荒俣宏著
荒俣氏の描く、美術の歴史。
荒俣氏の美術史、とても分かり易く楽しめる一冊。本当に博識な人だなあ。本職は小説家だったよね。章ごとのテーマに、日本の美術とその他の国の美術との比較がなされている。「カゲ」に「鏝絵」に「バサラ大名」。テーマから大きな広がりをみせてくれます。気になったのは神社の話。木材にみえるけど、中身はコンクリート??知らなかった…。あと、日本の美術が西洋美術に触れて太りだしたこと…。p165辺りは気持ち悪いのだが…。逆に西洋美術は痩せだしたとか。現代は両方とも痩せているように思うけど。美容整形がかなり古い時代から行われていたことにも驚いた。なぜ現代のアメリカで美容整形に抵抗がなくなってきたのか、分かり易く説明してある。欧米はキリスト教の影響、本当に強いと改めて感じた。この一冊通して、欧米は必ずキリスト教がテーマの底に置かれているから。