2011年10月20日木曜日

お伽草紙・新釈諸国噺 (岩波文庫)

太宰治著
いわゆるパロディ本。

 昔一時流行ったパロディ、グリム系が多かったけれど、その系統の元祖(??)と言って良い一冊。お伽草紙からは有名な話のパロディ。浦島さん、舌切雀、カチカチ山、瘤取り。浦島さんは中々面白かった。考えてみたら乙姫って酷いよね。だいたい浦島太郎って、何か教訓があるのかな? 昔話って教訓臭いもの多いのに、亀に親切にしたのにあの仕打ち。遊んでいると無駄な時間を過ごすという教訓かもしれないけど。
 で、後半の新釈諸国噺…井原西鶴の作品が下敷きらしいのだが、残念ながら私は西鶴の作品は名前くらいしか知らなくて…さっぱりパロディの面白さが分かりませんでした。はい、私の知識不足です。