2024年1月2日火曜日

世界をつくった貿易商人 地中海経済と交易ディアスポラ(ちくま学芸文庫)

フランチェスカ・トリヴェッラート著 玉木俊明訳
(カバー裏より抜粋)  しかしなぜ国家の後ろ盾のない民間商人が世界経済網を構築することができたのか?膨大な史料をもとに気鋭の歴史家がその謎を解き明かす。そして商業組織の歴史をたどり、資本主義の起源に迫る。
 
 ディアスポラの貿易、経済に関する論文集かな?一般向けではありません。一般人の私の感想「ユダヤ人すげー」でした。はい、正直に申告しますと最終章はリタイアしました。
 専門用語だらけです。その筋の人向けです。
 なぜ買った?と言いますと、もう少し柔らかい貿易の歴史の本かな?と思ってしまったのです。これからはもう少し読んでから買います。←本屋で買った。

 でもつまらないというわけではありません。合名会社(会社に対する責任無限というか全部)は面白いなーと。というか私のイメージするユダヤ人に近い。基本は親族で固めて、外部に任せた方がいいことは契約を交わして使う。
 いろいろな国で活動を制限されたり迫害される民族が何かあった時に頼れるのは、外国の付き合いのある親族。親族を基本にしたネットワークが広がるのは当たり前というか、防衛ですよね。

 多分専門家の人には面白いのだと思います。でも一般人は手にとってはいけません。税抜1300円ですよ。他の本買った方がいいと思います。

2023年12月16日土曜日

ペルシャの神話(ちくま学芸文庫)

 岡田恵美子著
(カバー裏より抜粋) ゾロアスター教や古代ペシゃの伝承、そしいまなおイランの人びとがそらんじる叙情詩「王書」をもとに、ペルシャ神話の主要な登場人物・名場面を紹介する。
 
  神話系はいいですよねー。ファンタジーの基礎編みたいな感じで捉えています。←私的にはです。そしてペルシャ、何となくロマンを感じます。

 この著作は入門書。世界観を捉えるための一冊、または興味を持ってもらう為の一冊といった立ち位置のようです。実際厚みは薄い←物理的に。ので、読みやすいと思います。実際、読みやすいです。内容はサラッと書いてあっても、考えてみたらエグいなーみたいな部分も多々。神話系はそういうものなのでしょうが。
 実際、息子三人の首を部屋に飾るとか…どうよ?と思わざるを得なかった。日本人的には「墓に眠らせてやってくれ」と思ってしまいます。
 そういう違いなどを楽しむことも一興と思います。

2023年11月30日木曜日

ギリシア・ローマの文学(講談社学術文庫)

 高津春繁著
(カバー裏より抜粋)  二千年以上読み継がれてきた西洋の古典は、どのような背景から生まれたのか。膨大な作品とともに、歴史上の傑作を時系列で、鮮やかに解説し、その時代精神まで描き出す。
 
 いやー、この本を手に取ってパラパラと見て「おお、ホメロスとかの文学解説!!」←内容的なと思い込んでしまった。違いました。ローマ・ギリシアの時代を追いながら、その時代の文学を、生み出した作家とその背景を描き出すものでした。

 素人が知っているのは有名どころのホメロス、キケロ、セネカ、サッポーとか限られますが、それ以外にも多い!!当たり前と言えば当たり前。今の時代もプロ、セミプロ踏まえて、作家はどれほどの数がいるのやらですから。
 
 知らない作家の知らない作品。時代が時代なので、まともに残ってはいない。本人の作品は無くなって、伝承のみとかも多い。そこから時代を彩り、時代に消えていった作家たちを紹介する内容…かな。最後に年表が付いています。この方面へ進みたい人の入門書みたいな立ち位置の一冊です。
 
 ちょっと読みにくいのが玉に瑕かなー。

2023年8月23日水曜日

女官 明治宮中出仕の記(講談社学術文庫)

 山川三千子著
(カバー裏より抜粋) 明治四十二年、十八歳で宮中に仕えた華族・久世家の長女、三千子の手記。
 
 表紙の写真は著者かと思ったのですが、大正天皇のご生母でした。毎日こういう出立ではないですよね。歩くのも大変そう。この時代に写真に収めるのだから、正装だと思いたい。髪型も全部地毛??ではないですよね。欧米にしても日本にしても女性の正装は大変すぎる。そして、その生活は…。
 
 天皇家が垣間見えるのが、この作品の興味深いところです。いろいろなルール、行事、そして上流社会の闇闇闇。
 何を嗅ぎ取るかは読者次第。私は、宮中生活に興味があって購入しました。面白いですよ。陛下ご夫妻の関係、権典侍の存在、人間関係に上下関係。あっさりとした筆致で書いてありますが、きっともっとドロドロだったのだろうと。

 日本の上流社会の資料としても面白い存在ですので、興味のある方はぜひ。