2014年8月23日土曜日

グランド・バンクスの幻影 (ハヤカワ文庫)

アーサー・C・クラーク著 山高昭訳
(カバー裏より抜粋) グランド・バンクス沖合で氷山に激突、沈没したタイタニック号。1500人以上の犠牲者を出したこの悲劇の豪華客船を、沈没百年を記念して引き揚げようというのだ。

 いかにもアーサー・C・クラークの作品といった作品です。彼の単独の作品はワルツのように感じます。問題点は、私は数学が全然だめだということです。途中ででてくる数学?物理??さっーぱりです。たぶんそれを理解できたら、もっと面白く読めるのだと思います。そこは置いておいても楽しめます。私たちがいかに地球という天体を理解しきっていないか、謎に満ちているか。そして、地球の未知の変動による悲劇。まるで用意されていたようにスイッチが入り、人は地球に眠る。タイタニックの死者も失われた登場人物も。娘を失ったイーディスの壊れっぷり…頭が良いから余計悲劇だ。