2025年1月31日金曜日

サラゴサ手稿上・中・下(創元ライブラリ)

ヤン・ボトツキ著 工藤幸雄訳
 
(カバー裏より抜粋)サラゴサ包囲戦中、無人の館でエスパーニャ語の手稿を発見したフランス軍士官がその後捕虜となる。彼の持つ手稿が自分の先祖の物語だと知った敵の隊長は喜び、その物語を彼にフランス語に訳し聞かせた。
 
 なぜこの本を買ったかというと「パケ買い」でしたw そしてちょっと内容読んで「面白いかも」と。大概外れるのですが、これは当たりでした。

 カバー裏にあらすじありますが、どうでもいいかなですね。これの面白さは千夜一夜物語と同じです。物語が入れ子になっているところ。ただし千夜一夜では話し手と聞き手は同じ人物ですが、こちらは話し手は変わる、聞き手は主人公以外は変わります。
 話の内容は今時の人にはつまらないかも。私は面白かったけど。話し手によってはつまらないけど。面白い話し手が続くのではなく、途中で別の話し手の別の話になってしまって、また戻ってくるみたいな形です。基本は恋の話。こんなクズ男捨てろよとマジ思うパターンが多いですが、時代背景を考えると仕方ない。
 
 お勧めできる本ではないです。マジで。趣向で読み手選びますねー。本屋さんで内容確認してから買うべき作品です。