2015年7月3日金曜日

魔女と聖女 (ちくま学芸文庫)

池上俊一著
 (カバー裏より抜粋)中世から近世にかけて、西洋世界において魔女狩りの嵐が吹き荒れる。しかし、それと時を同じくして、その美徳と超自然的力によって聖女と崇められる女性たちも現れる。

 魔女と聖女から中世の女性の立場や生活を考察した一冊。まず魔女の考察には、気の毒の一言です。底辺だと火あぶりかよ…みたいな。次に聖女の考察は…。おいおい、聖女って「メンヘラちゃん」??抑圧されてヒステリー起こしているとしか…。この時代の女性の状況の生活、精神面での悲惨が理解できました。が、聖女ってこんな人ばっかりだったの??
 で、一般女性の宗教と生活。こういう歴史の積み重ねによって現代の西欧があるのか、と考えることしかり。でも、ちょっと行き過ぎてない??と疑問を持つことも多いのですが。どちらにしてもその国が背負う課題ですが。
 であとがきで出てきたトゥームレイダー。現代版「サロメ」「ユディット」的な部分あったっけ??一番最初の映画しか観ていませんが、そんな印象なかったなー。