2015年7月6日月曜日

現代という時代の気質 (ちくま学芸文庫)

エリック・ホッファー著 柄谷行人訳
(カバー裏より抜粋) 大学の教壇に立ちながらも若き日から従事してきた湾岸労働を続け、「沖仲士の哲学者」と呼ばれたホッファーによる、ちに足の着いた社会批評集。

 この薄さで1000円(税別)…。本当に本が高くなりました。ですが、中味が薄いということは決してありません。私でも楽しんで読めました。本屋で手に取った時は「黒人革命」という黒人の状況についての章に興味をもったからです。かなり古い時代に書かれた著作ですが、現代も状況は何も変わっていないのではないの?と考えさせられました。納得できる内容です。もっとも著者や訳者が意図している理解をしているかと言われたら「違うかも」ですけど。知識人についても中々面白く読めました。というか、TVには知識人(笑)がたくさん…。
 本当に薄い本ですが、内容は1000円の価値はあると思います。この本を読みながらTVの知識人をpgrしましょう。ってそういう著作ではないけど。