スティーヴン・キング著 安野玲訳
(カバー裏より抜粋) 40年以上にわたってモダン・ホラー界に君臨するスティーヴン・キングのノンフィクション大作、待望の復刊!
スティーヴン・キング…小説はアンソロジーに掲載されていた作品を読んだくらいです。私には映画の原作者という印象が強い。特にスプラッタ…。だから小説も読むのに躊躇してしまって。でもホラー自体は好きです。ですから本屋でこの本をパラッと見て「面白そう。小説ではないからグロはないだろうし」。厚みはあります。お値段も文庫としてはお高い。筑摩はお高いのが多いから仕方ありません。
内容は多種多彩なホラー(人によってはミステリー、ファンタジー、SFに分類するものも含まれる) の解説・論評です。映画あり小説ありTVドラマあり。プロはさすがにいろいろ観たり読んだりしているなと感心しかり。興味のある書籍などでてきたのですが、さすがに絶版ばかりなのは哀しい。
観た事のある映画、読んだ事のある小説に対して述べられている事は興味深く、もう一度読んでみようかと思いました。特にネジの回転、丘の屋敷。丘の屋敷が映画化されたTHE HAUNTINGたたり(観ているのに感想書いてないな。そのうち観直して書こう)は大好きで、読み直したくなりました。そしてこの本自体ももう一度読みたい。ただ厚みがあるので中々読み切れない、新しい本も読みたい、本好きにはあるあるな悩みですね。
とにかく面白いエッセイで、ホラー(SF好きな人もOKかも) が好きな人にはお勧めです。若い人には古い映画・小説が多いかもしれません。私と近い年代の人にはいいかもです。