かび上がってくる。群雄割拠の中から織田・豊臣を経て徳川安定政権を生んだ戦国時代。しかし15、16世紀の日本では、商業圏の拡大という別の覇権争いが始まっていた。

 正直日本の歴史…特に戦国より先には興味がなくて、学校で習ったことだけ、いやそれも怪しい状態。歴史は好きだけど、面白いとは思えなくて。だけどこれは面白い。学校で習うこの時代の歴史は、日本国内で終了していたから。種子島に鉄砲が伝わりました。誰が伝えたか? なぜ種子島か? 日本の銀山が栄えた理由。キリスト教が禁止された背景。西欧中心の世界史ではなく、その地域の世界史と違う地域の世界史が結びついていく。これが面白い。学校の歴史とは違う視点がいい。
 この著作は経済を中心と描かれていますので、興味を持たれた方はご注意を。

2012年5月18日金曜日

アレクサンドロスとオリュンピアス (ちくま学芸文庫)

森谷公俊著
(カバー裏より抜粋) 激動の時代を毅然と生き抜いた大王母の波乱と悲劇の生涯を通して、古代地中海世界の真実に迫る。

 オリュンピアスを中心とした、アレクサンドロスの周辺の女性事情かな。アレクサンドロスのことを読みたい人は止めておいたほうがよいです。内容は初心者向けかな。読み易いのはいいと思う。詳しい人には今更な内容かも。面白いと思ったのは一夫多妻制での、女性側の身分の考え方。どうしても正妻もしくは王妃がいて、後は第二妃とか側室とか妾みたいに考えてしまうけれど、著者によるとそういう概念はなくて、基本的は横並び、みんな同じ身分の奥さん。もちろん背後の勢力によって立場の強弱はある。なるほど、と思った。

2012年5月15日火曜日

地球星人の大地

ウルトラセブン 1994〜2002 パーフェクトコレクションより。
(解説より抜粋)北川市の郊外にある竜ヶ崎湖に恐竜が現れた。実は北川市のゴミ廃棄場の地下ではメトロン星人が侵略拠点となる基地を密かに建造しておりー


 相変わらずカンキョーカンキョー言ってます。セブンだし社会派だし仕方ないか。で、今回はモロボシダン登場!!歳とったなー、だがそれがいい。役者変えられたら興ざめする。 ちょっと鼻についたのが、博士とTVレポーター。レポーターなんて、実際はもっと酷いのだろうけど。行動が安易、考えが浅い。設定にしてもちょっと…かな。ま。セブンが目当てだからいいんだけど。しかし、恐竜は立場ない。大体秘密基地なら余計なことするなよ、と言いたい。

太陽エネルギー作戦

ウルトラセブン 1994〜2002 パーフェクトコレクションより。
(解説より抜粋) 宇宙空間でピット星人と戦っていたウルトラセブンは、力つきて地球へ墜落した。そしてピット星人は地球へ来襲。怪獣エレキングに高熱と二酸化炭素をはかせてー。

 テレビ映画です。テレビで観た時は、嬉しくて嬉しくて細かいことまで考えてなかったんだけど、改めて観ると、環境環境ウゼー…です。と思ったら環境庁とのタイアップ作品だったのね。そこは仕方ないとして、子供の行動は…お約束だから…仕方ないとしておこう。古橋隊員 (現隊長)やアンヌ隊員 (現人妻) も観れたし、エレキングは可愛いし、セブンの活躍も観れたし、まいっか。しかし、よくセブンを秘密裏に格納できたものだ。

ゴタール映画史(全) (ちくま学芸文庫)

ジャン・ルック・ゴダール著 奥村昭夫訳
(カバー解説より)映画史上の名画と自身の旧作を上映しつつ個人史を自由に語るというユニークなこの連続講義は、空前の映像作品「映画史」へと結実する。(抜粋)  

 分厚い…読むのにどれだけかかったのやら…。自分は、読んでどれだけのことが理解できたのか疑問。難しいですね。特殊な世界の、天才的な人で、皮肉やら何やら詰め込まれている上に、読み手は知識不足。根性で読んで、読み終わってホッとした。面白かったけど。映像作家を目指す人は読むべき一冊だと思う。高いけど、( ¥2300 ) ハリウッド映画観ているより価値はあるんじゃないかな。一般人にはハリウッド映画勧めるけど。

2012年4月30日月曜日

検察官 (岩波文庫)

