ジョセフ・ギース/フランシス・ギース著 栗原泉訳
(カバー裏より抜粋) 西洋中世の新たな実像を描いて定評のある著者による、テクノロジーの中世史。
中世、思っていたより長い時代を指すんだ。だいたいコロンブスの頃までのようだけれど、もっと短い期間…いわゆる甲冑・鎧を着た騎士の時代のことだと思っていた。時代ごとに進化してきたテクノロジーを分かりやすく説明されていて、とても読みやすいのだけれど、同じようなパターンの繰り返しで後半読むのにダレてきてしまった。どうしても著作の論じている内容上仕方ないことなんだけれど。でも、甲冑を着た騎士の時代の裏側で、着々と進む工業技術は面白い。水車に横型があったとは…。あと、中国との関わりの深さ。古代・中世の中国は凄かったんだ、と改めて感じさせられた。