2024年2月1日木曜日

スパイス戦争(ちくま学芸文庫)

 (カバー裏より抜粋)莫大な富を求め、命を賭して未到の地へ向かった大航海時代。とりわけ東南アジア島バンダ諸島を産地としていた香辛料ナツメグは黄金を凌ぐ価格で取引されるようになり、島の覇権をめぐってオランダとイギリスが凄惨な争いを繰り広げることになる。
 
 グロ注意。個人的R15指定。初めはスパイスを求める困難な航海、この時代は壊血病がやばすぎる。そして航路は噂頼り。今の時代からは「なぜ北極行っちゃう??」ですが、夢見る時代だった…そして覇権争い。物語風で楽しく読めていたのですよ。途中までは。
 
 あ、この作品はイギリス目線です。オランダ憎しです。
 中盤から終盤にかけて、拷問の様子がこれでもかと描かれます。物語風が悪く出ている気が…。私は無理。ホラーは平気でもスプラッタは無理。 マジ「オランダ人ってやべー」になります。しかも登場人物の中に明らかなサイコパスがいるー!!
 ごめんなさい。途中気持ち悪くて読めなくて飛ばしました。まさかこんなシーンが連続で…。
 これはイギリス目線なので、オランダから見たらきっとイギリスだってやってるぞ、になるのでしょうね。私もやってると思うけど。
 
 そしてスパイス戦争から現在世界一(だと思う)の都市となる地域をイギリスは手に入れます。この辺りは「へー」でした。こういう経緯があったのかと。

 面白い著作ですがスプラッタがなー。耐性のない人は絶対ダメです。