ゴーゴリ著 米川正夫訳
 文無しフレスターコフは、宿泊した街で検察官と勘違いされたのをいいことに、市長以下お歴々から金を巻き上げ、その妻や娘をたらし込む。そして一通の手紙を残して颯爽と去っていった。

 本来なら騙された側に同情すべきなんだろうけど、騙された側もまあ俗物揃いで、同情も湧かない。で、滑稽さを楽しんで読むことができます。俗物といっても、私たちも同類ですね。自分自身の愚かさを笑うと言ったところでしょうか。

2012年4月24日火曜日

肖像画・馬車 (岩波文庫)

ゴーゴリ著 平井肇訳
(カバー裏より)前途有望な画家の堕落と破滅を描いて芸術の理想を問うた「肖像画」。ウクライナを舞台にした明るい小品「馬車」。

 「肖像画」が面白かった。そういえば本当かどうかは知らないけど、宝くじ当たってダメになる話は聞くね、と。 分相応なお金が入るとダメになるのは古今東西同じだ。でも、私も主人公と同じようなことしてしまうかも。ダメになっても主人公は一応世間では成功者とされているのだから、そのまま過ごしてしまえばいいのに、そこに肖像画の呪い…。その後の狂いっぷりがいい。前編だけでも作品として成立している。後編はその肖像画の由来が明らかになる。そして肖像画逃亡()。さて、後編の語り手はもし肖像画を首尾よく手に入れていたら父の遺言通り破棄することができたのだろうか?

2012年4月20日金曜日

近代日本人の発想の諸形式 (岩波文庫)

伊藤整著
(カバー解説より)表題作は、多くの日本の文学者に題材をとりながら、日本人の生き方を、調和型・上昇型・下降型・逃避型・立身出世型に分類し、それらを巧みな例で実証する。

 細かいことにウダウダこだわってると思いながら読んでいたけど、p15辺りからの藤村の新生に対する花袋と芥川の違いは面白い。私は芥川派だけど、実際は花袋の反応をしそう。しっかし、文学者って学歴高いな。皆金持ちというわけではないだろうし。その人達によって現代の小説の基礎が作られたんだ。p135辺りの文学の商品価値の話も面白い。なんだかな。現実なんだけれど。最期の「近代日本における「愛」の虚偽」も面白い。キリスト教との関わり、西洋と東洋の思考の違い等々、現代は良いとは思えない部分がどうも肥大しているようで。

外套・鼻 (岩波文庫)

(カバー解説より)ある日、鼻が顔から抜け出してひとり歩き始めた…写実主義的筆致で描かれる奇妙きてれつなナンセンス譚「鼻」。運命と人に辱められる一人の貧しき下級官吏への限りなき憐憫の情に満ちた「外套」。

 「外套」ロシアのアニメ作家が制作していたけど、完成したのかな?読んだ感想、主人公は哀れというか、運のない人っているよね…みたいな。でも、仕事大好きなのは羨ましいかな。でも執着心強すぎ。正直滑稽に読めた。でも、最期はやったね、みたいな感ですっきり。解説によると、どうも私の感想の方向性は著者とは違うらしい。俗物ですいません。
 「鼻」想像して下さい、礼服を着ている鼻を…。高飛びする鼻を。見世物を楽しむ大衆、鼻で金儲けを企むもの。最期は夢落ちかと思った。

フランス民話集 (岩波文庫)

新倉朗子訳
(カバー解説より)デカルトの国にふさわしく、フランス民話の特色は不思議をきりりと単純化あるいは合理化し、もっぱら人間的動機によって筋をはこぶことにある。各種の民話集を渉猟していてそうい民話の秀作50篇を選択し、各篇に民話学的注をほどこした。

 有名な童話の別バージョンがあって、それが面白い。結末が同じだったり、違っていたり。赤ずきんちゃんはお母さん食べてるし、長靴をはいた猫の狐版は修道士殺してるし。あと悪役によってはここまで罰を受けなければならないの?と思うパターンもあり。こういうのは時代によるのだろうけど。注釈と一緒に読むと面白いと思う。巻末に論文が付いています。けど長い…。

同時代史 (岩波文庫)

