フィリップ・K・ディック著 山形浩生訳
(カバー裏より抜粋)友人グロリアの自殺をきっかけにして、作家ホースラヴァー・ファットの日常は狂い始める。ー中略ーさらに自らの妄想と一致する謎めいた映画「ヴァリス」に出会ったファットは…
二重人格、しかも実在化??普通の二重人格は体はひとつだけど、どうも二人になっていて、友人も二人である事を認識していて、そして特殊な子供の一言で一人に戻る??また二人になる…。神学的な話はパス。理解できない。難解というか、見方を変えると厨二病になってしまいそうなお話。で、実際にこういう状態に嵌っている人がいそうで怖い。著者の自伝みたいな側面もあるし。ディックの小説といえば小説なんだけど、他の作品に比べると私には退屈だった。シェリーとかのあたりは面白かったけど。