ハーラン・エリスン著 浅倉久志他訳
(カバー裏より抜粋)奇才ハーラン・エリスンが、英米SF界の変革を試みた、原書で全23万9000語におよぶ書き下ろしアンソロジー。
これは…好き嫌いが別れそうな短篇集です。うーん、収録されている作品は面白いです。でもエリスンの序文が鬱陶しい…。これが掲示板、SNSの書き込みだったら「自分語りウザい」と言われそうな…鬱陶しさです。だったら読まずに飛ばせ、ですが、いや途中から飛ばしていましたが「このページ数、勿体ない!!」とか思ってしまって。
作品は好きなものが多いです。好きな話だけ挙げてみると「わが子、主ランディ」現代の神の子、過去の神の子とは違う現代の子。彼に許しはない。「ドールハウス」預言をする巫女を譲られた主人公←屑人間。ギリシア神話等に出てくる預言はどうにでも解釈可能じゃね?みたいなものが多いですが、この巫女もその類い。ただし預言は読み解けば当たる。前の持ち主はそれなりの生活をしていた…が、主人公は借金まみれでひちすら一攫千金。巫女に対して癇癪を起こして…。この巫女下さい。でもラテン語なんて無理だからだめか。
他も面白いです。序文が無ければ3も買ってもいいのだけど買わないかな。