タキトゥス著 國原吉之助訳
 (カバー裏解説より) 希代の歴史家タキトゥスが、この同時代の壮大な歴史ドラマを、臨場感溢れる雄渾な筆致で記録したローマ史の大古典。

内容は皇帝ガルバから皇帝ウェスパシアヌスまでのローマの歴史。ウェスパシアヌスの二人の息子は顔見せだけ。失われた部分が多いようで残念。タキトゥス自身はフラウィウス朝の頃の人のようです。
タキトゥスの作品は読んでいてしんどい。ローマがめちゃくちゃ過ぎて…。裏切り、日和見の繰り返し。混沌とし過ぎ。意外と東海テレビの昼ドラ(今は知らないけど、昔はドロドロだった)好きの人には受けるかも。で、兵の権力が強すぎ。現場主義にもほどがある。しかも統制が取れてなくて、感情と勢いで動いている。集団って恐ろしい。現場の兵士がこういうのだと怖いね。民間人はどうしていたのやら。タキトゥスの著作は、浅くしか民間人について触れていない…というかこの時代の著作はこうなのかな? 

今日の積ん読

ウルトラセブン 1992〜2002 パーフェクトコレクション
フィレンツェ史 下 マキャヴェッリ 岩波文庫
汚辱の世界史 J.L.ボルヘス 岩波文庫
アイルランド 世界史と風土 オフェイロン 岩波文庫 

現在の積ん読 本:217冊 DVD:130枚

 本もDVDも溜まるばかり…。5月下旬には「書物復権」がある。興味ある本が何冊か…しかし文庫じゃない。いや、値段はいい。本以外を削ればいい。食費、交際、衣服とかもろもろ。問題は書籍だということ。片付ける場所がないよー。

2012年4月14日土曜日

今日の積ん読

西洋文学事典 ちくま学芸文庫
アレクサンドロスとオリュンピアス 森谷公俊 ちくま学芸文庫
世界史のなかの戦国日本 村井章介 ちくま学芸文庫
ウルトラセブン(ウルトラ1800シリーズ) 1〜12

 無事ウルトラセブン全12巻到着。観るのはいつになるのやら…。で、「アレクサンドロスと…」の帯…。やめてくれよ。別に漫画は漫画でいいと思うけど、学芸文庫にこれはちょっと。漫画を読む層と学芸文庫読む層が重なるのかね?

現在の積ん読 本:214冊 DVD:122枚

町人貴族 (岩波文庫)

 貴族になりたいジュールダン氏。ちょっと…いやかなり間抜け。で、周囲の大変良い金づるになっている。その彼の間抜けぶりを利用して…。

 深い意味があるお話ではない。愚か者を笑っている滑稽話。ただ、こういう物語は時代背景が分からないとね。笑い者にしているほうもアレだけど、ジュールダン氏も嫌な奴だからどっちもどっちな話かな。いつの時代もジュールダン氏のような人物はいますけどね。

2012年4月4日水曜日

今日の積ん読

古代社会 下  L.H.モルガン 岩波文庫
イメージの歴史 若桑みどり ちくま学芸文庫

 ふふふ…酔っぱらって勢いで平成ウルトラセブンのDVDセット予約してしまった…。ここまではま、いいさ。欲しかったし。なぜかウルトラセブンのDVDシリーズ全12巻もポチッてしまった…。で、一番欲しかった12巻(最終回は絶対欲しい)、サイト上では在庫あり表示だったのに、「ごめんね、在庫無かったみたい、取り寄せるわ」という内容のメールが…ああ…、ちゃんと来るのだろうか…。

現在の積ん読 本:211冊 DVD:110枚

 ブロガー、ダイレクト編集鉛筆復活バンザイ!!

2012年3月22日木曜日

九百人のお祖母さん (ハヤカワ文庫)

R・A・ラファティ著 浅倉久志訳
誰も死なない星の住人はいったい何人ばあさんがいるのやら…。楽しいというより、現代を滑稽にこき下ろしている。

 表題作「九百人のお祖母さん」分家で九百人お祖母さんが…。何か考えたらゾッとする。地下にお祖母さんたちがいっぱい…イヤー!!
 現代に対する皮肉が詰め込まれている。きちんと滑稽に扱っているのがいい。下手な政治談義よりよっぽどいいわ。 個人的なお気に入りは「われらかくシャルルマーニュを悩ませり」。歴史のIFものだけど、IFの結果が面白い。最期はちゃんと元に戻ったのか?

