2015年7月16日木曜日

ユダヤ人と経済生活 (講談社学芸文庫)

ヴェルナー・ゾンバルト著 金森誠也訳
(カバー裏より抜粋)近代資本主義の発展を促したのは、プロテスタンティズムではなくユダヤ教の倫理だったー。

  私のように、日本に、自分の狭い生活圏に籠っている人間にとって、ユダヤ人とは?と問われると、アウシュビッツとかパレスチナとかモサド等々ニュースの世界の存在です。故に面白く読むことができました。とにかく行動力がある民族ですよね。色々な国に存在し、そこから追い出されると、「次行こ、次」みたいに旅に出る。なによりもその民族同士のネットワークが途切れないのが凄い。現代のような通信機器がない時代から。ある意味寄生かな…とも。読みながら「ヴェニスの商人」って実は元ネタのような事実があるのでは?などとも思えました。羨ましいですね。行動力と理数系に強そうなところが本当に。
 私は軽く楽しんで読みましたが、実際はお固い内容です。あと抄訳ですよ。