小川隆・山岸真編
80年代はSFの変革の年であった。時代を飾った傑作のアンソロジー。
もしかしたら、今の時代の人には古くさく感じてしまうかもしれない。もう一世を風靡した「マトリックス」でさえも古く感じる時代、仕方のないことだけれど、この時代の空気や傾向を楽しむのも一考かも。ネットワークにこれほど過大な期待が寄せられていたんだ、とも思うし、それが実現しつつあるのかな?とも思う。全体に話の傾向が似ている気がするのは仕方ないことかな。個人的なお気に入りは「シュレーディンガーの子猫」並行世界を取り扱ったもの、「みっともないニワトリ」ホラ話?真実?楽しい。