田口久美子著
(カバー裏より抜粋) 1973年に書店員としての人生をスタートし、現在も副店長という立場で現場に立ち続けている書店ドキュメント。
とりあえず著者が自民党とAmazonが嫌いなのはよくわかったww 村上春樹が大好きなのもよくわかった。
私は本屋は好きなのでこの本を購入したのだけど、何だか思っていた内容と違っていて私にとっては「失敗」。こういうエッセイで政治色の強いものは嫌いなんですよ。
内容は本屋のコーナー、棚作り等に関して、書店の過去から現在、出版社との関わり、Amazonへの恨み言です。私は田舎住まい、本屋さんは遠出しないと無い地域だったので、Amazon、その他のネット書店の存在に本当に助けられました。また本屋さんで取り寄せ注文を頼むと露骨に嫌な顔されましたから。あと、取り寄せできない(多分取り次ぎの関係だと思う)と断られることもありました。ですから、Amazonへの恨み言に「なんかなー。Amazonもアレな企業だけど、昔の書店自体の殿様商売にも問題なかったの??」と思うところ多いです。あと絵本に対する軽視…にはビックリです。あれほどブックデザインが求められる存在はないと思うのですが。
あくまで書店視点で「私たち頑張ってるのよ」で、客からの視点が欠けている。もっとも元々考慮しないという前提だったのかもしれません。読んでいて上から視線過ぎて不快を感じるところもあります。話があちこちとんでいて読みづらい部分もあり。
へー、と思うところもありました。本屋で実物見てネットで注文する人とか。これは不思議。欲しい本が目の前にあったらすぐ読みたいからその場で買うものだと思っていました。時代は変わったなー。