エリュトゥラー海案内記 (中公文庫)

村上堅太郎訳
古代の南海貿易について、無名の商人の記録。紀行文として楽しめる。

 半分以上が注釈…。訳者の苦労が忍ばれる…。「序」が長い。ここを読めば、本文を読むより詳しくこの著作の内容が理解できてしまう。困ったものだ。解説者は訳者が女好きだと言いたいとしか思えない。

宮沢賢治全集 6 (岩波文庫)

ビヂテリアン大祭、土神ときつね、雁の童子、他

 人によって相性はあります。作品と人の相性もあります。すいません、宮沢賢治は合わないようです。何か謝りたくなる…。童話とか民話とかすきなんだけどな…。元々「土神ときつね」を読もうと思いたち、どうせなら有名な作家だし全集買おうと思ったのが間違いだった。試しに6だけ買えばよかったのに、私。
 途中で終わっている作品が多い。実は宮沢賢治はよく知らなかったんだけれど、亡くなってから評価されるようになったんだ。そのせいもあるんだろう。「三人兄弟の医者と北守将軍」「楢の木大学士の野宿」は面白かった。滑稽なのがいいかな。

今日の積ん読

ホビットの冒険 上・下 J.R.R.トールキン 岩波少年文庫
はてしない物語 上・下 ミヒャエル・エンデ 岩波少年文庫
フィレンツェ史 上 マキャヴェッリ 岩波文庫
フランス民話集 岩波文庫
アメリカ先住民のすまい L.H.モーガン 岩波文庫
古代社会 下  L.H.モルガン 岩波文庫

 ハハハ…やっちゃった…。フィレンツェ史の下巻は来月発売。古代社会 上はメーカー確認中。今月はもう本屋にもネットショップも近づかない。来月はチェックしているの以外は買わない…ことにとりあえずしておこう…。
 あと、ブロガーすごく編集作業しにくくなった…。

現在の積ん読 本:212冊 DVD:110枚

2012年3月10日土曜日

クリスマス・キャロル (1977 イギリス)

監督 モイラ・アームストロング

 BBCのテレビ映画。他のクリスマス・キャロルに比べて、ラストがあっさりしている。こういうのも悪くないかも。感想はと言うと、他のクリスマス・キャロルとそう変わらないかも。

バイオハザード3 Resident Evil (2007 アメリカ)

監督 ラッセル・マルケイ

 前作で登場したカルロス、マイキー、新キャラというかゲームキャラのクレア登場。敵博士も程よく狂っていて中々良いと思うのですが…。よくいわれていることで今更なんだけれど、超能力がね…。始めのSOSにアリスがおびき出された建物の中の攻防は良かったのだけれど、広々とした砂漠での戦いはうーんだな。緊張感が今イチ。限られた空間の方が面白いのに。あと、カルロスはいい役だなっと。
 最期の網の目のバラバラは賛否両論だけれど、私はOKだった。毎回あーいうのだったら困りものだけれど。

天才の心理学 (岩波文庫)

E.クレッチュマー著 内村祐之訳

 精神障害と天才の誕生の関わりについて述べてられているといっていいのかな。 人間の精神というか心理についても考えるところが多くて、面白かった。p62に善行について述べられているのだけれど、正義の恐怖…いつの時代もあるな、正論で封じ込めようとする傾向…おー怖い。ロベスピエール、カルヴァン、他にも歴史上いるよね。現代も…。。ルソーが結構あれな人だったとは知らなかった。ニーチェ、梅毒ってマジですか??重箱の隅つっつきはさておき、天才を生み出すための混血…しかも混血にも良い混血があるらしい、近親婚の推奨…精神障害の中から天才は出てくると。ただ、その後は家系断絶が多いようだけれど。興味深い内容なのだけれど、ちょっと気持ち悪い部分もある。普通に健全な考えの人は反感だけ募らせることになるかも。

ビアス短篇集 (岩波文庫)

大津栄一郎編訳
「悪魔の辞典」で有名なビアスの短篇の一部を編集した短篇集。

 ひさしぶりに面白い短篇でした。不条理とは違うのだけれど、やるせないというか「悪魔の辞典」の作者らしいなというか。でも、やるせなさの中にユーモアもある。どれも面白いけど、特に「犬油」「猫の船荷」は好きだ。ブラックユーモアが効いている。

今日の積ん読

同時代史 タキトゥス ちくま学芸文庫
ルーベンス回想 ヤーコプ・ブルクハルト ちくま学芸文庫
九百人のお祖母さん R・A・ラファティ ハヤカワ文庫
エリュトゥラー海案内記 中公文庫

