フィリップ・K・ディック著 大森望編
(カバー裏より抜粋) 書籍初収録作「ラウタヴァーラ事件」をはじめ、政治/未来社会/宗教をテーマにした全11編を収録。
「ラウタヴァーラ事件」以外は他の短篇を扱った文庫で読んだかな…。でも初収録に釣られて買うのがファン。
「ラウタヴァーラ事件」はちょっと考えるとこあり。脳が生きるってことだよね。何か脳死と結びつけてしまって…。見当違いなんだけど。「時間飛行士へのささやかな贈り物」ってこういう話だったのか。人類どころか宇宙全体が輪に巻き込まれているということ?ゾッとする。そして最後は全員が疲れてしまうんだ。
デッィクの作品は基本救いがない。ハッピーエンドが好きな私がなぜ引きつけられるのやら。