2011年8月12日金曜日

ディスコルシ「ローマ史」論 (ちくま学芸文庫)

マキャヴェッリ著 永井三明訳
群雄割拠のルネッサンス期。フィレンツェがかなり危うい時代。生き残るための方策をローマ帝国に求めた。

 ちょーとローマを持ち上げ過ぎではないか??という気がする。かなり美化されているような。そして、笑える位綺麗事。正論だとは思うけど…ちょっと変と思う部分もあったが。で、フィレンツェには厳しい。ダメダメの国のように書かれている…実際この時代のフィレンツェはそうだったようだけれど。
 私がこの作品で優れていると思った面は、大衆の描かれかた。国、時代が違えど、大衆のやる事考える事は大して変わらないな…と。よく日本人は集団になると集団としての思考に流されるようなことを言われるけど、ローマ、フィレンツェの大衆も同じじゃないの。