2018年6月19日火曜日

ヨゼフ・チャペックエッセイ集 (平凡社ライブラリー)

ヨゼフ・チャペック著 飯島周編/訳
(カバー裏より抜粋) 鋭い観察眼で人々のの暮らしや社会、芸術、戦争などを見つめたエッセイ26編とナチス強制収容所で死の直前に綴られた詩9編。

 正直に言います。カレル・チャペックと勘違いしてました。お兄さんのほうのエッセイ集です。チェコという国、政治背景がなかなか難しい国です。そして有名な芸術家を多数輩出している国でもあります。私はアニメーションが好きで観ることが多いのですが、テーマの重さは常に感じます。この作品も然り。背景が分からない部分が多いので、著者の本音がくみ取りにくかったり。始めのテーマ「人々」のあたりは面白く読めるのですが、それ以降は厳しいです。未来派、ピカソを皮肉っているのかなーとか私の知識の限りで頑張りましたが、無理でした。そして段々と重くなる…。

 背景が理解できている方にはお勧めです。そうでないと飽きるかもしれません。