2011年6月21日火曜日

伝統との対決 岡本太郎の宇宙3 (ちくま学芸文庫)

岡本太郎著
岡本太郎が伝統と切る!! 

 読んでいて気持ちいい。何だかすっきり。 著者の哲学がよくわかるし、筋が通っていると思う。京都に関してはかなり同意。著者は決して伝統を軽んじているわけではないと思う。ただ、新たな伝統…というか新しい動きを押さえつけ壊してしまう癌となっている集団、何ていうのかな、個人個人はいろいろ考えが持っていても、集団となると集団に流されてしまう存在達に対する批判。現在はどういう状況なのだろう。しかし「伝統」という言葉が新しいとは知らなかった。
 日本の伝統で、庭園について述べられている。登場する庭園で見たことのある庭はあるのだけれど、考えてみると印象薄い。ま、修学旅行生の余りの多さに鑑賞どころではなかったというのが本音だけど。