 最近のヒットはオセロ中島と占い師でした。関わっている人みんな変で面白い。はい、当人、周囲みんな何か変でした。マスコミも含めて。久しぶり芸能ニュースで楽しんだかな。
 あとはスクラップブック。今更かも。ま、そんなたいそうなものではなく、日記兼貼り込みノートみたいな感じで。いろんなグッズ出ていて楽しい。マスキングテープもいつの間にこんなに充実しているの??見せるつもりのものではないので、自由に適当にやっていこうと。で、クラフト系の本なんかも買っているのですが、外れ多いよー。いや、私の求めているものと違うというか。通販で買うから内容分からないし、仕方ないのだけれど。
 本は相変わらず溜まってきています。読まないと…。 

現在の積ん読 本:204冊 DVD:112枚

2012年2月28日火曜日

バイオハザード2 アポカリプス (2004 アメリカ)

アレクサンダー・ウィット監督
 ゾンビが溢れ出したラクーンシティ。 生存者を残したまま、街は封鎖される。核による汚染除去が行われる前に、アシュフォード博士の娘アンジェラを救い出し脱出を図らなければならない。

 ジル、かっこいい!強いけど普通の人設定がよい。カルロスも登場。いい役もらってるよな。カルロスの同僚はやられ役…。アリスはどんどん超人になってしまって…かっこいいからいいけど。教会という狭い空間での攻防はよかった。ネメシスとの戦いは、まあまあかな。ネメシス、漢でした。で、すべて隠しおおされ、核も原発事故にされてしまったけど、こんなにうまく隠せるものかな??とは思った。アメリカならありなのかな。

今日の積ん読

「伝える」ことと「伝わる」こと 中井久夫著 ちくま学芸文庫
ゴタール映画史(全) ジャン・ルック・ゴダール著 ちくま学芸文庫
ビアス短篇集 岩波文庫
クリスマス・キャロル モイラ・アームストロング監督

 中井久夫コレクションの最終巻、このシリーズは良かった。これで最期は残念。クリスマス・キャロル、実は昔BS2で観たクリスマス・キャロルを捜しているんだけれど、どうもこれも違ったみたい…。白黒版で、地獄で鎖に巻かれるシーンあり。記憶がごちゃごちゃになっているのかな。 

現在の積ん読 本:200冊 DVD:113枚

バイオハザード (2002 アメリカ/ドイツ/イギリス)

ポール・W・S・アンダーソン監督
 アンブレラ社の地下巨大研究所でバイオハザードが起きた。記憶を失ったアリスはアンブレラ社部隊、自称警察官マット、記憶喪失の男スペンスとともに研究所に向かうが、そこには甦った死者ゾンビが溢れていた。

 ゲームのバイオの映画化ということで、当時映画館に観に行った。賛否両論あるけど、私は大好きなシリーズ。ゾンビの群れもいいし、ミラ様のアクションもいい!隊長がさいころ状態にされるシーンはちょっと…だったけど。ストーリーはよくあるタイプだけど、特に気にはならなかった。ま、いかにも続きます、というラストも私には有り。

2012年2月12日日曜日

中国旅行ノート (ちくま学芸文庫)

ロラン・バルト著 桑田光平訳
毛沢東政権下、文化大革命中の中国の旅の記録。

 何というか、ガチガチに監視された旅。ストレス溜まっただろうな。耐えられないわ。読んでいても、同じようなフレーズの繰り返しになっていて、退屈してきてしまった。著者はどれだけ我慢強いのか…真面目に感心した。読んでいて、報道番組に登場する北朝鮮をイメージしてしまった。著者の細かい拘りが面白い。少年の湿った手によほど感じるものがあったのだろうか。

「思春期を考える」ことについて (ちくま学芸文庫)

中井久夫著
様々な世代の精神秒病について述べる。

 全世代鬱病時代かな。 思春期から精神病院で診察なりカウンセラーを受ける子供がいるんだ。「ある教育の帰結」とかどこにでも転がっていそうな話なんだけれど。周囲の環境や本人の資質によって、どう転ぶかだな。でもここで登場する女子学生の最期の台詞、理解できるのよね。世間一般そうじゃないの?「妄想患者」の話は面白い。俗的って…その通りだな。妄想…届かない願望?妄想なんて私だって抱くことあるけど、所詮想像の産物、自分の置かれている現実をきちんと踏まえられるかどうかの違いと思っているけどね。現代病と言っていいのかどうかは分からないけれど、現代の生活から考える部分が多い著作ですので、読んでみるのもいいと思います。

