2014年10月21日火曜日

都市 (ちくま学芸文庫)

増田四郎著
(カバー裏より抜粋) 西ヨーロッパにおける近代資本主義社会の幕開けのきっかけともなった「市民」とは、どのような概念なのだろうか。

 基本的にヨーロッパ万歳の内容です。さすがに今の時代に読むと「あいたた…」感は強いです。ただ古代から中世にかけては面白いですよ。ものすごく「市民」に拘っていて、権利の行使を謳っているのですが、対局の義務は?みたいな。日本についても、指摘されている事にあてはまる事も多いと思います。そして…何というか著者が喜びそうな市民の権利の主張の状況になってきているとは思います。あと、現代の北アメリカ、ヨーロッパの状況を知っていてこの著作を読むと…。仕方のない事です。先の事なんてだれも予見できないのですから。