ジョスリン・ゴドウィン著 川島昭夫訳
アタナウス・キルヒャーの思い描いた世界。
挿入されているイラストレーションに惹かれて購入。ざっと立ち読みした時内容についていけるか不安だったけど、通読してみると意外と分かり易かった。著者はキリスト教バンザイの人なのだけれど、読んでいるとどうも神秘主義の臭いがプンプン。異端ギリギリのラインにいるような気がするけど。でも、その辺りがこの作品の魅力だと思う。キリスト教への結びつけかたが面白い。ある意味筋が通っているようで、むちゃくちゃで。そして、未知の世界への興味。中国に関連したイラストは見ていて楽しい。やっぱり内容よりイラストがよかったかな。