游侠綺談 (ちくま文庫)

子母澤寛著
俠客…所謂やくざの実像に迫る。

 やくざと言っても有名どころですね。次郎長とか国定忠次とか。この手のは講談、落語、芝居等になって美化され易いから…。 著者は明治時代、まだ生きてみえて俠客を知ってみえた方達に取材、文献等に寄ってその実像に迫ってみえる。読み物としてはとても面白くできています。

平安朝の生活と文学 (ちくま学芸文庫)

池田亀鑑著
平安時代の後宮女性の生態について、数少ない文献、文学から実際を導き出す。

 あくまで女性の生活です。男性はほとんど無視です。後宮の女官中心かな。女性の方が華やかだから気持ちは分かるけれど。ただ、著者の女性にはこうあって欲しいという願望みたいなものがにじみ出ている部分がたびたびあって、ちょっと気持ち悪い。日本人の季節に対する繊細さには同意するけど。創作等を書いてみえる人たちの資料して有用かも。

平気でうそをつく人たち (草思社文庫)

M・スコット・ペック 森英明訳
臨床精神科医が、己の体験を綴りつつ、そこから導き出される人間の持つ邪悪について述べている。

 臨床体験自体は面白いのだけれど…そこから導き出されるウダウダがねー。何というか、いかにもキリスト教徒らしくって、いえ、著者は最初からキリスト教徒として書いているということを示してみえるからそれでいいのだけれど、日本人から見るとあまりにも二元論すぎるな。人間は悪と善かどちらかを選択しなくてはならないみたいな、こちらからみると一種の強迫観念を感じてしまう。中間はストレスが溜まってダメだそうです。ここら辺の感覚が全く違うんだなと。中間程楽なものはないと思っている私って…。臨床体験自体も、一般からみても今更と思える部分も多いかも。自己愛主体、ナルシズムについてですね。こういう心理学の本って、仕事として携わっている方達以外でお気楽に楽しめる人はいいけど、真面目に捉える人には向いてないかも。タイトル自体にも疑問。「うそ」とは違うと思う。あと、邪悪って表現はどうかと。原文がわからないので何ともいえないけど。

今日の積ん読

身ぶりと言葉 アンドレ・ルロワ=グーラン ちくま学芸文庫
平気でうそをつく人たち M・スコット・ペック 草思社文庫
銃・病原菌・鉄 上・下 ジャレド・ダイアモンド 草思社文庫

 最近、これといって面白い話題がみつからない。雪で出歩かないのもあるけど。少し、パッと頭が冷める刺激が欲しい…薬とか以外で。 

現在の積ん読 本:202冊 DVD:113枚

2012年1月27日金曜日

クリスマス・キャロル (1938 アメリカ)

監督 エドウィン・L・マリン
どケチのスクルージが現在過去未来の精霊の導きにより、改心するお話。

 映画化された一番古いクリスマス・キャロルです。クリスマスを前にして、やっと再販された。1970年版に比べると、ストーリーが平坦で、現在過去未来、各パートの掘り下げが少ないけど、1938年だし、逆にあっさりしていていいかも。しっかし、やはりクラチットは貧乏子だくさんで、しかもクビになってやけくそでお金を使いまくって…、よくあることだな。改心した後は1970年版よりハッチャケが少なくて、好感が持てた。

ショーン・オブ・ザ・デッド (2004 イギリス)

監督 エドガー・ライト
彼女に振られた次の朝、街はゾンビだらけになっていた。

 ゾンビがゾンビらしくていい。走らないし、ボスゾンビいないし、ちゃんとヤラレてくれるし。ある意味安心して観ていられる。でもメインはそっちではなくて、ショーンとエドのタイプの違うダメっぷりを堪能する映画。自分たち自ら追い込まれていってる。リスペクトとかいうと、元の映画連を知っていなくては楽しめないのか?と思いがちだけれど、関係なく適当な知識で楽しめます。ラストの共存態勢もいい。

HOT FUZZ ホットファズ (イギリス/フランス 2007)

