2011年9月6日火曜日

ゲーテ スイス紀行 (ちくま学芸文庫)

ゲーテ著 木村直司訳
ゲーテのスイス旅行記。

 スイス…やっぱりハイジかな。ここに描かれているのは、ハイジ程に朴訥としてはないけれど。ゲーテは私の芸術家に対する偏見を砕きました。正直言うと、芸術家という人たちは、体力なしだと思っていたけど、ゲーテは山越えします。読んだ限りではかなりの山道、しかも冬のスイス…。そして、雪に閉ざされるような場所にも、昔から人は暮らしていた。ゲーテの描くスイスは、過酷であっても美しい。憧れをもって読むには良い一冊。実際は本当に過酷なんだろうけど。