監督 エドガー・ライト
エリート警官が優秀故に田舎へ左遷。だが、そこはただの田舎ではなかった…。

 主役二人がいい味出してる。ニコラスの真面目っぷりとダニーのいいかげんっぷり。近づいたり反発したり。ああ、友情物語!!(別に皮肉ではなく良い意味で) いかにも田舎の警察っぽさもいい。…田舎の警察のイメージだけで言ってる私。反感だけの同僚達があっさり寝返ったのが笑えた。署長、人徳無いな。中盤、田舎特有の何かにイライラして(私も田舎者ですから逆に過敏かも)、故に終盤主人公の反撃の連続がとても気持ちいい。いろいろ伏線が爆発して、良いラストでした。

MIB2 (2002 アメリカ)

監督 バリー・ソネンフェルド
地球の危機でK復活。Jの恋愛がからんで…。

 犬…名前なんだっけ…のタキシード姿が可愛かった。ロッカーの中の世界も楽しい。自分たちの生活する世界よりも小さい世界と、実は一番大きいはずの世界は、あるロッカールームの一つの世界でしかない。よくある比喩だけれど、映像で観るのはいい。エイリアンだらけの郵便局も楽しかった。そうか、仕分け機の中身はあーなってたのか。細かいところは楽しいんだよね。で、内容は?というと、恋は余計じゃなかったかな?と。前作の検死官姉ちゃんが好みなので、ヒロインが自分には今イチだったせいもある。もう少し、ハチャメチャ感が欲しかった。…で、3は制作されるの??

2012年1月24日火曜日

MIB (1997 アメリカ)

監督 バリー・ソネンフェルド
エイリアンは地球人に混じって暮らしていた。エイリアン監視機関MIBの新米JはKとともに銀河系の存亡を掛けた戦いに身を投じる。

 私の大好きな映画の一つ。この映画のウイル・スミスが一番好きだ。登場するエイリアンはよくあるタイプ…わざとそうしていると思うのだけれど…で、日本でいう東京スポーツだったっけ…や昔なつかし矢追氏の番組に出てきそうなのが多いけれど、そこが皮肉っていて楽しい。検死官の姉ちゃんもかっこいい。決め台詞がよかった。最期になんでKが引退してしまうのか、ちょっと今イチよくわからなかった。

2012年1月18日水曜日

バイオハザード4 アフターライフ (2010 アメリカ)

監督 ポール・W・S・アンダーソン
アリスクローン部隊を引き連れ、アンブレラ社を襲撃、結末は…。

 なんて、襲撃自体は大した事なかった。というか、全体にアクションシーンが今イチのような。 それが楽しみで観ているのになー。クローン部隊はあっさりやられ過ぎ。もう一捻り欲しかった。…と不満ばかりですが、新登場人物も今ひとつだし…うーん。次回作への前ぶりだけの作品といった印象だった。期待していただけに残念。しっかし、アンブレラ社は何がしたいのかさっぱり分からない。最期に部隊が登場したということは、大規模な基地がまだあるということだろうけど、ゾンビだらけにしてどうしたいのかな。いい加減、その謎を解き明かして欲しい。

2012年1月15日日曜日

ドイツ炉辺ばなし集 カレンダーゲシヒテン (岩波文庫)

ヘーべル著 木下康光訳
庶民向け暦に載せられたお話集。

 外国の、しかも17世紀の暦…想像もつかない。p248に実際の暦が載せられているけど、ドイツ語なのでさっぱり。イメージとして、日本のカレンダー、特に日めくり等に書かれている道徳的なお言葉ではなく、新聞の四コマ漫画に近い感じなのかな?と思った。こんな小咄が載っていたら私は熱心に読んでしまう。ちょっと教訓臭いお話も多いけれど、童話集として楽しめると思う。

2012年1月14日土曜日

今日の積ん読

平安朝の生活と文学 池田亀鑑 ちくま学芸文庫
侠綺談 子母澤寛 ちくま文庫
バイオハザード4 アフターライフ ポール・W・S・アンダーソン監督 ソニー
ホーリー・グレイル テリー・ギリアム監督 ソニー
空飛ぶモンティ・パイソン vol.2 ソニー

 私の愛する初代iPod nanoは戻っては来ませんでした。送られてきたのは最新型…。送らなきゃ良かった…本気で後悔しています。というか、最初から第6世代が送られるとアナウンスしろよ!!分かっていたら、絶対送らずにダメになるまで使ったのに…。 

現在の積ん読 本:199冊 DVD:119枚